昨年2016年5月に自身の作詞活動35周年を記念し、殿堂入りの名曲から最新ヒットまでの33曲を収録した2枚組アルバム「Ms.リリシスト」を発売した岩里祐穂。今井美樹、坂本真綾をはじめ、近年ではももいろクローバーZなどのアイドルやアニソンでもヒットを出し続けている彼女は、昨年8月から定期的にトークライブを開催している。第1回に元チャットモンチー高橋久美子、第2回に松井五郎、第3回にヒャダインをそれぞれゲストに招いて開催しているこのトークライブは、毎回大好評である。「作詞家同士の対談」という滅多にない企画に、毎回ソールドアウトの満員御礼となっている。
そして2017年9月9日(土)に待望の第4回トークイベントが開催されることが決定した。今回のゲストは、作詞家・森雪之丞。
1976年に作詞&作曲家としてデビューして以来、ポップスやアニメソングで数々のヒット・チューンを生みだし、また90年代以降は布袋寅泰、hide、氷室京介など多くのロック・アーティストからの支持に応え、尖鋭的な歌詞の世界を築き上げてきている。これまでにリリースされた楽曲は約2500曲を数え、また詩人として94年より実験的なポエトリー・リーディング・ライヴ『眠れぬ森の雪之丞』を主催、岸谷五朗と立ち上げた『POEMIX』、江國香織との朗読会『扉のかたちをした闇』等、独特の世界観と美学に幅広い層にファンを持つ。また近年は舞台・ミュージカルの世界でも活躍。劇団☆新感線の『五右衛門ロック』シリーズの作詞やブロードウェイ・ミュージカルの訳詞も多数手掛ける他、ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』(雪之丞一座参上公演)、オリジナル・ミュージカル『SONG WRITERS』など新作戯曲も精力的に発表している。
70年代、80年代から現在まで、第一線で活躍し続ける2人の作詞家同士のトークバトルは、必聴ものになるに違いない。作詞をする者同士だからこその視点で、互いの作品を分析し合い、質問し合い、時に脱線して、どんなレアなエピソードが飛び出すか、楽しみで仕方がない。
また、シンガーソングライターの傳田真央によるミニライブも決定。岩里と傳田はヒット曲「Bittersweet」で出会って以来、何曲か共作で詞を書いてきた間柄。その見事な歌声と才能はまさに天性のもの。4年振りのアルバム『Love for Sale』をリリースしたばかりの彼女が弾き語りを披露してくれる。