天真爛漫な言動と前髪パッツンにお団子頭の奇抜なファッションで注目を浴びた篠原ともえ。1995年にシングル「チャイム」(篠原ともえ+石野卓球名義)で衝撃の歌手デビュー、「クルクル ミラクル」(1996年)、「ウルトラ リラックス」(1997年) など話題曲を連発した。レギュラー番組『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系/1996年〜2001年)の強烈なキャラクターなどで一躍お茶の間の人気者となり、気がつけば安室奈美恵に憧れた“アムラー”に対する、篠原ともえ絶対支持者の“シノラー”ムーブメントを巻き起こした。
近年では、衣装デザイン、ソングライター、女優、ナレーションをはじめ各分野の一線で活躍中。なかでも星や天文を愛する“宙(そら)ガール”としての存在感と活躍は特筆に値するほどだ。そんな持ち前のマルチな才能を開花させ篠原ともえが、「歌手」活動の集大成ともいうべき自ら選曲・監修したレーベルの枠を越えた初のオール・タイム・ベスト『篠原ともえ★ALL TIME BEST★』(CD2枚組全36曲収録)を、2017年3月8日に発表した。
3月11日(土)、『篠原ともえ★ALL TIME BEST★』の発売を記念して都内でスペシャル・イベントが開催された。詰めかけた200人のファンの大歓声のなか、シノラー時代を彷彿させる原色を散りばめた派手な衣装ドレスで登場。代名詞ともいえる「クルクル ミラクル」「ウルトラ ミックス」を連続演奏。フロアの客席をかき分けながら桜吹雪シャワーをファンにサービスしたり、カメラマンをステージに誘いポーズを決めるなど90年代にタイムスリップしたかのような時間はさながら“シノハラLOVE LOVEオールスターズLIVE”ともいうべき決起大会の様相。「私のライヴに来れば今でもシノラー気分を味わえます!」の永遠のシノラー宣言は大盛況のボルテージをさらにあげた。1stアルバム『スーパーモデル』(’96年)に収録されていた人気曲「レインボー・ララ・ルー」では意表を突いた選曲からか“ウワぁ〜”と会場のため息がこぼれる。「<レインボー・ララ・ルー>制作当時に(石野)卓球さんから“この曲はこれからも先もずっと歌える曲だよ”って言われたんですけど、え〜こうやって<クルクル ミラクル>も歌ってます……」と会場の笑いを誘った。
ステージ演奏終了後は握手会も開催され、集まったファンにはたまらないプレゼントとなった。満面の笑みを浮かべながら握手をしたKさん(主婦・47歳)は「20年来のファンです。今日は久しぶりに最高のミラクル元気をもらいました!」。少し照れながら握手をしたWさん(会社員・30歳)は「初めて篠原さんのイベントに参加しました。星唄<嘲笑>は感動しちゃいました。今日は夜空を見上げながら帰ります」と感激の様子だった。