’92年に公開された矢野顕子のドキュメンタリー・フィルム『SUPER FOLK SONG 〜ピアノが愛した女。〜』がデジタル・リマスタリングされ、来年1月6日(金)より15日間限定で全国劇場公開される。本作は’92年の公開当時、約2万人を動員し、それまでのレイトショー記録を塗り替えて大ヒットしたが、このたび約四半世紀の時を経て、待望の復活上映となる。
1月の上映に先駆け、名古屋のセンチュリーシネマ、大阪の梅田ブルク7、そして東京の新宿バルト9で先行プレミア上映を12月に実施。矢野顕子が25年ぶりに舞台挨拶することも決定した。
’92年に発表されたCD『SUPER FOLK SONG』は、矢野顕子のピアノ弾き語りシリーズの第一弾として編集なしの「一発録」をした名カヴァー・アルバムのひとつに挙げられる。その模様を故・坂西伊作監督が完全密着で記録したドキュメンタリー・フィルムが、まさしく本作。緊迫した空気の中、何度も失敗しては弾き直す極限状態でのレコーディング現場で、自分に厳しく挑む姿や、納得したテイクを録り終えて安堵感に浸ったり、達成感からくる満身の笑みなど、一心不乱にレコーディングに没頭する彼女の一挙手一投足を捉えた日本音楽史に残る伝説の一作と言える。
今回のリマスター版をあらためて鑑賞して「いまの自分造りの大きなターニングポイントになった」と語った矢野顕子が、当時を振り返って舞台挨拶でどんなエピソードを披露するのか、とても気になるところ。チケットは11月22日(火)12:00よりチケットぴあにて先行販売スタート。この貴重な機会をお見逃しなく。