日本時間2月29日(全米現地時間2月28日)に開催された第88回アカデミー賞授賞式にて、イタリアの作曲家エンニオ・モリコーネが映画『ヘイトフル・エイト』(クエンティン・タランティーノ監督)のサウンドトラックでアカデミー賞作曲賞(Best Original Score)を受賞した。
モリコーネは、1960年代から映画のサウンドトラックで活躍し、『荒野の用心棒』(1964)、『夕陽のガンマン』 (1965)、『死刑台のメロディ』 (1971)、『華麗なる相続人』(1979)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)、『ニュー・シネマ・パラダイス』 (1988)など、多くの映画音楽を手がけてきた巨匠。
過去に、『天国の日々』(1978)、『ミッション The Mission』 (1986)、『アンタッチャブル』(1987)、『バグジー』(1991)、『マレーナ』(2000)でアカデミー賞作曲賞の候補になりながら、受賞には至らなかった。2007年にはアカデミー賞名誉賞を受賞している。
『ヘイトフル・エイト』で6回目の候補にして初の受賞。授賞式で受賞が告げられると、会場はスタンディング・オベーションで敬意を表した。モリコーネはイタリア語でスピーチし、「(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で同賞の候補だった)ジョン・ウィリアムズと他の候補者に敬意を表します。素晴らしいサウンドトラックのためには素晴らしい映画が必要です。私を選んでくれて、そして素晴らしい映画を作ったタランティーノに感謝します」と語った。
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■ユニバーサルミュージック『ヘイトフル・エイト』