RIP SLYME恒例のクリスマスライブが12月25日、Zepp DiverCityにて行われた。2000年から毎年実施を重ねてきたこのクリスマス公演(*2003年のみ開催なし)は、今年で12回目となり2500人が会場を埋めつくした!
昨年は、当時開催されたツアー『RIP SLYME STAR TOUR 2011』が東日本大震災の影響により茨城・仙台・盛岡の3公演の中止を余儀なくされたため、「Christmas of Hope」と題し、仙台でチャリティーライブとして行われた。
今年はRIP SLYMEそれぞれソロ活動をしていた経緯もあり、そんな昨年の仙台以来となる、1年ぶりの5人でのライブとなった。
クリスマスらしい赤のカーテン、シャンデリアのようなライトが照らされた客席は始まる前から1年ぶりの登場を今か今かと待ちわびるファンの熱気で溢れかえっていた。会場が暗くなると、会場からは自然とクラップが沸き起こる。
そしてDJ FUMIYA、RYO-Z、PES、SU、ILMARIの順にメンバーがコートにサングラス、そして赤い手袋という井出達(ILMARIはサンタの格好)で「トゥナイト」で登場すると、観客からは溢れんばかりの歓声があがった。
「今夜もつながっていけますか!!??」とRYO-Zが呼びかければ、会場には「JOINT」が!その言葉通り、5人と会場がひとつにつながった瞬間だった。
「SPLASH」「ステッパーズ・ディライト」とスタートから一気に6曲を畳み掛けた。
「メリークリスマス!!キラキラした汗を流しながら、いい中年になりましたRIP SLYMEです!1年ぶりだけどみんな大丈夫?」とRYO-Zが呼びかけるも、会場はまだまだ全然いけるとばかりにその呼びかけに大きな声援でこたえた。
ステージ後ろにクリスマスツリーが現れると、クリスマスらしい「星に願いを」へと続いた。その後「熱帯夜」「黄昏サラウンド」「Tales」「One〜Xmas Classics〜」「楽園ベイベー」へと続くセットリストは、実はSUさんが考えたんだそう。
“星に願い、一人と出会い、熱帯夜でひとつになったけど、別れて黄昏て、ちょっと切なくなり、でもまた出会って一人を見つけ、楽園で楽しくすごす”ライブ番長であるSUさんからのそんなメッセージが込められたセットリストだった。
あっという間に後半戦に突入すると、ここからは本人たちも「今までの中で1、2位を争う過酷なセットリスト」というほど怒涛のアップチューンが続いた。「WHAT`S UP?〜HOW`RE YOU DOIN`〜」(これはなんと2002年の昭和記念公園での5万人ライブ以来10年ぶりに披露!)「FUNKASTIC」、「Watch out!」、「SCAR」、「Good Times」と新旧さまざまなRIP SLYMEのアッパーチューン攻撃。一番の盛り上がりを見せたところで会場にはミラーボールの雪が降り、ベルの音が鳴り出す。「今年初めてのワンマンライブで少し緊張していたのですが、とても素敵なクリスマスを過ごさせてもらいました。ありがとうございました!」と「Present」が披露され、暖かい雰囲気に包まれ本編が幕を閉じた。
もちろん1年待ったファンがここで帰るわけもなく、アンコールへ!「久しぶりのライブで本当にたのしくてふわふわしています!実は来年マラソンのテーマ曲をやらせていただけることになりました!自ら走るのではなく、まず応援からやろうかと思って、そんな曲ができました!(笑)」と東京マラソン2013 チャリティ“つなぐ”「Run with Heart」テーマ曲を初披露。RIP SLYME初となる応援歌となっていて、チアリーディングを模した振り付けがかわいらしい1曲となっていた。しかし約2年ぶりとなるこの新曲はまだタイトルが決まっておらず、来年早々に発表される予定!
ラストは恒例「マタ逢ウ日マデ」を全員の大合唱で締めくくり、1年ぶりのワンマンライブの幕を下ろした。メンバーが去った会場には「ADIOS!」と書かれた風船が揺らめいていた。
来年はアルバムのリリース、ライブツアーも予定しているRIP SLYME。まずは東京マラソン2013 チャリティ“つなぐ”「Run with Heart」テーマ曲からスタートする!