東京スカパラダイスオーケストラが長年オファーを受けていた中南米最大のフェス「Vive Latio」に出演した。
現地時間4月8日17:25頃(日本時間9日7:27頃)強い日差しが徐々に夕方に向かって行く中、まだまだ熱い会場フォロ・ソルのメインステージにスカパラが登場するや否や、会場のお客さんも一気にステージに集まり、大声援で迎えられた。
1曲目からインスト楽曲にもかかわらず、お客さんもメロディーを大合唱し、大熱狂でライブはスタートした。
またライブの途中では谷中敦がスペイン語で
「日本のために祈ってください!日本はとても大変な事になっています。みんなで応援しましょう!」とMCで会場に呼びかけ、メキシコから日本へエールを送った!会場には日の丸を掲げるファンもおり、今回スカパラ初の南米でのライブを盛り上げてくれるとともに、東北太平洋沖地震への関心の高さ、応援の気持ちがメンバーにも届いていた。
2002年日韓ワールドカップ時の非公式応援ソング「Down Beat Stomp」や世界でも放送され絶大な人気を誇るアニメ「ルパン3世」の「ルパン3世’78」のカバー、メキシコのファンからメールやtwitterで要望の多かった「SKA ME CRAZY」、ロシア民謡で世界中で「テトリスソング」として愛されている「ペドラーズ」など全10曲を披露。50分に渡る圧倒的なパフォーマンスと演奏を見せつけ、南米最大のフェスティバルViveLatioの当日1番の盛り上がりで現地の人々を熱狂させた。
【中南米最大のフェス「Vive Latino」の規模】
メキシコで毎年10万人以上の動員を誇る、中南米最大級のロックフェスティバル。毎年、ラテン系アーティストを中心に南米、アメリカ、スペイン等世界各国から多くのアーティストが参加する。また、標高2,300メートルと高地にある世界で最も標高の高い場所で行なわれるフェスである。
2011年のVive Latinoのヘッドライナーはケミカルブラザースが務める。 会場のFORO SOL(フォロ・ソル)は、メキシコの首都メキシコシティ東部にある屋外コンサート会場兼野球場。野球場として使用されるようになったのは2000年からのことで、2009年3月開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシックでは、1次リーグ・プールBの会場として、地元メキシコ、前回大会準優勝のキューバ、オーストラリア、南アフリカの4チームがこの球場で試合を行った。
海外アーティストがメキシコでライブを行う際ローリング・ストーンズ、デペッシュ・モード、U2、マドンナ、ブリトニー・スピアーズ、シャキーラ、コーン、マリリン・マンソンらが当会場でコンサートを開催したことがある。
同フェス含めて、メキシコでのライブ、イベントにスカパラは長年熱烈なオファーがあったが、今回初の出演を果たす事となった。アメリカ、ヨーロッパ、アジア等各国でライブを行なっているが、南米では初のライブとなった。またVive Latinoには日本のバンドとしてスカパラが初めての出演となった。
東北太平洋沖地震の報道もあり、スカパラが本当にメキシコにくるのかどうか、ライブ前からメキシコのファンからはtwitterやFacebookを通じて500件近くも問い合わせがあたっり、初の南米でのライブにも関わらず、会場のまわりでは海賊版CDやTシャツ・グッズが大量に販売されたり、現地でのスカパラ人気の凄まじさが伺える。
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■東京スカパラダイスオーケストラ オフィシャルサイト