人生のゴールまで一生懸命駆け抜けようぜ!
──メジャーという新しいステージでの活動はいかがですか?
伊東歌詞太郎(Vo | 以下、伊東):盛り沢山で充実して音楽にドップリ浸かった毎日です。でも、目の前にある事1つ1つに全力で取り組むスタンスは変わりませんね。
宮田“レフティ”リョウ(Bass/Guitar/Key | 以下、宮田):一緒に仕事をする方が増えて、全国にも仲間が増えました。実り多い半年になったと思います。音楽に打ち込んで、音楽の事だけを考えて生活できる今の環境をすごく幸せに思います。
──デビューシングルのリリース後に路上ライブツアーがありましたが、お客さんの反響はどうでした?
宮田:「メジャーデビューおめでとうございます」と直接伝えたかったと、わざわざ足を運んでくれる方が多くて、とても嬉しかったです。
伊東:握手をする時に直接話してくれたり、手紙に書いてくれたり、デビューシングルの感想を沢山いただきました。ライブに来てくれる皆さんのおかげで僕たちは音楽をやれていると改めて思いましたね。ライブ会場でいただいた手紙は、書いてくれた方の熱が残っているうちにと思うから、貰ったその日に必ず読むようにしています。
──物凄い数ではないですか?
伊東:確かにそうですね(笑)。でも、僕は全部読みたいんです。何故ならファンの皆さんの想いを知りたいし、賛否両方の意見を全て飲み込んだ上で、音楽をやりたい気持ちが強いから。手紙に書かれている事が音楽のヒントに繋がったり、楽曲制作の道標になったりすることもあったりします。
宮田:そういうファンの皆さんの気持ちをしっかり受け止めて、もっともっと良い景色を観に行きたいと思いました。今は僕たちがファンの皆さんを連れて行くっていう感覚では無くて。
伊東:そうだね。連れて行って貰っている感覚ですね。ファンの皆さんは想いを共有している仲間であり、誇りに思っています。
──そして、2ndシングル「さいごまで / カナデアイ」がリリースされます。リリースに先駆け、キットカットの2017年受験生応援アーティストに就任されました。
伊東:僕たちは音楽に支えられて生きてきましたし、僕たちの歌で誰かの人生を応援したい、支えたいと常日頃から思っています。先人たちの偉大な曲たちを振り返ると、例えば「負けないで」、「大丈夫」、「ありがとう」などサビ頭のワードがすごく印象的です。僕たちはそれを「パワーワード」と呼んでいます。それで、「さいごまで」という言葉がメロディと共に浮かんで、「パワーワードとしてどうかな?」と二人で話し合っている丁度その時に、受験生応援アーティストの話を頂きました。だから嬉しくて、「やったぜ!」「任せてくれよ!」と思いましたね。
──運命的ですね。
宮田:実際、僕たちのライブを観に来てくれる受験生も多いんです。「受験に向けて励みになる言葉をください」と言われたり、「イトヲカシの歌を聴いて受験勉強を頑張ることが出来ました」という嬉しい報告もしてくれたり。少なからず受験生の方々と面と向かって話しをしている自負はあります。そういう経験もインプットされているから、このお話しをいただいた時は「適任でしょう!」と思ったりしました(笑)。
伊東:かつては僕も受験生でしたし、一方、バンド時代に塾講師のアルバイトをしていた事があって、教える立場として受験生と密に関わっていました。その両方の経験から考えても、受験生は本当にキツイと思います。精神的に追い詰められたり、孤独を感じる受験生も少なくありません。僕たちにも人生の岐路はありましたが、困難な時に音楽がどれほど支えになったか。僕自身、八方ふさがりでどうにもならない時に、音楽を聴いて乗り切った事は何度もあります。正直なところ、ミュージシャンとなった今でも行き詰った時は、音楽に支えられて生きていますね。だからこそ、受験生を応援する歌、頑張る彼らを支えられる歌を真剣に考えました。
──「さいごまで」というパワーワードから、どのように曲作りを進められたのですか?
伊東:受験生にとっては目の前にあるゴールが一番大切だから、まず「目の前のゴールテープまで駆け抜けてくれよ。僕たちは真剣に応援しているから」という想いを込めたいと思いました。でも、その先にあるゴールも、もっと大事な事が受験の先にもあるということも伝えたい。僕が受験生だった頃は、その新たなゴールが全く見えていなかったから。
宮田:ゴールテープはスタートラインでその連続が人生なんですよね。僕らもメジャーデビューしたその先には、まだまだ叶えたい夢が無数にあります。もし今思っている夢を全て叶えられたとしても、その頃にはまた新しい夢が出来ているだろうし、それが一生続くと思います。
伊東:だから、人間は寿命を迎えた時こそ本当の意味でゴールではないかと思います。それで、目の前のゴールに向けて頑張る受験生を真剣に応援し、さらに、生きている限り誰もが戦っているから「人生のゴールまで一生懸命駆け抜けようぜ!」という気持ちも伝えたい。そういう想いで作り上げました。
──「さいごまで」と平仮名にしたのは?
宮田:「最後」は物事の一番終わりという意味になるし、「最期」だと命の終わりになります。漢字を使うと定義されるから、平仮名にすることでダブルミーニングになるし、より印象に残るパワーワードになったと思います。
伊東:人生のゴールまでは走っても歩いても構わない。ただ、さぼってはいけないと思います。息を抜くとか休憩することは大事です。しかし、自分の足で進むことを止めることは良くない。だから、まず目の前のゴールを「最後」まで全力で目指そう。さらにその先も「最期」まで一生懸命生きて行こう。そういう二つの想いを込めて平仮名にしています。
ハッピーエンドを迎えて欲しいという想いで
──歌詞では「間違いに気付いたら正解に近づいて/気づかぬうちに握ってた」というフレーズがイトヲカシさんらしいように思います。
伊東:ジャスト我々です(笑)。
──また、「ノートに書き込んだ文字は/ひとつひとつ夢のカケラ」の歌詞は、昔の自分に聴かせてやりたかったです(笑)。
伊東:僕自身そう思います(笑)。塾講師をしていた時に、「何のために勉強するの?」と何度も聞かれました。「サイン、コサイン、タンジェントは建築士にでもならない限り必要なくない?」、「“文中傍線部の太郎君の気持ちを答えよ”なんて、人がどう思おうと自由じゃん」と言われたり(笑)。僕も子供の頃はそう思うこともありましたけど(笑)、年齢を重ねた今なら教えられると思って1つ1つ真剣に考えて必ず答えていました。例えば、さっきのような事を言われたら、「数式の勉強を積み重ねたら頭の回転が速くなるから、人間関係とか自分の身にトラブルが起きた時の解決方法を早く見つけられるようになるよ」とか、「好きな人が出来た時に、相手の立場に立って考えられるようになることは大事だよ」と答えたりしていました。結局、日常生活に結び付けてどう役立つのかが分かると、難しい勉強にも興味が持てるような気がします。それが分かっていたら、僕も学生時代に一生懸命勉強していたのに(笑)。大人になってから後悔して欲しく無いから、「さいごまで」を通してそういう想いも伝わったら良いですね。
──また、アレンジは、ピアノの美しいイントロからドラマティックに盛り上がる展開です。
宮田:曲の中にもドラマやストーリーが存在するようにアレンジを構築したいと常に思っています。この曲は、勉強を頑張って受験に挑むまでの期間をイメージし、さらにハッピーエンドを迎えて欲しいという想いでアレンジを作りました。路上ライブで出会った人たちの顔を思い浮かべながらギターやピアノに向き合っていると自然とメロディが出てきます。あとは歌詞と照らし合わせながら言葉に寄り添って支えられるように意識して、主体となるピアノとストリングスは心の琴線に触れるフレーズラインにこだわりました。
──今回のストリングスも、バイオリニストのMizさんにお願いしたのですか?
宮田:そうですね。ストリングスは最後に録ることが多いんです。ピアノ、ドラム、ベース、ギターが出来上がった状態になるとアレンジが細かく変わって、デモのストリングスを持ってくると合わなくなったりするんです。それで、レコーディングの時に「チェロ、ビオラをこうして欲しい」とかワガママを言ったりして。僕の細かい要望に応えてくれて、Mizさんには本当に感謝しています。
──始まりのピアノの音を聴いた時に、桜の花びらがヒラヒラと風に舞い、見上げると満開の桜が咲いている、そんな映像が頭に浮かびました。
宮田:曲を聴いた印象は人それぞれ違うと思いますが、音を聴いて映像が浮かんだと言われるとアレンジャー冥利に尽きますね。歌詞の世界観に寄り添うアレンジを考えているから、前向きなイメージを持って貰えたら本当に嬉しいです。
イトヲカシの基軸は「ポップス」
──一方、「カナデアイ」は、「宿り星」に続き『双星の陰陽師』のタイアップで、今回はオープニングテーマです。原作者の助野嘉昭先生がツイッターで「イトヲカシさんは俺が推したんすっっっ!!!!」と書いていました。
伊東:僕たちも嬉しくて、思わずリツイートしました(笑)。沢山の方々が動いてくださっている中で、決め手の一つに助野先生の意見があったんだと思います。先生は大阪在住ですので、「宿り星」のタイアップ前は当然お会いしたことはありませんでしたが、大阪でライブをした時に観に来てくれる事になって。その大阪のライブはとても印象に残っている出来事があって、酔っ払っているのかと思うぐらい、物凄くノリノリで楽しんでいる男性が居たんです。ライブが終わって「今日のライブは男性にも刺さった!」と喜んでいたところに、「助野先生がお見えになりました」と紹介されたのが、そのノリノリの男性でした。思わず「貴方だったんですか」って(笑)。実は、助野先生はお酒が全く飲めないそうです。素面でノリノリだったから、純粋にイトヲカシを好きになって貰えたと思うと本当に嬉しかったですね。そういう縁もあって、再び『双星の陰陽師』のタイアップというチャンスを貰えたと感じています。
──「カナデアイ」も書き下ろしですか?
伊東:「宿り星」の制作時に原作を読んで、曲作りを忘れて没頭してしまうぐらい面白かったんです。その魅力的な『双星の陰陽師』を輝かせる曲でなければならないというところと、イトヲカシらしさとのバランスを考えつつ制作して行きました。実は、最初にオープニング用に作った曲は「カナデアイ」とは違うモノだったんです。完成した瞬間は良い曲が出来たと手応えもありましたが、聴いてみたら何か違和感があって、聴き終えた時の第一声は「イトヲカシはバンドではないよね」でした。すると、宮田君の方からも「やっぱり何か違うと思う」と意見が出て。それで、何がいけなかったのかというところから始まり、各々のイトヲカシ像という根本まで掘り下げて、徹底的に話し合いましたね。その上で、新たに「カナデアイ」を作り上げました。だから、二人でイトヲカシを見つめ直すキッカケになりましたし、僕たちにとって転機になった曲ではないかと思います。
宮田:「カナデアイ」を一聴するとアップテンポのロックナンバーと受け取られると思いますが、そこにたどり着くまでのプロセスは紆余曲折ありました。王道の音楽をやりたいという指針で活動している中で、アレンジ、歌詞、メロディが僕らなりの王道の範疇に入っているのかどうかを踏まえて、前の曲のどういう要素が僕たちに違和感をもたらしたのか、そういう細かいところまで二人で突き詰めて。それで、どちらかというと「カナデアイ」のアレンジは引き算が多かったです。
──引き算?
宮田:例えば、このエレキギターを抜いてとか、このドラムのフィルを抜いてとかですね。
伊東:筋肉量を減らしました。
宮田:スリムにしていきたかったんです。
伊東:イトヲカシは「ポップス」なんです。
宮田:基軸はそこです。
伊東:僕たちの王道は「ポップス」が重要なワードである事を表現したかったし、この曲でそれが出来たように思います。
宮田:J-POPとJ-ROCKのどちらのコーナーに並ぶのかというように、その定義は曖昧に思われるかもしれません。ただ、僕たちなりの王道はポップスに帰結します。その範疇に入るのであれば、例えばレゲエやEDMのアレンジを取り入れる可能性が無いとは言い切れない。さらに、レコーディングやライブの音を作る編成も、僕たち以外のミュージシャンの力を借りれば、どんなカタチにも出来る訳です。そういう風に自由度が高いからこそ、僕たちが目指すベクトルにおいて明確な線引きが出来た楽曲だから思い入れは深いですね。
最高のおもてなしができるライブに
──曲を聴いただけで同じ違和感を持つなんて、二人は以心伝心ですね。
宮田:でも、ウヤムヤにしてはいけないとも感じましたね。同じ事を思っているだろうで済ましていたら、ちょっとしたボタンの掛け違いでズレが生じるキッカケになるかもしれないし。やっぱり、思った事は言葉で伝えるようにしないと。
伊東:我慢も大事だと思いますけど、誤魔化さないで自分の正直な気持ちを言葉にして相手に伝える事は、僕たちだけではなく人間関係において必要ですよね。コミュニケーションをとる事が絶対に大事だなって、「カナデアイの制作を通じて思いました。「察してよ」というのは良くないと思います。
──人生相談みたいになってきました(笑)。
宮田:僕たちには音楽イコール人生みたいなところがあるから(笑)。日常の経験が歌詞、メロディ、アレンジに反映されるしね。
伊東:逆に人生から音楽に繋がる事もあれば、音楽から人生を学ぶこともあるし。「球道即人道」という言葉があって、その「球道」が僕たちにとっては「音楽」なのかなと。
──そして、2度目のワンマンツアーがスタートします。
伊東:ライブハウスツアーとしては約1年ぶりです。昨年のアルバム『捲土重来』から僕たちが生み出してきた作品の集大成であり、イトヲカシの持ち味を存分に披露して、その上で満足して帰ってもらえるようなツアーにしたいですね。ライブで泣きたい人も居れば、笑いたい人も居るだろうし、リズムに乗って全身で盛り上がりたい人が居れば、ただ会いに行きたいという人も居ると思います。その全てを楽しませる「おもてなしの心」が大事だと思います。ライブに来てくれた方々に感謝の気持ちを込めて、最高のおもてなしができるライブにしたいです。
宮田:前回の『捲土重来』ツアーを振り返っても、1つ1つのライブを鮮明に記憶しています。ライブに来てくれた方々にとっても、思い出として心に刻まれるライブにしたいです。ライブはその会場その瞬間だけのモノだから、10年20年経っても思い出せるような景色、世界を作り上げたいです。それが僕らの使命のようにも思いますし、シッカリ準備しているので楽しみにしてください。
──今回もバンド編成ですか?
宮田:そうです。人を楽しませるには僕自身も楽しくやる事が前提だと思うから、今回のツアーもアンサンブルを楽しみたいと思います。もちろん、二人だけで路上ライブをやっている時も超楽しいですけどね(笑)。
──それぞれ違う魅力があるということですね。
伊東:僕らにとって路上ライブもすごく大切な活動で、イトヲカシの提示するエンターテイメントだと思っています。ライブハウスは大きい音で出来るし、よりCDに近い音で聴いて貰えます。機会があれば是非それぞれの魅力を味わって欲しいです。
──今年最初の取材なので、2017年の抱負をお聞かせいただけますか?
伊東:毎年同じ事を言っていますが、前年よりも多くの人に僕たちの音楽を届けたいです。2016年に歌を歌った日を数えたところ252日ありました。今年はそれ以上に歌って、より多くの人に僕たちの歌を聴いて貰いたいですね。また、僕は、昨日の自分に勝つ事を日々考えて生きています。昨日の自分に勝ち続けて365勝すれば圧倒的に強くれると思います。人としても成長しながら、音楽をもっと深く愛せるように日々生きていければ良いですね。
宮田:僕は健康です(笑)。年始に5日間程お休みをいただいて、あえて音楽に触れない時間を作りました。箱根駅伝を見たり、おせちを食べたり、お正月らしい休暇を過ごしていましたが、音楽に触れないでいたらすごく息苦しくなりまして。僕にとって音楽は酸素に近いぐらい大切なモノだと気付きました。それで、自分がどうあるべきかを考えた時に、音楽を万全なコンディションで出来る身体が欲しいなと(笑)。そうすれば音楽を続けられるから、ずっと健康でありたいですね。
2. カナデアイ
3.さいごまで(instrumental)
4.カナデアイ(instrumental)
〈DVD〉
・「さいごまで」Music Video
・「カナデアイ」Anime Music Video
【CD情報】
[CD+DVD]
シングル
発売:2017.02.08
AVCD-83762/B
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1,574(税抜)
CD購入
[CD]
シングル
発売:2017.02.08
AVCD-83763
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926(税抜)
CD購入
オフィシャルサイトはコチラ!
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イトヲカシ “second one-man tour 2017”
4月29日(土) 函館 クラブココア
4月30日(日) 札幌 PENNY LANE 24
5月07日(日) 横浜BAYHALL
5月13日(土) 仙台Rensa
5月14日(日) 水戸ライトハウス
5月20日(土) 広島クラブクアトロ
5月21日(日) 名古屋 ボトムライン
5月27日(土) 松山サロンキティ
5月28日(日) 高松DIME
6月02日(金) 大阪 BIGCAT
6月03日(土) 神戸 チキンジョージ
6月10日(土) Drum LOGOS
6月11日(日) 熊本 B-9V1
7月02日(日) 沖縄 桜坂セントラル
7月09日(日) 新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
7月16日(日) 東京ZEPP TOKYO
【チケット料金】スタンディング 4,000
※整理番号順の入場となります。
※別途ドリンク代(会場による)
※小学生以上有料。未就学児童は入場不可。
※最新のライブ情報はオフィシャルサイトをチェック!
http://itowokashi.jp/
伊東歌詞太郎(Vo)と宮田“レフティ”リョウ(Bass/Guitar/Key)による、2人組ユニット。日本語を大事にした歌詞・メロディセンス・力強い歌声が織りなす琴線に触れる楽曲を、他者とは一線を画す展開で発信する2010 年代型アーティスト。
2012 年より動画サイト・SNS・路上ライブを中心に活動を開始。並行して、様々なアーティストへの楽曲提供やプロデュースワーク、サポートミュージシャンなどの活動をそれぞれが個々で行う。特に動画サイトにおいてその歌声とメロディセンスが大きな話題を呼び、投稿動画総再生数は2,000万、twitter フォロワー数は合わせて59万人以上と異例な存在となった。
4年間の準備期間を経て、3回の全国路上ライブツアーにて計3万人以上を集める規模感にまで成長した事を受け、2016年5月11日に初の全国流通盤ミニアルバム『捲土重来(けんどちょうらい)』をリリース。オリコンウィークリー5位を獲得し、5月14日~6月11日 にこちらも自身初の全国ライブハウスツアー「イトヲカシ first one-man tour『捲土重来』」を開催。チケットは全会場即完売となった。
9月21日に満を持してエイベックス・トラックスよりメジャーデビュー!!