『Traveling』をリリースしたばかりのMAY’Sから、今回のアルバムに寄せてメールインタビューが到着!『Traveling』の制作から、初監督&プロデュースを手掛けたMusic Clipのエピソードまで熱く語ってくれました。
──CROWN VenuS 移籍第一弾となる通算6枚目のニューアルバム『Traveling』は、前作『Kissing』から約1年半ぶりのオリジナルアルバムとなりますが、SOFFetさん、KEN THE 390さんとの3マンTOURや、クリフエッジさん、LGYankeesさん、Noaさんとのスペシャルユニットによるアルバム『Quads』の制作などを経て、ご自身のお気持ち・意識の変化や、影響、刺激されたことは、ありましたか? また、ニューアルバム『Traveling』の制作に生かしたことなども、ありますでしょうか?
片桐舞子(Vo):前作『Kissing』がラブソングに特化していたこと、そして今作が移籍という変化を経ての作品作りになったことは、『Traveing』という形をイメージする上で大きな要因だったと思います。特にSOFFet・KEN THE 390との3マンTOURは、今年に入って最初のメインイベントであり、とても大きな経験になっています。しっかりとした経験も実力もあるメンバーであり、音楽を楽しむたくさんの方法をそれぞれが提案できるので、素直に「音楽ってもっと自由でいいんだな~」ということを改めて感じる機会でした。今作に収録しているこの3組で書き下ろした「Journey」という曲が、いつのまにかMAY’Sにとって2015年を象徴するテーマのような存在になっていて、 アルバムを制作する上での指標になっていったと思います。
──9月2日(水)にリリースされる6thアルバム『Traveling』は、どのような作品に仕上がりましたか?
河井純一(Trackmaker):今回は最初にアルバム名を決めてから、全ての曲の制作に取り掛かりました。“旅”という意味を持ったタイトルですが、コンセプト通り、色々なテイストの楽曲が集り、まるで“世界中を旅した写真集”のようなカラフルな作品になったと思います。きっと、いままでのアルバムで1番統一感がないのかもしれません。ただ、一つだけ全曲を通して意識した部分は、いつものMAY’Sらしい“ポップス感”よりも、日本人の根底にある“歌謡曲感”を強く意識しました。この違い、リスナーにはわかりづらいかもしれませんが、その時代、その時代に売れているものを“ポップス”というならば、そことは違うベクトルで作ってるよ、という感覚です。
──『Traveling』というアルバムタイトルは、どのように決められたのですか?
河井純一:MAY’Sのアルバムはインディーズ時代から一貫して『~ing』のついたタイトルにしているので、ストックしてる『~ing』の候補がものすごい数あるんです(笑)。実は『Traveling』というタイトルも、昔から候補にはあったタイトルでした。スリーマンツアー、レコード会社の移籍、そのほかにもプライベートな生活の変化、たくさんの“変化のタイミング”が重なって、『Traveling』という言葉がものすごくシックリきたんですよね。なので、“僕らが案内人になって、みんなを旅に連れていくよ!”というニュアンスより、“僕ら自身の旅を見届けてほしい”というような思いのほうが強かったりします。
──『Traveling』の制作にあたって、特に意識されたことは? また、レコーディングは、いかがでしたか?
河井純一:「恋のABC」という曲で、実は初めて僕の声をレコーディングしたんです。MAY’Sはここ数年、僕の自宅にあるスタジオでレコーディングをしているのですが、初めて僕がレコーディングブースに入って、舞子から指示をされるという。しかも、何回もやり直しをさせられて(笑)。いつもはブースにいる舞子に僕が指示をする側なので、いつもと立場が逆で新鮮でした。ちなみに僕の声がどのように入っているかは、曲を聴いてのお楽しみということで。
──6thアルバム『Traveling』を通して、リスナーにどのような想いを伝えたいですか? もしくは、どのようなところに注目して聴いてもらいたいですか?
河井純一:いままでのアルバムは「みんなこういう曲が好きかな?」、「ファンの子達はこういう曲を待ってるかな?」という考えで作ってる割合が多くを占めていたのですが、今回は「僕たちはこういのが好きなんです。だからみんなも好きになってね!」という、ある意味“踏み絵”的な部分もある作品なのかなと思っています(笑)。自分たちの音楽的背景やルーツを感じ取ってもらえたら嬉しいです。
──それでは、収録曲についてお聞きします。まず、2曲目の「君のすべてを忘れない」は、どのような楽曲に仕上がりましたか?
片桐舞子: サウンド全体はロック歌謡的なアプローチで、これだけでもMAY’Sとしては新鮮なタイプの曲なんですが、さらに6/8拍子で始まりサビで4/4へテンポチェンジしたりと、聴き手がドキっとするような楽曲になったと思います。歌詞は、数年前に亡くした友人を想い浮かべて書きました。ただ、今は亡き友人へ向けて何かを伝える歌というよりは、「君がいない人生だけど私は生きてゆくよ、君の分も」といった、自分自身の胸の内を叫んでるような曲なんです。大切な人を失うことは、生きている限りさけられないわけで、その都度悲しみ、悔やみ、もしくは感謝し、伝えきれない言葉たちがあるんだと思います。そしてきっと、そんな全てを受け止めて生きていくことが人生なんだと、この曲を書きながら感じました。
──「君のすべてを忘れない」の楽曲制作は、どのように進められたのですか?
片桐舞子:最初にサビの部分のメロディができていたんですが、実はその部分の歌詞だけ3年前くらいに書いていたんです。で、6/8拍子のテンポ感やサビ以外のメロディは、サビに引っ張られる形で全体が作られていきました。MAY’Sはメンバーふたりで作詞作曲をしていて、曲全体の完成までのプロセスは曲によって全然違うんです。そうゆう意味で、MAY’Sだからこその作り方で出来上がった楽曲だと思います。
──続いて、6曲目の「失恋シーサイド feat. 優己 (逗子三兄弟)」で、逗子三兄弟の優己さんとコラボされて、いかがでしたか?
片桐舞子:去年、逗子三兄弟のTOURにゲスト出演で呼んでもらってから一気に距離が縮まって、今年の頭には私がソロで企画に関わったイベントで優己君にソロ出演してもらい、すごく仲良くなったんです。そのイベントが、私も優己君もそれぞれメインを歌ったり、コーラスをしたりハモったりっていう内容だったんですけど、そこで一緒に歌ったのが周りにも好評で今回声をかけさせてもらいました。
──「失恋シーサイド feat. 優己 (逗子三兄弟)」の楽曲制作は、どのように進められたのですか?
片桐舞子:実は、この曲は10年前くらいに作った曲で、もともとのデモは私がひとりで歌ってるんです。なので、密かに舞子バージョンが存在するんですが(笑)、メンバーふたりとも気に入ってる曲なのに、今まで収録の機会を逃してきていたので、今回こそはとデュエットにアレンジしました。歌詞はほぼそのまま使ってるんですが、優己君となら夏を感じる曲が良かったので、少し大人感のある雰囲気をあの声でさらに味を出してもらえた感じがします。
──10曲目の「DADDY ~you’re my shadow~ duet with 角松敏生」は、角松敏生さんの書き下ろし & デュエット & プロデュースですが、角松敏生さんとコラボレーションされて、いかがでしたか?
片桐舞子:そもそもは、純ちゃん(河井)が角松さんの大ファンなんです。それはもう、「尊敬するミュージシャンは?」と質問されたら必ず「角松敏生さんです!」と答えてました(笑)。そんな風に公言していたら、偶然知り合いを通じて角松さんと出会わせてもらえることになり、ここ数年とても仲良くしていただいていて。なので、先輩の胸を借りる気持ちで熱烈オファーさせてもらいました(笑)。実はMAY’Sの作品の中で、作詞作曲ともメンバー以外で手がけてもらうのは、初めてなんです。私個人的には、角松さんといえば鬼松と呼ばれるほど歌のディレクションに厳しい、という噂を散々聞かされていたのでかなり緊張したんですが、すごく楽しくレコーディングできました。自分の中に今まで無かったレコーディング方法もあって、とにかく、全てが勉強になりこの経験ができたことが本当に素晴らしいなと感じています。
──また、『Traveling』Type-AのDVDには5曲のMusic Clipが収録されています。「ハートビートがとまらない feat. KEN THE 390」、「街」、「DADDY ~you’re my shadow~ duet with 角松敏生」の3曲は、MAY’Sさんが初監督&プロデュースを務められたそうですが、いかがでしたか? また、どのような作品に仕上がりましたでしょうか?
河井純一:カメラ好きの僕は、プロクオリティで撮影できる機材をたくさん持っていたので、「じゃあ俺が撮影して舞子が編集で作ろう」ということになりました。もともと僕と舞子は音楽の専門学校の同級生で、学校の課題提出のためにMAY’Sを結成したんですが、その当時も友達を集めてMV撮影をしたことがあって。その時も編集は舞子がやっていたんです。なので、その役割分担は自然な流れでした。「街」の撮影は全編舞子の地元群馬県桐生市で行ったんですが、前日からロケハンをして絵コンテも書いて(笑)、映像会社さながらに撮影を進めましたね。自分たちで撮影したり編集したりする利点としては、人に任せるより格段に表情や演技が自然になるところですかね?リラックスしてるのもありますが、嫌いな表情、好きな表情も、選ぶのは自分次第なので。MV撮影に関しては今回かなり勉強になったので、今後もやっていきたいですね。
──そして、ニューアルバム『Traveling』を引っ提げ、11月23日の群馬公演を皮切りに来年2月まで、リリース記念ツアー「MAY’S LIVE TOUR 2015-2016 “Traveling”」の開催が決定しています。今回のツアーに向けての抱負をお聞かせいただけますか?
片桐舞子:今回は初めて、私たちが信頼しているメインダンサーのMIO・SAEKO・SHOTA.3人が全箇所を一緒にまわるTOURになります。私たちのパフォーマンスとして一番観せたいステージを作れることは間違い無いので、それを全国のみんなに観てもらえることが今から楽しみです。歌はもちろんだけど、表現力の幅を最大限に発揮できるTOURとして、聞いて楽しい・観て楽しい・一緒に踊って楽しい、これがMAY’S!というライブを期待してて下さい。
2. 君のすべてを忘れない
4. ハートビートがとまらない
5. 恋のABC
7. 街
8. 初恋
10. DADDY ~you’re my shadow~ duet with 角松敏生
11. JOURNEY / SOFFet × MAY’S × KEN THE 390
12. Everybody OK!? / one’s wishes-D feat. MAY’S
13. FIRE / クリフエッジ & LGYankees & MAY’S & Noa
【CD情報】
[TYPE-A CD+DVD]
アルバム
CROWN VenuS
発売: 2015.09.02
CRCP-40425
3,241(税抜)
CD購入
[TYPE-B CD Only]
アルバム
CROWN VenuS
発売: 2015.09.02
CRCP-40426
2,778(税抜)
CD購入
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MAY’S LIVE TOUR 2015-2016 “Traveling”
【2015年公演】
★2015年11月23日(月・祝) 開場17:00/開演17:30
@ 群馬・高崎club FLEEZ(高崎市宮元町17番地スカイビルB1F)
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999(平日12:00~18:00)
★2015年12月6日(日) 開場17:00/開演17:30
@ 岡山・エビスヤプロ(岡山市北区中山下1-10-30 福ジョリービルB2F)
(問)夢番地 086-231-3531(平日11:00~19:00)
★2015年12月20日(日) 開場17:00/開演17:30
@ 石川・MANIER(金沢市片町1-6-10ブラザービル4F)
(問)サウンドソニック 076-291-7800
★2015年12月27日(日) 開場17:00/開演17:30
@ 愛知・ell.FITS ALL(名古屋市中区大須2-10-35-3F)
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-910
【2016年公演】
☆2016年1月17日(日) 開場17:00/開演17:30
@ 宮城・MA.CA.NA(仙台市青葉区一番町2-5-1 大一野村ビルB1F)
(問)GIP 022-222-9999(平日11:00~18:00)
☆2016年1月30日(土) 開場17:30/開演18:00
@ 大阪・Shangri-La(大阪市北区大淀南1-1-14)
(問)サウンドクリエーター TEL:06-6357-4400
☆2016年2月6日(土) 開場17:00/開演17:30
@ 福岡・DRUM Be-1(福岡市中央区舞鶴1-8-29)
(問)キョードー西日本 TEL:092-714-0159
【チケット】前売 4,700円(立見、整理番号、ドリンク代別、税込)
★2015年公演チケット発売スケジュール★
FC長期会員先行:8/22(土) 22:00~8/30(日) 23:00
FC通常会員先行:9/2(水) 12:00~9/8(火) 23:00
FC2次受付先行:9/11(金) 22:00~9/15(火) 23:00予定
一般発売:10/3(土) 各プレイガイドにて発売予定
☆2016年公演分チケット発売スケジュール☆
FC長期会員先行:10/2(金) 22:00~10/11(日) 23:00
FC通常会員先行:10/14(水) 12:00~10/20(火) 23:00
FC2次受付先行:10/23(金) 22:00~10/28(火) 23:00予定
一般発売:11/14(土) 各プレイガイドにて発売予定
※ファンクラブ会員先行受付詳細はファンクラブSmilingサイトにてご確認ください。
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