新山:「Don’t Cry」は書き下ろしなんですが、この曲には元になる原曲がありました。この映画の佐藤徹也監督は、私のドキュメンタリー映像を撮ってくれている監督さんで、去年の11月位に、ちょうどその原曲を作っている現場に撮影に来ていて、曲を聴いてくれていました。その後、「だからさ」のアコースティック・バージョンのレコーディングの日にも監督がみえて、レコーディングが終わりギターを片付けている時に「この前聴いたあの曲は、ちゃんと完成させないの?」って言われた。そこから色々なことが繋がっていって、映画の主題歌のオファーを頂いて、という流れです。ただ、正式にオファーを頂いてからは、台本を読ませてもらったり、出来上がる前の映像も見せてもらったり、そういうやり取りの中で、原曲の歌詞もタイトルも、書き直して作っていきました。
新山:映画の中の出演者ということでは、特定はしていないです。もちろん映画に寄り添った部分もあるのですが、映画を全体的に見て思ったことが、普段いつも自分が思うようなことにリンクする部分でもあったので、そのまま歌詞にしていきました。
新山:ホラー映画ということですが、私にとってはホラー要素より学校内の人間関係が丁寧に描かれていると感じました。“世の中で一番怖いのは生きている人間なんだ”って思いました。
新山:見ないというよりホラーは苦手なだけです。普通に遊園地のお化け屋敷も入れませんし、ましてや富士急とかに凄いお化け屋敷があるみたいですけど、自分からは絶対に入らないと思います。あのお化け屋敷に入るくらいならジャット・コースターの方がいい。ジェット・コースターの方が断然好きです(笑)。でも今回の映画は、ホラーというより、生きている人間の怖さの方、完全にそっちの視点で見ていました。例えば、川口春奈さんが親友を切り捨てる場面があって、彼女が言ったたった一言で、その瞬間から全部が色々な違う世界へ行ってしまう話だった。だから幽霊より、生きている人間の方が怖いと思ってしまう。本当に、あの一言で世界が変わりましたから。
新山:東宝の試写室で見ました。
新山:曲が耳に入った時には、正直、何ともいえない不思議な気持ちでした。でも、今回の映画は自分たちと同世代の人が読んでいる漫画が原作で、小中学生とかだとそういう人たちの親とかも一緒に見に来たりする。つまり年齢に関係なく、ああいうカタチで自分の歌をちゃんと聞いてもらえるんだなぁと思うと、とっても嬉しい気持ちです。あと、「ゆれるユレル」が一番エグいシーンで流れてきたので、ビックリしました(笑)。
新山:漫画は知っています。自分も漫画が好きで、原作漫画が連載されている「りぼん」から入ったクチなので、それを考えても今回の主題歌をやらせて頂いたことは嬉しいです。
新山:「ウソ」と「あるある」の中間です。
新山:例えば映画の中で川口春奈さんが「誰よりもキレイになりたい」っていうような自分の願望を口にするのですが、実は何かしらちょっとは欲っていうのが誰にでもあるなぁと納得しました。実際には「そんなことないよ」って表面では否定する人が多いけど、自分が否定しながらも実はこうなりたいっていうのが心の奥にある。そういうところは現実の高校生と重なる部分だと思いました。映画に出てくる幽霊が言っているみたいな、ある種の特別な存在になりたいという願望、ああいう気持ちは誰にでも少しはあって、映画では登場人物たちがそれをストレートに出していくから、結果として大変な世界に行っちゃうけど(笑)。ただ、そういう欲みたいなものは、もちろん自分でも抑えたりすることができるので、どうやって折り合っていくかは難しい問題です。
新山:松岡茉優さんは、彼女の方が年齢は一つ上ですが、話をしていて、学校の話とか、日常のこととか、些細な部分でも話が合って楽しかったです。私が「出来れば一匹狼になってみたい」って言ったら、茉優さんは中学の時とかに一人で窓際の席に座って本を読んでいたことがあったとか、そんな話で盛り上がりました。あと、女の子が手をつないでトイレにいくこととか…。
新山:確かに自分でも、大勢で、皆でトイレに行くのは変だとも思います。ましてやそうやって行かなくちゃいけないとなると、嫌だなと思うこともある。でも、そう思いながらも、自分から一人で行くってやり出すことが、くだらないと思いながらも、何かそうすることでイヤな方向にいくような気がすることもある。それで自分から友だちを誘って行くことも多い。変だと思いながらも、そう言っておきながらも、自分がそうしているからしょうがないなぁって思います。トイレなんか一人で行けば済むことなのに、私はそういうスゴく大したことじゃないことに、変に臆病で考えすぎることがある。そこが今でも、自分のなかで一番イヤな部分でもあります。
新山:たまに親にも「今日学校でこういうことがあったんだけど」って話したりはするのですが、親は実際にその状況を見ているわけではないので、結局、自分の中で何とかしている時が多い気がします。
新山:実際、先生から見ている関係と、生徒から見ている関係とでは、思っていることや言っていることが食い違っていることが多いので、先生を信用できるケースは少ないかもしれないです。だから最終的には、自分で乗り越えないといけないと思います。
2. ありったけの愛
3. Don’t Cry -instrumental-
シングル
発売日:2013.7.10
Being
JBCZ-6002
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プロフィール
新山詩織(にいやま しおり)
1996年2月10日生まれ 17歳の現役高校生。血液型A型、埼玉県出身。
趣味はライブハウスでオールスタンディングでライブを見る事、絵を描くこと、詞を書くこと、写真を撮ること、星を見ること。
好きなものは猫、プラネタリウム、抹茶味、ヨーグルト。
好きなミュージシャンはチバユウスケ(The Birthday)、藤原基央(BUMP OF CHICKEN)、くるり、斉藤和義、YUKI、椎名林檎、Paul Weller、Carole King、Vanessa Carlton、Franz Ferdinand……and more
好きな作家は伊坂幸太郎。好きな映画は「Life」「フィッシュストーリー」。
座右の銘は「神に誓うな 己に誓え」
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6月15日(土)仙台 darwin「Sendai Music Attack!」オープニングアクト
7月21日(日)北海道 「JOIN ALIVE」
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