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待望の新曲は映画『絶叫学級』の主題歌「Don’t Cry」

インタビュー

新山詩織

広くは小学生から新米社会人まで、十把一絡げに若者と呼んでしまって、彼ら彼女らが暮らす家庭、学校、職場で「どうも近頃の若者はコミュニケーションに問題がある」という大合唱が、マスコミを通じて流されている。その原因としてテレビだったり、ゲームだったり、ネットだったりと、色々な分析が披露されているが、どれも決定打にかける感じが否めない。ただ「若者たちのコミュニケーションがおかしくなっている」という時代の叫びは日に日に大きくなっていて、そんな時代に呼ばれるように現役女子高生シンガーソングライター、新山詩織は現れた。そんな新山の新曲「Don’t Cry」が、6月14日(金)から公開の映画『絶叫学級』の主題歌になった。さらに劇中では1stシングル曲の「ゆれるユレル」も使われている。『絶叫学級』は若者に大人気の漫画が原作、女子高を舞台にした学園ホラーで、閉ざされた空間である学校の中で過熱する歪な人間関係が、ホラー仕立てで描かれていくという作品。同世代の若者が感じているある種の生きにくさ、不器用なコミュニケーションのあり方に苛立つように「だからさ〜」と歌い出した新山は、この映画をどう捉え、それをどう歌にしたのか?昨今の風潮も含め人とのコミュニケーションに悩む現役高校生のリアルな気持ちを聞くべく、インタビューを行った。

──今回始めて映画の主題歌を作ったわけですが、そもそもどのような経緯だったのですか?

新山:「Don’t Cry」は書き下ろしなんですが、この曲には元になる原曲がありました。この映画の佐藤徹也監督は、私のドキュメンタリー映像を撮ってくれている監督さんで、去年の11月位に、ちょうどその原曲を作っている現場に撮影に来ていて、曲を聴いてくれていました。その後、「だからさ」のアコースティック・バージョンのレコーディングの日にも監督がみえて、レコーディングが終わりギターを片付けている時に「この前聴いたあの曲は、ちゃんと完成させないの?」って言われた。そこから色々なことが繋がっていって、映画の主題歌のオファーを頂いて、という流れです。ただ、正式にオファーを頂いてからは、台本を読ませてもらったり、出来上がる前の映像も見せてもらったり、そういうやり取りの中で、原曲の歌詞もタイトルも、書き直して作っていきました。

──「Don’t Cry」っていう歌詞は、映画の中の特定の誰かに向かって叫んでいる?

新山:映画の中の出演者ということでは、特定はしていないです。もちろん映画に寄り添った部分もあるのですが、映画を全体的に見て思ったことが、普段いつも自分が思うようなことにリンクする部分でもあったので、そのまま歌詞にしていきました。

──映画をご覧になっていかがでしたか?

新山:ホラー映画ということですが、私にとってはホラー要素より学校内の人間関係が丁寧に描かれていると感じました。“世の中で一番怖いのは生きている人間なんだ”って思いました。

──そういえば、新山さんはホラー映画はあまり見ないそうですが…(笑)。

新山:見ないというよりホラーは苦手なだけです。普通に遊園地のお化け屋敷も入れませんし、ましてや富士急とかに凄いお化け屋敷があるみたいですけど、自分からは絶対に入らないと思います。あのお化け屋敷に入るくらいならジャット・コースターの方がいい。ジェット・コースターの方が断然好きです(笑)。でも今回の映画は、ホラーというより、生きている人間の怖さの方、完全にそっちの視点で見ていました。例えば、川口春奈さんが親友を切り捨てる場面があって、彼女が言ったたった一言で、その瞬間から全部が色々な違う世界へ行ってしまう話だった。だから幽霊より、生きている人間の方が怖いと思ってしまう。本当に、あの一言で世界が変わりましたから。

──因みに映画はどこでご覧になった?

新山:東宝の試写室で見ました。

──テレビに比べると大きなスクリーンで見て、その中で自分の音楽が流れるのはどんな気分でしたか?

新山:曲が耳に入った時には、正直、何ともいえない不思議な気持ちでした。でも、今回の映画は自分たちと同世代の人が読んでいる漫画が原作で、小中学生とかだとそういう人たちの親とかも一緒に見に来たりする。つまり年齢に関係なく、ああいうカタチで自分の歌をちゃんと聞いてもらえるんだなぁと思うと、とっても嬉しい気持ちです。あと、「ゆれるユレル」が一番エグいシーンで流れてきたので、ビックリしました(笑)。

──原作の漫画は以前から知っていましたか?

新山:漫画は知っています。自分も漫画が好きで、原作漫画が連載されている「りぼん」から入ったクチなので、それを考えても今回の主題歌をやらせて頂いたことは嬉しいです。

──リアルな女子高生、新山詩織が「絶叫学級」を見て、劇中の人間関係はどうなんでしょうか。「こんなのウソだ」もしくは「あるある」のどっちですか?

新山:「ウソ」と「あるある」の中間です。

──どんなところが「あるある」ですか?

新山:例えば映画の中で川口春奈さんが「誰よりもキレイになりたい」っていうような自分の願望を口にするのですが、実は何かしらちょっとは欲っていうのが誰にでもあるなぁと納得しました。実際には「そんなことないよ」って表面では否定する人が多いけど、自分が否定しながらも実はこうなりたいっていうのが心の奥にある。そういうところは現実の高校生と重なる部分だと思いました。映画に出てくる幽霊が言っているみたいな、ある種の特別な存在になりたいという願望、ああいう気持ちは誰にでも少しはあって、映画では登場人物たちがそれをストレートに出していくから、結果として大変な世界に行っちゃうけど(笑)。ただ、そういう欲みたいなものは、もちろん自分でも抑えたりすることができるので、どうやって折り合っていくかは難しい問題です。

──映画で重要な役どころを演じている松岡茉優さんと対談したそうですが、どうでしたか?

新山:松岡茉優さんは、彼女の方が年齢は一つ上ですが、話をしていて、学校の話とか、日常のこととか、些細な部分でも話が合って楽しかったです。私が「出来れば一匹狼になってみたい」って言ったら、茉優さんは中学の時とかに一人で窓際の席に座って本を読んでいたことがあったとか、そんな話で盛り上がりました。あと、女の子が手をつないでトイレにいくこととか…。

──女子が手をつないでトイレにいくのは、昔から学校の風物詩です(笑)。あれはなんなんですかね?

新山:確かに自分でも、大勢で、皆でトイレに行くのは変だとも思います。ましてやそうやって行かなくちゃいけないとなると、嫌だなと思うこともある。でも、そう思いながらも、自分から一人で行くってやり出すことが、くだらないと思いながらも、何かそうすることでイヤな方向にいくような気がすることもある。それで自分から友だちを誘って行くことも多い。変だと思いながらも、そう言っておきながらも、自分がそうしているからしょうがないなぁって思います。トイレなんか一人で行けば済むことなのに、私はそういうスゴく大したことじゃないことに、変に臆病で考えすぎることがある。そこが今でも、自分のなかで一番イヤな部分でもあります。

──例えば学校でクラスの中でのコミュニケーションが上手くいかない状況に陥った場合、救いはどこにありますか。友だちですか、教師、それとも親ですか?

新山:たまに親にも「今日学校でこういうことがあったんだけど」って話したりはするのですが、親は実際にその状況を見ているわけではないので、結局、自分の中で何とかしている時が多い気がします。

──先生は?例えばその手のテーマで討論しているテレビ番組で出てくる意見では「教師は頼りにならなくて論外」って言われることが多いみたいですけど?

新山:実際、先生から見ている関係と、生徒から見ている関係とでは、思っていることや言っていることが食い違っていることが多いので、先生を信用できるケースは少ないかもしれないです。だから最終的には、自分で乗り越えないといけないと思います。

Don’t Cry

1. Don’t Cry
2. ありったけの愛
3. Don’t Cry -instrumental-

シングル
発売日:2013.7.10
Being
JBCZ-6002
¥1,050(税込)


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プロフィール
新山詩織(にいやま しおり)
1996年2月10日生まれ 17歳の現役高校生。血液型A型、埼玉県出身。
趣味はライブハウスでオールスタンディングでライブを見る事、絵を描くこと、詞を書くこと、写真を撮ること、星を見ること。
好きなものは猫、プラネタリウム、抹茶味、ヨーグルト。
好きなミュージシャンはチバユウスケ(The Birthday)、藤原基央(BUMP OF CHICKEN)、くるり、斉藤和義、YUKI、椎名林檎、Paul Weller、Carole King、Vanessa Carlton、Franz Ferdinand……and more
好きな作家は伊坂幸太郎。好きな映画は「Life」「フィッシュストーリー」。
座右の銘は「神に誓うな 己に誓え」


LIVE INFORMATION


6月15日(土)仙台 darwin「Sendai Music Attack!」オープニングアクト
7月21日(日)北海道 「JOIN ALIVE」
8月2日(金)「ROCK IN JAPAN FES.2013」

-インタビュー

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