2019年9月25日(水)に12インチ33回転アナログレコード・SACDハイブリッドにて再発売される坂本龍一の『B-2 UNIT』が、2019年最新リマスター版にてハイレゾ配信(96kHz/24bit)されることが決まった。
このアルバムは坂本龍一がイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)在籍時の1980年に発表した2作目のソロアルバムであり、YMO人気が過熱する中で、「音」や「音色」そのものに焦点をあて制作され、ダブやアフロビート等の方法論を大胆に援用し、今なお革新的な輝きを放ち続ける過激な意欲作である。
今回のリマスタリングを担当したニューヨークで活動する女性エンジニア、ヘバ・カドリーからの最新リマスタリング作業に関するコメントが公開された。
「1980年当時のオリジナル1/4インチ・アナログテープにドルビー・ノイズ・リダクションをかけつつ、テープスピード15ips(38cm/s)にて丁寧に再生された音源を、私のコンソールのアナログ回路でマスタリングしました。その際、この作品の音の温かみ、ダイナミックス、豊かでありながらすっきりした空間を保つことを意識しました。この先駆的なアルバムに携わることができたことを光栄に思います。 ―ヘバ・カドリー」
また、坂本龍一と共同プロデューサーとして『B-2 UNIT』制作にかかわった後藤美孝(ごとうよしたか)と、エンジニアのデニス・ボヴェルからの最新コメントもあわせて公開された。
「坂本龍一という音楽家が、のちにポストパンクと言われるあの時代、
自らの精神と肉体をぎりぎりまで追いつめつくり上げたアルバム。
彼はその時、あらゆる意味で‟パンク”そのものを生きていた。―後藤美孝」
「自分にとってもランド・マークの一枚がこの『B-2 UNIT』。アナログとデジタルの端境期で、機材はアナログ、デジタル両方を使い、レコーディング、ミキシング、ダブ処理にも先端の技術を使った。未来の音楽を作っている、ダビング・トゥ・ザ・フューチャーだという意識があったんだ。 ―デニス・ボヴェル」
9月27日(金)からは、海外でもアナログレコードの発売、ハイレゾ配信、ストリーミング配信が開始される。
アフリカ・バンバータ、デリック・メイなどのヒップホップ、テクノDJからも評価の高い作品が今回の海外配信をうけて改めて世界中で再評価されることとなるだろう。
株式会社ソニー・ミュージックダイレクトが運営するサイト「otonano」のなかに『B-2 UNIT』特設ページが公開されている。最新情報や詳細情報はこちらからも要チェックだ。
(URL:http://www.110107.com/B-2UNIT)
【 製品情報 】
タイトル:B-2 UNIT
アーティスト:坂本龍一
発売日:2019年9月25日
発売元:ソニー・ミュージックダイレクト
オリジナル発売:1980年
プロデュース:坂本龍一、後藤美孝
参加ミュージシャン:アンディ・パートリッジ(XTC)、組原正、大村憲司
エンジニア:デニス・ボヴェル、スティーヴ・ナイ、小池光夫、寺田康彦 ほか
【 SACD ハイブリッド 】
型番:MHCL-10122
価格:3,000円+税
仕様:SACDハイブリッド
Remastered by Heba Kadry
収録内容:
01: differencia
02: thatness and thereness
03: participation mystique
04: E-3A
05: iconic storage
06: riot in Lagos
07: not the 6 o’clock news
08: the end of europe
【 アナログ 】
型番:MHJL-101
価格:3,700円+税
仕様:33回転12インチアナログ
Remastered by Heba Kadry
Disc cutting by Bernie Grundman at Bernie Grundman Masterring
収録内容:
Side A
1: differencia
2: thatness and thereness
3: participation mystique
4: E-3A
Side B
1: iconic storage
2: riot in Lagos
3: not the 6 o’clock news
4: the end of europe
【参考URL】otonano特設ページURL:http://www.110107.com/B-2UNIT