元・宝塚歌劇団月組 男役トップスター龍真咲のLIVEツアー 2018「Fiction」が9月8日に東京・原宿クエストホールで開幕。龍にとっては昨年12月に開催されたバースデーライブ以来、およそ9カ月ぶりのワンマンライブとなった。ステージでは、龍のファーストアルバム「L.O.T.C 2017」のナンバー「Silly game」「Long Island Icetea」をはじめ、J-POP、ミュージカルナンバーなどを披露。
パワフルで伸びのある龍の歌声とともに、しっとりと温かみのある空間を作り出した。そしてそんな龍に呼応するように、観客も楽しげな様子で声援を送るなど、大盛況のうちに東京公演は幕を下ろした。
そしてライブ終了後。東京公演の手応えについて「約半年ぶりにライブに挑戦させていただきましたが、感触としては新鮮でもあり、楽しかった」と語った龍。「ライブをやるごとに初心に戻っていくところがありまして、継続してやり続けることは大切だなと思います。もちろん宝塚で今までやってきたことというベースはありますが、毎回毎回が新しい一歩として進んでいけたらいいなと思いました。宝塚を卒業してから2年という節目となり、自分の中にある温かいものを届けたいと思った時に、裸にならないといけないと思いました。今までは殻をかぶり続けてきたけれども、それを拭い去って、お伝えすることが、一番素直な表現の仕方かなと思いました」と付け加えた。
本公演は今後、9月16日に大阪・梅田クラブクアトロで、そして9月22日には名古屋・インターナショナルレジェンドホールで行われる。「ライブツアーをやるのは夢でした。当初はロック的なガンガンやって盛り上がるようなものを考えていたんですが、ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』を終えたあたりから、今やるべきはそこではなく、自分の中にある感謝の気持ちをお届けすることの方がベストなのではないかと思いました。一方通行ではなく、お客さまと通いあうものというのは今回の大きなテーマとなると思うので、そこを感じ取っていただけたらと思います」と語った龍。大阪は龍の地元ということで、「皆さんが温かく見守ってくださると思います。名古屋もそうですが、その土地ごとに感じる温かさというのはそれぞれ違ってくると思うので、それを感じながらやっていきたいと思います」と意気込んだ。
そして最後に、大阪、名古屋のライブを楽しみにしているファンに向けて、「わたしがライブツアーをすることができるのは、普段から温かく応援してくださる皆さんのおかげだと思っています。わたしのことを知ってくれて、応援してくださる方はわたしにとってかけがえのない存在ですし、わたしにとっても原動力となります。わたしは99.9%頑張りますが、残りの0.1%は皆さんの気持ち、いつも感謝しています。皆さんと一緒にひとつのライブを作り上げたいなと思いますので、ぜひともお楽しみにしてください」とメッセージを送った。