脳性麻痺と闘いながら音楽で多くの人たちに勇気と希望を届けている話題の男性バイオリニスト・式町水晶(しきまち・みずき、21歳)が2月22日、東京・文京区のキング関口台スタジオで「デビュー特番!! トーク&ライブ」と銘打った初めてのLINE LIVEを行った。
バイオリニストでありながらおしゃべりが大好きだという彼は「今日は、ラインライブは初めてなのでものすごく緊張しています。よくコメンテーターとかお笑い芸人とか言われますが、バイオリニストです(笑)。これから僕の生演奏をお送りします。短い時間ですが、最後の最後まで演奏とトークを楽しんでいただければうれしいです」とあいさつ。
ピアニスト・Keikoの伴奏をバックに、4月11日にキングレコードから発売されるメジャーデビュー・アルバム「孤独の戦士」から高校生のときに自作曲した「メモリー・オブ・モーメント」をはじめ、タンゴの名曲「リベルタンゴ」、自作曲「ロコマイカイ」、アルバムタイトルにもなっている自作曲「孤独の戦士」の全4曲を演奏。
その中で「僕はこう見えても21歳なんですが、魂年齢は60歳とか言われます(笑)。僕は小脳低形成という脳性麻痺で、小脳が半分以下しかないんです。それによって手足が自由に動かなかったり、長く歩いたりできない体になり、15歳まで車椅子に乗っていました。でも、このままだったらまずいなと思って、少しずつ体を鍛え始め、リハビリの末にいまこうやって元気になりました。僕の人生を大きく変えるきっかけになったのが、4歳のときにバイオリンと出合ったことです。脳性麻痺のリハビリとして母がバイオリンを与えてくれたのです」と自己紹介。
アルバムタイトルにもなっている自作曲「孤独の戦士」は「12歳のころ、当時、車椅子に乗っていて、陰湿ないじめに遭っていたんです。そのころ医療刑務所に慰問演奏に行き、受刑者の方々に何かできないかなと思って作った曲が『孤独の戦士』です。当時、目の状態も悪くて、失明宣告を受けたんです。自分もどん底だったので、何かに立ち向かわなければいけないなと思い、作りました。自分の人生を変えた、自分を励ますための曲でもあります」と、作曲動機を話していた。
6歳のとき、世界的バイオリニスト・中澤きみ子に師事し、プロを志し、101歳からポップスをはじめ、幅広いフィールドで活躍中のバイオリニスト・中西俊博に師事。NHKテレビ「ブレイクスルー」放送後、600件もの反響が寄せられ、人々に笑顔と感動を届ける奇跡のポップ・バイオリニストとして話題を呼び、今回のメジャーデビューが決まった。
4月14日には、東京・ニッショーホールでメジャーデビュー・アルバム発売記念コンサートを開く。
■商品情報
式町水晶
メジャーデビューアルバム「孤独の戦士」
品番:KICC-1417 定価:2,778円(税別)
発売日:2018年4月11日(水)
http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICC-1417/
■コンサート情報
メジャーデビューアルバム発売記念コンサート 式町水晶「孤独の戦士」
開催日時:2018年4月14日(土)開場:15:00 開演:15:30
場所:ニッショーホール(日本消防会館)
全席指定 前売 3,500円 当日 4,000円(税込)
チケット発売日:2月9日(金)
ローソンチケット(Lコード:33755)
販売ページURL http://l-tike.com/order/?gLcode=33755
■プロフィール
式町水晶(しきまち・みずき/ Mizuki Shikimachi)
1996年北海道生まれ。
3歳の時に脳性麻痺(小脳低形成)と診断される。リハビリの一環として4歳からヴァイオリン教室に通い始める。
5歳の時に網膜変性症・眼球運動失調・視神経乳頭陥凹拡大(緑内障)が見つかる。
6歳の時に世界的ヴァイオリン奏者 ”中澤きみ子氏” に師事。 プロを志す。
音楽性の幅を広げるため、10歳からポップスヴァイオリンを始め、幅広いフィールドで活躍中のヴァイオリニスト中西俊博氏に師事。
現在も研鑚を積みながら、コンサート活動と楽曲制作に取り組む。
特にエレクトリックヴァイオリンによるエフェクターを駆使した独自のサウンドが評価されている。
小・中学校や自治体、老人ホームや学習施設等での講演・演奏会に多数出演。
障がい者や健常者の垣根を超えて、地域社会や若者に夢や希望を少しでも送りたいとの思いと、被災地の皆さんへの支援をとの思いで演奏活動を精力的に行っている。
式町水晶オフィシャルサイト