1980年に「裸足の季節」でアイドルとしてデビューし、今もトップアーティストとして輝き続ける松田聖子。そんな松田聖子の多くのヒット曲の作曲、編曲を手掛けながら、46歳の若さで早世した作編曲家、大村雅朗。彼が携わった楽曲を厳選して収録した
『SEIKO MEMORIES~Masaaki Omura Works~』が2月28日に発売される。
ボーナストラックには大村雅朗が生前作曲し、逝去後に発表された「櫻の園」のリアレンジバージョンを収録。この曲は松本隆が大村の生前に預かり「いつか聖子さんに歌ってもらえたら」と引き出しの奥にしまっていた楽曲。大村の死を悼むような詞がなんとも印象的だ。今回のアルバム収録に際して、大村雅朗を敬愛する槇原敬之がリアレンジを担当した。
大村作品の代表曲とも言える「SWEET MEMORIES」から、ファンの間で人気の「真冬の恋人たち」「セイシェルの夕陽」など、隠れた名曲を含む全46曲を収めた『SEIKO MEMORIES~Masaaki Omura Works~』。付属のブックレットには、松田聖子、松本 隆、槇原敬之らによる特別寄稿や、松田聖子×大村雅朗の作品リストも掲載しており、80年代の音楽シーンを席巻した松田聖子と、それを支え続け、ともに歩んだクリエイターとの軌跡を目と耳で辿ることができる、貴重なアルバムとなっている。
<松田聖子 コメント>
大村さんには数え切れないほどの多くの作品を手掛けていただきました。「SWEET MEMORIES」をはじめとする大村さんの曲の数々は私にとって大切な宝物で今回の企画盤のために槇原敬之さんがリアレンジしてくださった「櫻の園」が天国の大村さんにも届くことを心より願っています。
<槇原敬之 コメント>
この思いが沢山詰まったこの曲のリアレンジが、僕に勤まるだろうか?と、最初は悩みました。でも、「松田聖子さんの作品に少しでも関われるなんて本当に光栄な事だし、大好きで尊敬するアレンジャーの一人である大村雅朗さんの作品に触れさせてもらえる事も、本当に光栄な事なんだ!」と、弱気な心を払拭し、心を込めて取り組ませて頂きました。ずっと頭に描いていたのは、今の聖子さんが、優しい笑顔でうたっている姿と、それを櫻の木の陰でにこにこ笑って見つめている大村さんです。みなさんに気に入ってもらえたなら、本当に嬉しいです。素敵な機会を与えて下さってありがとうございました。
<松本 隆 コメント>
大村君は優れたアレンジャーであっただけでなく作曲家としても非凡な才能の持ち主でした。亡くなってから約20年が経ち、プロデューサー・ブームの先駆者だった大村雅朗という音楽家が脚光を浴びるのは素晴らしいことだと思います。彼の偉大さを心に刻んで、彼のことを覚えていて欲しい。それが僕にとっての喜びでもあります。
2018年2月28日 発売 MHCL-30498-500(3枚組) 4200円(税抜)
『SEIKO MEMORIES~Masaaki Omura Works~』スペシャルサイト