つい先日、通算13作目となるニュー・アルバム『カラーズ』を10月11日(水)に日本先行発売することを発表したばかりのベック。その名の通り、聴く者を夢中にさせるキラキラと輝く七色の聴覚的トリックを次々と展開する完全無欠のポップ・アルバムに仕上がっている今作から、この度メイン・シングルとなる「Up All Night」のミュージック・ビデオが公開された。
スペインはバルセロナにて、今年7月に3日間にわたって撮影されたという今回のビデオは、バルセロナとロンドンを拠点に活動する、国際的な監督や製作陣の集合体であるCANADAによってプロデュースおよび監督された。これまでにテーム・インパラ(「The Less I Know The Better」)、フェニックス(「Trying To Be Cool / Drakkar Noir」)、トゥー・ドア・シネマ・クラブ(「What You Know」)やシザー・シスターズ(「Invisible Light」)などのビデオを手がけてきたCANADA。「Up All Night」には、『17人の娘たち』『ルノワール 陽だまりの裸婦』『素顔のルル』などに出演したフランス人女優ソレーヌ・リゴと、地元の注目のスケーターであるペドロ・アッテンボローが出演している。
ベック・ファンならすでにご存知のとおり、同楽曲はサッカーゲーム”FIFA 17″のサントラやFossil(フォッシル)のスマートウォッチのCMソングとしてすでに昨年より公開されており、その「Dreams」、「Wow」を超える超絶ポップなサウンドが話題となっていた。海外媒体も「マルーン5やファレル・ウィリアムスを彷彿とさせるもの」と太鼓判を押す、ラジオにぴったりの王道のポップスだけに、ここ日本でも虜になる人は多いのではないだろうか? すでに公開されている収録曲「Dear Life」とあわせて、アルバムに期待がかかる仕上がりとなっている。
第57回グラミー賞にて最高賞の”最優秀アルバム賞”を含む全3部門を獲得した前作『モーニング・フェイズ』のリリースから3年半、多くのファンがリリースを切望していた今作『カラーズ』には、すでに公開されている4曲に加え、恋に落ちることを歌ったアップビート「Seventh Heaven」、そしてトーキング・ヘッズ的なダンス・ナンバー「No Distractions」などが含まれている。共同プロデューサーに2002年の『シー・チェンジ』のツアーに参加し、最近ではアデルの「Hello」の共作者として知られるグレッグ・カースティン(アデル、テイラー・スウィフト、シーア、リリー・アレン)を迎えて制作され、完成させるまでにはなんとアルバム3枚分の楽曲を制作したという。
今月末までU2の最新ツアー『ヨシュア ツリーツアー2017』にスペシャル・ゲストとして絶賛出演中のベック。新作『カラーズ』を携えての、一日も早い来日公演実現に期待したい。