2017年7月7日に77才の誕生日を迎えたザ・ビートルズのリンゴ・スター。この記念すべき日に、リンゴの最新アルバム『ギヴ・モア・ラヴ』の発売がアナウンスされた。全世界同時で9月15日に発売される。
最新アルバム『ギヴ・モア・ラヴ』はリンゴの19枚目のソロ・アルバムで、レコーディングはロサンゼルスのホーム・スタジオで行われ、リンゴ自身がプロデュースを担当し、収録曲には、リンゴでしかできない豪華ミュージシャンが参加している。ポール・マッカートニー、ジョー・ウォルシュ、エドガー・ウィンター、スティーヴ・ルカサーをフィーチャーした「We’re On The Road Again」、ピーター・フランプトンとの共作で、ピーターとベンモント・テンチ、ティモシー・B・シュミット、リチャード・ペイジ、エイミー・キイズが演奏に参加した「Laughable」、スティーヴ・ルカサーとの共作で、スティーヴとポール・マッカートニーが演奏に参加した「Show Me The Way」、リチャード・マークスが共作し、スティーヴ・ルカサー、ピーター・フランプトン、ネイサン・イーストをフィーチャーした「Speed of Sound」、ゲイリー・バーと共作した「Standing Still」、デイヴ・スチュアートとエドガー・ウィンターの演奏が聞ける「King of the Kingdom」、グレン・バラードとの共作で、ジョー・ウォルシュとドン・ウォズをフィーチャーした「Electricity」、デイヴ・スチュアートとの共作で、彼と演奏した「So Wrong For So Long」、ゲイリー・ニコルソンとの共作で、ゲイリーのほかにドン・ウォズ、エドガー・ウィンターが参加した「Shake It Up」、そして同じくゲイリー・ニコルソンとの共作でティモシー・B・シュミット、オール・スター・バンドのリチャード・ペイジ、グレッグ・ビゾネットが演奏に参加した「Give More Love」の全10曲が収録される。
また、上記新曲以外に『Give More Love』にはボーナス・トラックとしてリンゴの過去のヒット曲4曲も収録。その4曲は「Back Off Boogaloo」、「You Can’t Fight Lightning」、「Photograph」、「Don’t Pass Me By」で、それぞれ別ヴァージョンで収録される。
1972年に発売された「Back Off Boogaloo」はリンゴが当時この曲を書いたときに作っていたオリジナルのレコーディングが引越しの際に発見され、そのヴァージョンを元にして今回新たに録音。残る3曲は2016年7月7日に開催されたリンゴ・スターの「ピース&ラヴ・バースデイ」イベントで披露されたコラボーレーションを元にしている。そのイベントでは2005年にロンドンで結成されたバンドのアルバータ・クロスが「You Can’t Fight Lightning」を、アメリカのインディー・フォークバンドのヴァンダヴィアーが「Photograph」と「Don’t Pass Me By」を演奏。その時の彼らの演奏が気に入ったリンゴは、アルバム用にレコーディングしてほしいと依頼し、そこに彼自身のヴォーカルも追加したものが今回収録される。
今作についてリンゴは「ぼくは、ずっと長いあいだプレイしてきたし、最高のプレイヤーを何人も知っている。それが大きな決め手になるんだ。それに今のぼくは、25年前よりずっとエネルギーにあふれている。今じゃ家でアルバムをつくるようになってね。ゲストハウスでやってるんだ。毎回、どういう仕上がりになるのかわからない状態ではじめるんだけど、今回は最初から、独自のエネルギーがみなぎっているような感じがした」と語っている。
10月に入るとリンゴは、2012年以来不変のラインナップ――スティーヴ・ルカサー、トッド・ラングレン、グレッグ・ローリー、リチャード・ペイジ、ウォーレン・ハム、グレッグ・ビゾネット――から成るオール・スター・バンドとともに、全米ツアーを開始する。