相川七瀬の恒例の7月7日の“七瀬の日”ライブが、東京・渋谷TSUTAYA O-EASTで開催された。ニコニコ生放送も実施されたこのライブは、今年で13回目を迎え、七夕という事もあり、相川とファンとの毎年の約束といえるイベントとなっている。
長いキャリアのなかから様々な楽曲が披露され、会場はもちろん、彼女と一緒に時代を過ごしてきたファン達もコメントで想いを共有していくような良い雰囲気で進む。
ライブ中盤ではサプライズで、先輩ロックシンガーの中村あゆみが呼び込まれ、80年代のヒットナンバー“翼の折れたエンジェル”そして昨年リリースの織田哲郎カヴァーアルバムから“BOMBER GIRL”をコラボ歌唱を披露し、さすがの貫禄を見せる。
Sweet EmotionやBREAK OUT!など、たくさんのメガヒット曲が続くなか、MCでは20周年を越えた自分を振り返り、デビュー当時じゃ考えられなかった事の連続で、続けていく事の大切さを感謝とともに伝える。やはり、いかに彼女が希代のロックディーヴァとして時代を切り開いてきたのかが再認識される。
また昨今では新しいアーティストとの関わりも増えている。そのひとつで、ビジュアル系バンド、Plastic Treeの20周年トリビュートアルバムにも参加。たまたま会場に見に来ていたメンバーを呼び込み、アルバムの宣伝も行なうなど、リラックスしたスタンスもこのキャリアを積んできたからこそのものだろう。
さらにアンコールではシークレットでスーパーギタリスト、マーティ・フリードマンを呼び込んで久々のセッションを披露。マーティも相川七瀬にとって欠かす事の出来ないギタリストである。
いきなりトップスピードといえるハードなギターで「トラブルメイカー」「LIKE A HARD RAIN」と叩き込み、大ヒット曲「夢見る少女じゃいられない」で公演は終了。その盛り上がりから会場の熱気は覚めやらず、マーティの発案で「R-指定」を再度演奏し公演は大団円を迎えた。
なお、7月30日にアルカラ15周年イベント「KAGEKI」にゲスト出演する。デビュー20年を過ぎてもなお、世代を越えて益々その世界を広げて行く、ロックディーヴァ相川七瀬に注目が必要だ。