第24回読売演劇大賞の作品賞、男優賞、女優賞、演出家賞、スタッフ賞の5部門のノミネートが発表され、シンガー・ソングライターで俳優の中川晃教が主演するミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が作品賞、男優賞(中川晃教)、演出家賞(藤田俊太郎)の三冠を獲得した。
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』は、数々のヒット曲を生み出したザ・フォー・シーズンズの真実の物語を描いた作品。男優賞を受賞した中川晃教は「天使の歌声」の持ち主のフランキー・ヴァリ役を演じた。基本的に出演陣はダブルキャストとなっていたが、フランキー役は、フォー・シーズンズのオリジナル・メンバーである、ボブ・ゴーディオ氏にその歌唱力を認められて初めて演じることを許される役で、中川の演じるフランキー・ヴァリ役のみはシングルキャストで上演された。フランキーのハイトーンを習得するべく、発声から練習を重ね、本国に音源を送り、日本人では初で唯一の「天使の歌声」として大抜擢された。
この受賞を受けて中川晃教は、「大変嬉しく光栄です。ミュージカルJersey boys、そしてFrankey Valli役は僕がシンガーだからこそ、出会えた作品、そして役だと感じています。デビューして16年目、益々精進して参ります。本当にありがとうございました」と語る。
この作品の中でも、フランキーのソロ楽曲として、誰もが耳にしたことのある名曲「君の瞳に恋してる(Can’t Take My Eyes off You)」は、中川晃教がシンガー・ソングライターとして活動15周年を記念してリリースされた最新オリジナルアルバム『decade』に収録されており、また15周年記念のオーケストラ・コンサートを収録したライブアルバム『中川晃教 デビュー15周年記念プレミアム・コンサート with 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団』には豪華オーケストラバージョンで収録されている。
中川晃教は、現在、東京・大阪・名古屋・福岡で上演されるミュージカル『フランケンシュタイン』で熱演の真っ只中。また、4月からはミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』で、自身初の犬役?!「スヌーピー」役に挑戦するという。過去にも、故・坂本九、小堺一機、市村正親の出演で上演されたが、ミュージカル化から 50 周年の 2017 年、村井良大、中川晃教らバラエティ豊かなキャスト陣が、チャーリー・ブラウン、スヌーピーをはじめとした個性豊かなキャラクターをキャッチ―な音楽にのせて演じる予定だ。