映画「君の名は。」ヒロイン役を好演し、10月に歌手デビューを果たしたばかりの上白石萌音が12月28日、年末の恒例大型音楽フェス「COUNTDOWN JAPAN 16/17」のCOSMO STAGEに初登場、満員の会場を前に2017年初のワンマンライブ開催を発表した。
上白石萌音は、いつも履いているヒールをスニーカーに履き替え、真っ白のロングワンピースでステージに登場。アカペラで映画「君の名は。」の主題歌のひとつ『なんでもないや (movie ver.)』を歌い出すと、会場は静寂に包まれ一気に上白石萌音の創り出す世界へと一変した。「演じるように歌い、歌うように演じる」と自身が表現する言葉の通り、目の前に歌の情景が浮かぶほどの表現力で優しくも力強く歌い上げていく。
「もう12月28日、1年が終わりますね。今年は私にとって本当に大きな大きな一年で、映画『君の名は。』の公開もあったし、『ちはやふる』や『溺れるナイフ』とかいろんな映画が公開されて、10月には歌手デビューもさせていただいて、夢にも思わなかった経験をたくさんさせていただいて…そして、初めての連続ドラマの撮影があったりと、本当に飛ぶように日々が過ぎていきました。今日が私にとって仕事納めでもあるので、悔いのないように最高に楽しいライブにできたらと思っています。それでは、初めてリリースしたCDの中から何曲か聴いていただこうと思います。」と語ると、『変わらないもの』と『366日』を2曲続けて披露。1曲1曲に描かれた物語を演じるように大切に歌い上げていく。アコースティックギター一本で歌いあげるHYの名曲『366日』のカバーには思わず涙を拭う観客の姿も。女優である上白石萌音だからこそ創り出せる唯一無二の歌の世界がそこにあった。
続くMCでは、来年1月放送のドラマ「ホクサイと飯さえあれば」で初主演を務める話に続けて「次に重大発表があります!」と、来年2017年2月に東京と大阪で自身初となるワンマンライブを開催することを発表した。会場からは大きな歓声と共に「おめでとう!」の声が飛び交った。「ワンマンライブ。もう、全然想像がつかなくて…でも、最高な時間を作りたいと思うので、ぜひみなさん遊びに来てください!」と満面の笑顔で続けた。
「ここからは少し雰囲気を変えて、一緒にみなさんと楽しんでいけたらいいなと思います。準備はできていますか?」呼びかけると、テイラースウィフトのカバー「YOU BELONG WITH ME」を披露。時折飛び跳ねたり、腕を大きく振りかざしたりと初々しくも観客を盛り上げながら歌い上げると、続けて『前前前世 (movie ver.)』のイントロが流れ出した。「COUNTDOWN JAPAN、楽しい時間をありがとうございました!次が最後の曲です。今、この瞬間、この場所でしか歌わない曲をやりたいと思います。大きな愛と感謝を込めて、いきましょう!!前前前世!!!」と叫ぶと、自身がヒロイン役を務めた映画「君の名は。」の主題歌のひとつ「前前前世(movie ver.)」を熱唱。思いもよらない楽曲のサプライズに、会場のボルテージは一気に最高潮へ。観客へマイクを向け「一緒に!!!」と煽っていく上白石の声に乗せ、応えていく会場にはこれまでにない一体感が生まれていた。歌手デビューして2ヶ月、計り知れない可能性を秘めた18歳の上白石萌音が魅せた初ステージは大歓声の中、幕を閉じた。