R.E.M.の『アウト・オブ・タイム』の25周年記念盤の輸入盤が11月18日に発売された。日本盤の発売日は、2017年1月11日。
『アウト・オブ・タイム』は1991年に発売され、当初は地味なアルバムと評価されることもありながら、ビルボード誌で全米1位を獲得。1992年2月の第34回グラミー賞で3冠。現在までに世界で900万枚以上を売上げ、その後の『オートマチック・フォーザ・ピープル』『モンスター』と続くR.E.Mの世界規模での大成功のスタートとなった傑作。
デモ音源で構成されるCD2には、19のトラックを収録。「シャイニー・ハッピー・ピープル」にケイト・ピアスン(B-52’s)がゲスト参加し、ビデオにも登場しているのは有名だが、「ミー・イン・ハニー」でも歌うケイトのこのアルバムへの貢献がいかほど重要だったか、ケイト抜きのこのデモで明白になる。
「レコード・オブ・ザ・イヤー」と「ソング・オブ・ザ・イヤー」は、ナタリー・コール&ナット・キング・コール親子に譲ったものの、最優秀ビデオを受賞したシングル「ルージング・マイ・レリジョン」のデモも2ヴァージョン収録。完成に向けて鮮やかになっていく様子が垣間見える。
ヴォーカルのマイケル・スタイプは、動画で「ルージング・マイ・レリジョン」の録音について「暑くてシャツを脱いだ。1回のテイクで歌った。歌って止めて、息をして、歌った。止めたけれど、歌ったのは1回だけ。終わったら帰った。何を成し遂げたのかわからなかったけど、それは良いものだとわかった」と語っている。