9月7日、来日中のノラ・ジョーンズが東京のブルーノート東京で『デイ・ブレイクス』ショウケース・ライヴを開催した。10月5日に発売されるアルバム『デイ・ブレイクス』を予約するなどして応募した一般当選者と、関係者含めて250名の観客がスペシャルな一夜を体験した。
ノラ・ジョーンズは英語で「来てくれてありがとう」とピアノに向かうと、「新しいアルバムから演奏します」と客席に語りかけてショウをスタート。ベース、ドラムスを加えてのジャズ・ピアノ・トリオの編成で、すでにラジオでヒット中のリード曲「キャリー・オン」、「イッツ・ア・ワンダフル・タイム・フォー・ラヴ」をプレイした。
「ブルーノートで演奏するのは初めて。とてもよい感じね」と語っり、バンドメンバーの日本人ミュージシャンの二人、みどりん (ドラム SOIL&”PIMP”SESSIONS)、小泉P克人 (ベース こいずみ・ぴー・よしひと)を観客に紹介した。数日前にノラ・ジョーンズが来日してから初めて顔を合わせ、リハーサルをしたばかりの3人が、息の合った演奏を見せた。
続く「トラジディ」ではハイトーンのヴォーカルを聴かせ、「アンド・ゼン・ゼア・ワズ・ユー」を挟み、「フリップサイド」では、小泉がベースをウッドベースからエレクトリック・ベースに持ち替え、ビートの効いたバンド・サウンドを聴かせた。
ニュー・アルバム『デイ・ブレイクス』からの楽曲5曲を聴かせた後、「友達が東京に来ていて、彼は明日キャンディス・スプリングスのライブに出るんだけど、来てもらいました」と紹介し、サプライズのゲストであるジェシー・ハリスをステージに上げた。
「ジェシーにはテキサスで出会ったのは1998年だったかしら。友達になって、チャート図みたいな形で曲をメールで送ってくれてね。そしてニューヨークでいっしょに仕事して、その曲をファーストアルバムに入れたの」と語った。ジェシー・ハリスがソングライターである「ドント・ノー・ホワイ」は、米グラミー賞を独占したデビュー作『ノラ・ジョーンズ(Come Away With Me)』(2002)の1曲目を飾った代表曲。ジェシーをアコースティック・ギターに加えた4人で演奏した「ドント・ノー・ホワイ」で、ノラ・ジョーンズのトレードマークと呼ばれた「スモーキー・ヴォイス」を聴かせ、ステージを締めた。