数々のヒット曲を持つアメリカン・ハードロック・バンドのエクストリームが、6年振りの作品『ポルノグラフィティ・ライヴ25』を9月にリリースすることが決定した。この作品は、米国はラスヴェガスにある「ハード・ロック・ホテル&カジノ」内の会場「ザ・ジョイント」にて2015年5月30日に実施した、1990年発表のアルバム『ポルノグラフィティ』の25周年を祝う完全再現ライヴの模様を捉えたもので、日本ではCD、DVD、Blu-rayの3形態で発売される。
『ポルノグラフィティ』は、全米No.1を獲得した名アコースティック・バラード「モア・ザン・ワーズ」の他、「デカダンス・ダンス」、「ゲット・ザ・ファンク・アウト」など、5枚のシングルを輩出した、エクストリームの2ndアルバムにして、ロック史に残る名盤中の名盤。2012年には日本で同作の完全再現ツアーが行なわれ、多くのファンから商品化の声があがったが、今回めでたく日本のファンの願いが成就する形だ。
CD版は、日本盤とアジア盤のみ、当日アンコールで披露された、デビュー・アルバム『エクストリーム』からの「プレイ・ウィズ・ミー」と、3rdアルバム『スリー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー』からの「キューピッズ・デッド」も収録した2枚組の完全版。さらに、日本盤のみ特別なアートワークでのリリースとなる。ミックスとマスタリングは、『ポルノグラフィティ』でもエンジニアを務めたボブ・セント・ジョンが担当。
DVD版とBlu-ray版には、当日のライヴがフルで収められている上、約100分の長編ドキュメンタリー映像も日本語字幕付きで収録。現メンバーであるヌーノ・ベッテンコート(ギター/ヴォーカル)、ゲイリー・シェローン(ヴォーカル)、パット・バッジャー(ベース/ヴォーカル)、ケヴィン・フィグェリド(ドラムス)はもちろんのこと、『ポルノグラフィティ』でプレイしていたオリジナル・ドラマーのポール・ギアリを始め、クイーンのブライアン・メイ、エアロスミスのスティーヴン・タイラー、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロなどのインタビューも観ることができる。また、当時の貴重な映像も織り交ぜつつ、『ポルノグラフィティ』のレコーディングで使用したスタジオを、久しぶりにメンバーが訪れる場面など、興味深い映像が満載だ。