ある日、Yup’in(ヤピン)は雨の中、路上で泣きじゃくりながら佇む少女を見つけた。その子の手には傷。冬なのにかなりの薄着で、鼻も折れ曲がっていた。「どうしたの?」と声をかけると、「お母さんに暴力をふらるわれて家から追い出されてしまったの…」という。
表面的には人で溢れている都会の喧騒に埋もれて、少女のぶつけどころのない孤独は行き場を失っていた。
ほどなくして少女は「もう一回家に帰ってみる。」と言って引き返した。Yup’inは「彼女の話を聞いてあげることしかできなかった。また何かあったら、ここに戻っておいでね。」と、言葉をかけるだけで何も行動に起こしてあげられなかった、と後悔の言葉が詰まる。
少女に声をかけた、Yup’inという若手のR&Bシンガー。彼女は17才から渋谷で歌い続け、彼女のアーティストとしての重要なテーマは、普段は口にしにくい日常の本音や葛藤を、時には自分の主張として、時には同世代の代弁者として曲にのせて届けることである。
この少女への思いを歌った曲が、現在配信中の「No matter what I say」である。その曲には魂(ソウル)が込められていて、聞いているものの気持ちを揺さぶる。
いまでも、この少女との話を思い出すと、つい涙がこぼれてしまい、「あの娘はいまも元気でやっているだろうか。5年後10年後でもいいからこの曲が少女の元に届いてほしい。」と、願いを込めて歌い続けている。
Yup’inはシンガーソングライターとして、現実に目をそむけずに自分の思いを歌に込めて伝えようとしている。こういう、武骨でまっすぐなアーティストがいまの世の中には必要なのではないだろうか。
オフィシャルHP http://avex.jp/yupin/
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=W6Bp7fPnt84
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アーティスト: Yup’in (ヤピン)
ミニアルバムタイトル:Who are you?
ライブ会場でしか入手不可能だった、「Who are you?」収録の6曲がリマスター版で4月15日から全曲配信中!
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■Yup’in オフィシャルサイト