昨年12月4日にリリースした2ndフルアルバム『m@u(まゆ)』を引っさげての後藤まりこワンマンライヴが、1月5日(日)、東京はLIQUIDROOMで行われた。
会場が暗転し、SEはニューアルバムのラストを飾るメトロノームとアコースティックギターのみのシンプルな楽曲「世田谷区桜新町2丁目」。曲が終わり、期待に胸高まらせるオーディエンスの拍手に迎えられ、後藤まりこがソロでステージに登場。Kovacsとの共作「大人の夏休み」で公演の幕を開けた。しめやかに、だが沸々とたぎる熱情を感じさせるオープニング!早くも<後藤まりこ>に吸い込まれていく。ここでバンドメンバー、AxSxE (Gt.)、仲俣“りぼんちゃん”和宏 (Ba.)、マシータ (Dr.)、坂井キヨヲシ (Key)、中村圭作 (Key)がステージに現れる。「わたしとあなた、わたしとあなた、わたしとあなた・・・あなたとわたし、あなたとわたし、あなたとわたし・・・が一緒になって“m@u(まゆ)”になる」という印象的なmcから「4がつ6日」に。後藤のRAPと、間奏の鍵盤の調べが印象的なポップチューンだ。続く「すばらしい世界。」ではプレグレッシヴで攻撃的なギターリフが襲いかかる!襲いかかる!明滅するライティングがヤバすぎる。さらに新作から「Hey musicさん!」「浮かれちゃって、困っちゃって、やんややんややん」をライヴ初披露☆「浮かれちゃって〜」の終盤、後藤が突如ステージから姿を消すと、この日の一人目のゲストミュージシャン、スガダイローを引き連れ登場。アルバムでの共演が話題をよんだ「だいろーちゃんとまりこちゃん」を、この日限りとなる即興ヴァージョンで披露。後藤の速射砲のようなRAP(?)にスガダイローの変幻自在なピアノが絡むパフォーマンスに、ただ見入るしかなかった観客から必然的に拍手がまきおこる。そんななか、前作『299792458』のキーボードをつとめたこの日二人目のゲスト、渡辺シュンスケも緊急参戦!いきなり十八番とも言える名人芸(?)で鍵盤の上の歩き回り観客を盛り立てる。カオティックでアヴァンギャルドな「ドローン」はこの日の山場となったのではないだろうか。そしてこの鍵盤4人という、あまり類をみないステージセットから生み出される極上のバンドアンサンブルは、本編最後のアルバムタイトルトラック「m@u」で最高潮に達したと言えるだろう。冒頭のmcが如く、観客ひとりひとりと紡いだ“m@u”に包まれた後藤の感極まった姿に心震わされる、まさに「圧巻」の一言に尽きるステージだった。
なお、後藤まりこのワンマンライヴ『m@u』は、このあと1月11日(土)梅田Shangri-Laで行われるので、その目で是非確かめてみては。
【ライヴ】
<ワンマンライヴ>
2014年1月11日(土)大阪:梅田Shangri-La
<その他イベント>
2014/01/19(日)@岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2014/02/23(日)@福岡BEAT STATION
2014/03/02(日)@心斎橋Music Club JANUS
※上記日程は、バンドセットでの出演ではありません。
And more…
【プロフィール】
大阪府出身。2003年に結成したロック・バンド<ミドリ>でヴォーカル・ギターを担当し、その過激なパフォーマンスでカリスマ的な人気を集める。2010年にバンドを突然解散し、その後はソロとして活動。2012年7月にソロデビューアルバム『299792458』をデフスターレコーズよりリリースする。そして大人気映画『モテキ』コンビが手がけた話題のロック・ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(主演:森山未來、演出:大根仁)で初の舞台に挑み、堂々たる存在感を見せた。2013年4月20日公開の『ペタル ダンス』(監督:石川寛)では映画初出演、7月からはテレビ東京ドラマ「たべるダケ」(原作・高田サンコ)でドラマ初出演にして主演に抜擢された。7月24日に同ドラマのEDテーマとなった自身初のシングル「sound of me」をリリース。
【リリース情報】
2ndアルバム
『m@u』(読み:まゆ)
2013年12月4日発売
DFCL-2036 2,800円(税込)
【ディスコグラフィー】
Debut Album
『299792458』
DFCL-1915 2,300円(税込)
1st Single
「sound of me」
DFCL-2030 1,000円(税込)
<関連リンク>
■後藤まりこ オフィシャルサイト