今年4月、ソニー・ミュージックダイレクトの「名盤復刻シリーズ」として、『新宿の女』『女のブルース』の2枚のオリジナルアルバムが次世代高品質CDのBlu-spec CD2で発売された藤圭子。
その4か月後の8月22日、誰もが予期せぬ形でこの世を去ってしまった藤だが、その歴史はまさにレジェンドと呼ぶにふさわしい。1970年3月30日から翌年1月11日付まで、オリコンアルバムチャート42週連続で1位を記録。しかも1970年3月30日から7月27日付の18週間は、シングル&アルバムの両チャートで第1位を獲得。この前代未聞の大記録は、オリコンチャート開始以来現在に至るまで、誰にも破られていない。
そしてその栄誉を称え、今年のレコード大賞では特別功労賞も受賞するなど、デビュー当時社会現象にまでなったその存在感と歌唱力が、今あらためて再評価されていると言えるだろう。
そうした状況を受けて今回復刻されるのは、オリジナルの3rdアルバム『さいはての女』(オリジナル発売:1971年3月5日)と4thアルバム『知らない町で』(オリジナル発売:1971年12月25日)の2タイトル。両アルバム共に今回が初CD化で、最新リマスタリングを施し、次世代高品質CD「Blu-spec CD2」での発売となる。
『さいはての女』は、藤が“いい歌”と語っていた「恋仁義」など、ヒットシングル4曲を含む全12曲を収録。また『知らない町で』は、作詞家の故・阿久悠氏が「なんで演歌は北へ北へと行くんだろう。たまには南に行ってみないものか」と言って書いたという、あの「京都から博多まで」を含む全12曲を収録している。また、それぞれ当時のLP盤に封入されたカード、ピンナップポスターをCD用に縮小して復刻、封入した。
70年代、またたく間に若者から大人までの圧倒的な支持を受け、音楽シーンを駆け抜けた藤圭子の魅力をあらためて感じ取ってみてはいかがだろうか。
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■藤圭子 スペシャルサイト(ソニー・ミュージックダイレクト)