コブクロの小渕健太郎が「テクニックではなく歌心で聞かせるギターアルバムを作りたい」という想いにより制作した初のギターソロアルバム「ツマビクウタゴエ 〜KOBUKURO songs,acoustic guitar instrumentals〜」のリリースを記念し、9月17日(火)に公開インタビューイベントが開催された。
イベントには都内専門学校やスクールの生徒約50名が招待され、レコーディングスタジオで熱心に聞き入る中、イベントは行われた。
昨年コブクロとしては活動をお休みをしていたが、その間小渕は、ギターを弾き、1日3曲ほどアンサンブルを録音しており、それが、このアルバムを制作するきっかけとなった。「アンサンブルを録音している際、エンジニアの方に、(ギターも)歌ってるんですね、と言われたんです!」と語る小渕。そして今年に入り1本のギターと出会い、アルバムとして形にしようと思い立ったという。
アルバムの制作には6本のギターを使用し、多重録音を行った。しかもコード譜ではなく歌詞カードを置きながらレコーディング作業は行われたようで、「ギターだけど、歌が入っているアルバムになった。」とアルバムにギターという歌が吹きこまれたと話す。
アルバム楽曲の選曲にもやはり歌詞の存在は大きかったようで、曲への思い入れとは違ってギターを弾いた時の良さ、そして歌がない分、主人公がいない、主人公は聞いた人自身がなれるよう、景色が見られるアルバムにしたという。
イベントでは、実際に録音ブースに入り、それぞれのパートにあわせたギターを使い分けながらアルバムに録音した「Million Films」の多重録音部分を再現した。同じ旋律でもチューニングを少し変えたギターを使うことで音に空間が広がるということを実践すると、会場からは感嘆の声が上がっていた。アコースティックでの録音には大変なことも多かったようで、「4〜5時間弾くと、指がぼろぼろになってしまうんです・・・」と苦労した点も語られた。
インタビューイベントの締め括り生徒から投げかけられた質問に対し小渕は、自分の声にあったギターを買うことの重要性や、コードから様々な創造が生まれることの素晴らしさを説明し、更には実際のギターの弾き方を手ほどきを交えて教えるなど、普段とはひと味違ったとても貴重な機会となった。
「僕にとってギターの存在とは、兄弟みたいなものです。そしてこのギターを通してさまざまな出会いもあった不思議な道具です!」とギターへの温かい想いを語り、イベントの幕が閉じた。
初のギターソロアルバム「ツマビクウタゴエ 〜KOBUKURO songs,acoustic guitar instrumentals〜」は、9月18日リリースとなった。
【リリース情報】
小渕健太郎
「ツマビクウタゴエ〜 KOBUKURO songs, acoustic guitar instrumentals〜」
2013年9月18日(水)発売[2,300円(税抜)WPCL-11593]
≪収録楽曲≫
1.Million Films
2.蕾(つぼみ)
3.NOTE
4.風
5.ここにしか咲かない花
6.あなたへと続く道
7.君という名の翼
8.桜
9.風見鶏
10.ダイヤモンド