無料歌詞検索サイト「うたまっぷ」がおくる最新音楽・エンタメニュースサイト

うたまっぷNEWS

新たな伝説誕生! 黒夢の新宿LOFT公演に550人が熱狂。そして謎のカウントダウンが示唆するものは?

音楽

1月13日、東京・新宿LOFTが異様な熱気に包まれた。同夜、この老舗ライヴハウスのシークレットキャストとしてステージに立ったのはなんと黒夢。世代やジャンル感を超越しながら新たな可能性を見出すことを目的としながらシリーズ化されている同会場主導によるイベント、『master+mind』の拡大版として1月7日から1週間にわたって展開されてきた『Rock is Culture 2013』の千秋楽を、この会場とも所縁の深い彼らが飾ることになったのだ。

かつてこのライヴハウスが同じ新宿エリア内の違う場所にあった時代、そこで黒夢が行なった公演の模様は『1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT』としてライヴ・アルバム及び映像作品化されており、そのライヴ自体がいわば伝説化している。黒夢を当時から追い続けてきたファン、その時代をリアルタイムで体験することが不可能だった新世代のファンの双方から熱視線を集めた今回のライヴのチケットは、ライヴハウス公演でありながら9,600円という破格であるにもかかわらず瞬時にして完売。550人の幸運な観客で埋め尽くされたフロアは、開演前から酸素不足を感じさせられるようなありさまだった。

場内が暗転したのは午後7時16分のこと。いわゆる復活作にあたる『Headache and Dub Reel Inch』(2011年11月発売)の冒頭に収められていた「Enter Loop」が流れるなか、サポート・メンバーの大橋英之(g)と楠瀬拓哉(ds) が配置につき、続いて人時と清春が姿を現すと場内の温度は一気に上昇。前述のアルバムと同様に、ステージは「13 new ache」で幕を開けた。清春は「新宿!」「暴れろ暴れろ暴れろ!」と幾度もオーディエンスを挑発しながら、シンプルかつ強靭なバンド・サウンドに、艶めかしくも攻撃的な歌声を絡めていく。

 title=

新旧を織り交ぜながらのセットリストによるステージが終了したのは、二度目のアンコールに応えた彼らが最後の最後に「BEAMS」を演奏し終えたときのこと。過剰なほどの濃密さとスピード感に観衆は時間経過を忘れていたはずだが、その頃には開演から2時間以上が経過し、演奏曲目も人時のベース・ソロを含めて全23曲に至っていた。詳しい演奏内容についてはこの場では触れずにおくが、とにかく重要なのは、黒夢という特異なバンドが、いまだに“枯れ”とかレイドバックとは無縁であり続けているということだろう。逆に言えば、こうして挑発的であり続けることが黒夢の成熟のあり方なのかもしれない。ライヴが後半に差し掛かった頃、清春は「この先にも滅多にない機会だから、伝説にしましょう」と語っていたが、実際、この夜のライヴは1997年10月31日のそれと同様に、この先も永きにわたり語り継がれていくことになるに違いない。

「後遺症」と「sick」の連射という過激な展開を経てライヴ本編が終わり、アンコールに応えてステージに登場した際に清春は、「一発目のライヴがこれって、今年は思いやられます」と笑いながら、「大変な状況になるとわかっていたのにやらせてくれた」と、新宿LOFTに対する感謝の言葉を述べ、改めてこの会場に対する思い入れや憧れを口にした。また、「じゃあ今後の予定……」と言いながら観衆の嬌声を誘うと、「ありません。今日を楽しむだけです」と語っていたが、さらには「人生のうちにどれだけ滅茶苦茶な記憶があるか」が、その人の一生が幸せなものだったかどうかを左右するはずだとも述べ、オーディエンスに「それをいっぱい作って! 俺も作るから」と告げ、「また人時とステージに立ちます」と、その場に居合わせた誰もが望んでいたはずの言葉を投げかけてみせた。

2人の今後の動きについては、現時点においては何ひとつ確定的なことが語られていない。が、この夜の清春の言葉に嘘はひとつもないはずだ。そして今、黒夢のオフィシャルサイトを訪れてみると、謎めいたカウントダウン画面がポップアップされるようになっている。果たしてこれが示唆するものは何なのか? “復活”がゴールであるはずのない黒夢の物語が、またひとつ新たな局面を迎えようとしているのかもしれない。それを予感しているのは、筆者だけではないだろう。
<関連リンク>
黒夢 オフィシャルサイト

-音楽

関連記事

グリーン・デイ、『ウノ!』、『ドス!』、『トレ!』の3部作をリリース!

グリーン・デイがスタジオで3枚のアルバムをレコーディング中!『ウノ!』、『ドス!』、『トレ!』の3部作をリリース!アルバムは2012年9月から2013年1月の間に順次リリース グリーン・デイは現在スタ …

CGレベルのイケメン集団“NCT 127”、全世界注目の全米デビュー!日本初ツアーチケットが早くもプレミア化!?

今最も期待されていると言っても過言ではない次世代ボーイズグループ・NCT 127(読み方:エヌシーティー イチニナナ)が、華々しい全米デビューを果たした。   NCT 127は先日、Appl …

EXILEの11年の軌跡が伝説に!12月5日にベストアルバム発売決定!

EXILEが12月5日にデビューから11年の軌跡とも言えるベスト・アルバム「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE / SOUL SIDE-」をリリースすることが決定した。 2001年の …

東方神起ニューシングル「ANDROID」リリース!さらに新聞の紙面にてミュージック・ビデオを公開!?

東方神起が、本日7月11日に約1年ぶりとなるダンスチューンシングル「ANDROID」をリリースした。 「STILL」、「Winter Rose」と、ここ数作バラードが続いてきた作品から打って変わって、 …

AYABIE、レコチョク ロック・うた部門のディリーランキング1位を獲得。

2011年8月24日にメジャー第1弾シングル『流星』の発売が決定している“AYABIE”。7/20から「流星」の着うた(R)が先行配信になり、初日7/20付のレコチョク ロック・うた部門のディリーラン …

大森靖子、マイクなしの“生声”でファンへ感謝!

大森靖子の全国ツアー『TOKYO BLACK HOLE TOUR』が11月18日、ZEPP TOKYOにてファイナルを迎えた。 まずは大森靖子本人のギター1本で「PINK」を、そしてバンドメンバーが加 …

Ads