シンガーソングライターの笹川美和が、8月30日と31日に3年ぶりにソロライブ“笹川美和ライブ「愚かな願い」”を行った。
笹川美和は、8月29日に5年ぶりのメジャー復帰をしたばかり。その直後のライブの場に選んだのは、東京・渋谷にあるサラヴァ東京。“即完売”となったプレミアチケットを手にした200人のファンが彼女の久しぶりの歌声に浸った。
当日は、約50分のセットを入れ替え無しで2回公演。しかも演目は全く違うものだった。披露されたのは、最新mini album『愚かな願い』(発売中/cutting edge)収録曲全曲と、9年前にメジャーレーベル最初の作品となったヒット曲「笑」や「金木犀」、インディーズ時代に “(メジャーレーベルに)復帰するか悩んでいたときに生まれた”という「旅物語」など新旧織り交ぜた全16曲。待ち焦がれた歌声は、vo笹川美和、pf山本隆二、g設楽博臣の3人編成で“新しい”笹川美和となってファンに届けられた。
笹川が5年ぶりのメジャー復帰への想いや、表舞台に出ていなかった時期の話などを、決して得意ではないMCで伝えると観客席からは暖かい声が。アーティストとしてデビューした約10年前から変わらない“ファンとの距離感”を暖かく感じられるライブだ。
笹川美和は、2003年にavexからシングル『笑』でメジャーデビューし、その独創的な世界と歌声が話題を集め、数々のCMやドラマの主題歌に起用。2007年からインディーズレーベルへ移籍し、ミニアルバム4枚とフルアルバムを1枚リリース。2010年にはFUJI ROCK FESTIVALにも出演したが、その間、活動の拠点は東京としながらも、地元「新潟」から離れることなく活動している。地元ならではの感性から生み出される楽曲は唯一無二であり、その音楽性は一般のみならず音楽関係者からも熱狂的な支持を集めている。
2012年8月29日に、制作陣を一新したmini album「愚かな願い」で5年ぶりにメジャー再始動したばかり。