16年間にわたりバンドを支えてきたドイツ人ドラマーのヨルグ・マイケルが、昨年脱退を表明した北欧フィンランド出身のメロディック・メタル・バンド、ストラトヴァリウス。ヨルグの後任となるニュー・ドラマーが誰になるのか、ファンは期待と不安が入り混じるなか待っていたが、ついに本日その人物が発表された。
数々のヒット曲を世に放ち、中でも名バラード「フォエヴァー」は、ぺ・ヨンジュンとチェ・ジウが主演を務めた1996年放送の韓国の人気テレビドラマ「初恋」の劇中歌としても楽曲が使用されるなど、世界的な人気を誇るバンドのドラマーの座を射止めたのは、弱冠24歳のフィンランド人ドラマー、ロルフ・ピルヴである。
「新しいドラマーの選出は困難を極めたが、ロルフは間違いなくその中でも最良な人物だった。正確なドラミングと確実性、そして正しいアティテュードがそこにあった。彼は驚異的なテクニックを備え、そのうえプレイにおいて非常に音楽的な観点を持ち合わせている。そのため、バンドの昔の楽曲にも彼自身のカラーを持ち込んでくれる。ロルフはさまざまなスタイルのメタルを叩いてきたから、高速なテンポだったりプログレッシヴなパートも問題ない。俺たちが今後どんな曲を作っても、間違いなく彼はそれらを叩くことができるだろう」と、シンガーのティモ・コティペルトはロルフの実力について語る。
そして、ロルフ自身はこのように述べている。「課題曲のライヴでのエンディングなども覚え、徹底的にオーディションに向けて準備をした。念のため、それ以外の数曲も覚えたんだ。彼らとのプレイは最高で、オーディションの翌日には、彼らが審査したドラマーの中で僕が一番だったと聞かされた。続いて、もっとリラックスしてジャムる感じのオーディションもあったんだ」バンドは100を超える応募を受け、その中の数名はとても優秀で実力のあるフォンランド人のドラマーたちで、すでに名の通った外国人ドラマーも何人か含まれていましたそうだ。
「その人物は、本当に優れたプレーヤーであり、ナイス・ガイでなければならなかった。さらに、俺たちはヨルグのクローンを捜していたわけじゃない」と、新しいドラマー選出にバンドが定めた基準についてティモは言及している。ロルフはこの基準を見事クリアしたというわけだ。このニュー・ドラマー、ロルフ・ピルヴのお披露目ライヴは、今年7月11日の祖国フィンランドはヘルシンキにある伝説的ライブハウス「タヴァスティア」でのショウとなる予定だ。
なお、前任ドラマーであるヨルグ・マイケルとのお別れツアーを昨年行ったバンドは、そのフィンランド公演のひとつを収録。「アンダー・フレーミング・ウィンター・スカイズ – ライヴ・イン・タンペレ」とタイトルし、DVD+2CDパッケージで7月25日にリリースする。下記リンクから、そのDVDに収録される名曲「ブラック・ダイアモンド」のライヴ映像をチェックできる。http://www.youtube.com/watch?v=-6b_WoY9zaM
このDVDは、バンド史上初のライヴDVDであり、ヨルグにとってはSTRATOVARIUSでの最初で最後のDVDになる。約2時間のライヴ映像と、メンバー全員のインタビューを収めた30分のドキュメンタリーといった内容で、間違いなくファン必見だ。
ストラトヴァリウス
ライヴDVD+2CD
「アンダー・フレーミング・ウィンター・スカイズ – ライヴ・イン・タンペレ」
2012年7月25日発売
VIZP-109
6,825(税込)
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A013302/VIZP-109.html
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