4月25日、Bunkamuraオーチャードホールにて、東日本大震災で被災を経験したクミコが、津波被害から甦った「再生ピアノ」を使用し、南こうせつ、西田敏行などの賛同者と「再生ピアノできっとツ・ナ・ガ・レコンサート」を開催。約2,000人の観客とともに復興を願った。
昨年3月11日、コンサートのために生まれて初めて訪れた石巻で被災したクミコは、【きっとツナガルプロジェクト】の設立など、石巻での活動を続けてきた。クミコの呼びかけに賛同した、上妻宏光、鎌田實、ジョン・健・ヌッツォ、西田敏行、南こうせつ、湯川れい子と東京女声合唱団&VOJA、レ・フレール、明治大学グリークラブOB会合唱団駿河台倶楽部らがコンサートに参加し、豪華競演が繰り広げられた。
コンサートは、津波被害から甦った復興のシンボルともいえる再生ピアノの演奏をバックに、クミコが津波から避難し一夜を過ごした裏山での経験をもとに“鎮魂と再生”の願いを込めて、クミコ自身が作詞作曲をした新曲「きっとツナガル」で幕を開け、西田敏行や南こうせつらが、往年の名曲の数々を披露し、会場を盛り上げた。
コンサートのラストには、もう一度、「きっとツナガル」を湯川れいこや合唱団とともに披露し、アンコールでは、出演者全員が再びステージに登場。「上を向いて歩こう」を歌唱、2,000人のオーディエンスも巻き込んだ感動の大合唱で幕を閉じた。
また、コンサートの前に行われた記者会見で、「津波によってドロまみれになったピアノも再生できたのだから、街も、人のココロも、きっと再生できるはず。そんな再生への希望と復興への願いが、再生ピアノから奏でられる旋律と私たちの歌によって、ツナガっていけたら」と語っていたクミコ。その想いは、このコンサートを通して、観客や被災した人々の心に確かに届いただろう。
なお、この日の売上金の一部は、きっとツナガルプロジェクトを通じて、石巻と福島の子供たちの支援や復興に役立てられる。
<リリース情報>
2012年4月4日発売
IOCD-20342 /シングル・カセットIOSD-20342 1,260
1.きっとツナガル作詞:クミコ,笹森 恵子 作曲:クミコ
2.きっとツナガル(英語ヴァージョン)”(we're not alone) Tsunagaru”英語詞:湯川れい子
3.きっとツナガル(石巻合唱ヴァージョン)石巻の皆様&再生ピアノとともに
4.はじまりの朝作詞・作曲:植野 慶子
5.ともだち作詞:永六輔 作曲:いずみたく
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