世界的なサックス・プレイヤーである渡辺貞夫が、1951年に上京しプロとして音楽活動を始めてから今年で60周年、また1961年の初リーダーアルバム『渡辺貞夫』の発表から50年を迎える。
1965年にボストンから帰国、日本のジャズの発展に寄与し、その後ブラジル音楽やアフリカ音楽等を取り入れ常に新しい音楽の可能性を追究してきた彼が、この60年間に発表したアルバムはなんと70枚を越える。
そんな渡辺貞夫が、10月5日に60周年記念アルバム『カム・トゥデイ』をリリース。ニューヨークの新進気鋭のミュージシャンらを起用し、彼らの瑞々しい感性と渡辺貞夫の長いキャリアで培われた音楽性が出逢ったアコースティック・ジャズ・アルバムだ。
このアルバムの為の作曲活動中に起きた東日本大震災に心を痛め、被害にあわれた方々を悼みながら作られた曲や、いつか暖かい日が来て、草木が芽吹くといったような、希望に満ちたメッセージが込められた曲など、アルバムには「共に歩んで行こう」という想いが込められている。
12月には60周年記念コンサートを行い、自身のカルテットの演奏の他、小中学校の合唱団や国立音楽大学のビッグバンドとの共演が予定されている。
また、10月18日には長寿テレビ番組『徹子の部屋』に登場、サックス演奏も披露する予定なのでお見逃しなく。
【リリース情報】
渡辺貞夫「カム・トゥデイ」
2011年10月5日発売 3150円 VICJ-61655
<収録曲>
1.カム・トゥデイ
2.ウォーム・デイズ・アヘッド
3.エアリー
4.ホワット・アイ・シュッド
5.アイ・ミス・ユー・ホェン・アイ・シンク・オブ・ユー
6.ジェメイション
7.ヴァモス・ジュントス
8.シンパティコ
9.シーズ・ゴーン
10.ララバイ
■MUSICIANS
渡辺貞夫 (sax)
ジェラルド・クレイトン (p)
ベン・ウィリアムス (b)
ジョナサン・ブレイク (ds)
【コンサート情報】
■音楽活動60周年記念コンサート
11月28日〜29日(月〜火)名古屋ブルーノート
12月1日(木)札幌教育文化会館
12月4日(日)宇都宮市文化会館
12月6日(火)ザ・シンフォニーホール
12月8日(木)NHKホール
<関連リンク>
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