韓国を代表するテノール・シンガー、イム・ヒョンジュが8月20日(土)有明コロシアムで行われた女子バレーボールワールドグランプリ日韓戦で韓国の国歌を斉唱し、その奇跡の歌声で国境を越え、日本と韓国の観客を魅了した。来年のロンドン・オリンピックに向けての第一歩となる大事な大会、注目の日韓戦。満員の有明コロシアムは、ホームの日本を応援する観客が多かったが、そんなアウェーの雰囲気も吹き飛ばす圧巻のパフォーマンスだった。
12歳でデビュー。ノ・ムヒョン元大統領の就任式で国歌を斉唱し「声楽の神童」と呼ばれて以来、数々の大舞台で歌ってきたイム・ヒョンジュ。2006年ワールドカップ韓国初戦前にも5万人の観客を前に国歌を斉唱している。そんな彼は大きな舞台の方が緊張をしないのだという。
試合の結果は日本が3セットを先取し、ストレート勝ち。韓国チームに熱いエールを送っていたイム・ヒョンジュは「残念です。韓国チームはとても頑張りましたが、日本のチームも強かったです。選手の皆さん、本当にお疲れさまでした。」とコメント。
そんなイム・ヒョンジュは、8月27日に韓国テグで開幕する世界陸上の広報大使も務めている。「世界陸上が開催されるという事で、韓国は今、すごく盛り上がっています。私は、韓国のテグという場所が、世界的に注目される事を嬉しく思います。ボルト選手、イシンバエワ選手に注目しています。」と話す彼は、9月3日(土)に世界陸上イベントの一環としてテグで単独コンサートも開催する。
イム・ヒョンジュがアジアのファンの為に企画したアルバム『オリエンタル・ラヴ 〜アジアン・ヒッツ・コレクション〜』は9月7日発売だ。