今、アメリカのヒップホップ・シーンで一番注目されていると言えば、“黒と黄色のニクいヤツ”という異名を取るウィズ・カリファ。
昨年春に発表したミックステープ(※一般発売されないプロモーション目的で発表されるストリート向けのアルバム)「KUSH AND ORANGE JUICE」が、googleで検索ワード1位、そしてtwitterでもトレンドワード1位となり、更にはアメリカのMTVが選出する「THE HOTTEST BREAKTHROUGH MCs OF 2010」(2010年最もブレイクしたホットなラッパー) で堂々の1位に輝いた注目の存在。
昨年末に発表したシングル「BLACK AND YELLOW」がジワジワと全米チャートを上昇し2月には見事全米1位を獲得(2/19付 The Billboard Hot 100)し、3/29に全米発売されたメジャー・デビュー・アルバム『ローリング・ペイパーズ』も初登場2位(4/16付 The Billboard 200)と快進撃を続けている。
こうした全米での盛り上がりを受け、日本でもアルバム『ローリング・ペイパーズ』がいよいよ4/27に日本発売されるが、この度、アルバムの中でアッと驚く“奇跡の日米コラボ”が実現した。
元々「BLACK AND YELLOW」はウィズ・カリファの本拠地=ピッツバーグのプロスポーツ・チーム(NFLのスティーラーズ、MLBのパイレーツなど)のカラーをテーマにした“地元レペゼン・ソング”なのだが、日本で“黒&黄”と言えば、やはり大阪を拠点とするプロ野球チーム=阪神タイガースを思い浮かべる方も多いと思う。
実は偶然にも、この「BLACK AND YELLOW」は、2011年シーズンに甲子園球場で行われる阪神タイガースの公式戦では、阪神タイガース投手打席用テーマ曲として使用される予定であり、早くも日本の“黒&黄”ムーヴメントが本格化しているが、今回実現した“日米コラボ”とは、大阪を拠点にするアーティストで熱烈な阪神タイガース・ファンでもある2人、大阪は西成出身のオリジナル・スタイル・ラッパー=SHINGO★西成と、大阪を代表するレゲエ・サウンド=MIGHTY JAM ROCKのメンバーであるBOXER KIDが参加した「BLACK AND YELLOW」の日本独占リミックスである。
その名も「BLACK AND YELLOW[T-MIX]」と名付けられたこのリミックスは、ウィズの発売元レコード会社の発案に、大阪そして阪神タイガースをこよなく愛する2人のアーティストが快諾して実現した企画。特筆すべきは世界各国で数多く制作されている“非公式”なリミックスに対して、この「BLACK AND YELLOW [T-MIX]」は、本国アメリカ以外で発表されたリミックス(「BLACK AND YELLOW [G-MIX FEAT. SNOOP DOGG, JUICY J & T-PAIN]」)以外では、世界初の公式リミックスであると言うこと。
歌詞には“毎度おおきに、おおきに”など阪神タイガース・ファンなら思わずニヤリとする一節も散りばめられ、リミックス・タイトルの[T-MIX]が暗示する通り(Tは虎(タイガー)の頭文字)、オリジナルの「BLACK AND YELLOW」に勝るとも劣らない地元愛に満ち、“大阪らしさ”満載のこのリミックスにより、日本の“黒&黄”ムーヴメントに拍車がかかる事はマチガイない。
■ウィズ・カリファ 「BLACK AND YELLOW」ヒットの背景■
2011年ヒップホップ界最大の衝撃新人として注目されているウィズ・カリファは、インディーでの活躍が認められ昨年秋に米アトランティック・レコーズと契約を交わし、昨年末に移籍第1弾シングル「BLACK AND YELLOW」をリリース。その後ジワジワとチャートを上昇し2月には見事全米1位(2/19付 The Billboard Hot 100)を獲得する大ヒットに。
この「BLACK AND YELLOW」は、ウィズの地元ピッツバーグを本拠地にするNFL(アメフト)のスティーラーズやNBL(大リーグ)のパイレーツ、NHL(アイスホッケー)のペンギンズ等がチームカラーとしても使用しているピッツバーグ市の色である“黒と黄色”をテーマにした地元レペゼン・ソング。
これが話題となり大ヒットした訳だが、この郷土愛を歌った内容が他のラッパー達を刺激し、ファボラス、T-PAIN、リック・ロス、ヤング・ジージーという数多くの大物ラッパーがこぞって非公式なリミックス(例:NY出身のアーティストであればヤンキースのカラーである「White And Navy」など)を発表するというムーヴメントが起こる。1月末に行われたアメフト全米チャンピオン決定戦=スーパーポウルではウィズの地元ピッツバーグ・スティーラーズが出場するとあって全米中が注目したが、遂には対戦相手のグリーン・ベイ・パッカーズを応援するリル・ウェインが、「GREEN AND YELLOW」という対抗曲を非公式に発表し話題沸騰となった。
そして、この現象は世界に飛び火し、日本でも国旗の色である“赤と白”を歌ったリミックスなど、様々なリミックスが登場するほどの社会現象となり、結果YouTubeでの「BLACK AND YELLOW」のビデオ再生回数は6千万回を超えた。
こうして今やセンセーションとも言える大ブレイクの中、3/29には遂にメジャー・デビュー・アルバム『ローリング・ペイパーズ』が全米で発売され、初週の売上げは約20万枚で惜しくもブリトニー・スピアーズの新作に届かなかったものの、全米アルバムチャートでは2位(4/16付 The Billboard 200)に初登場。
そしてシングルチャートでもウィズの作品が大暴れしており、アルバム発売に先駆け全米で配信開始された先行曲「NO SLEEP」が何と全米シングルチャート(4/9 The Billboard Hot 100)では6位に初登場し、この週の“HOT SHOT DEBUT”(この週の初登場最高位)を獲得した他、「BLACK AND YELLOW」に続くシングル「ROLL UP」も前週45位から29位に急上昇し、“SALES GAINER”(この週に一番売れ行きが伸びた曲)に認定されるなど、まさに快進撃と言える活躍を見せている。
【アルバム情報】
NEW ALBUM
ウィズ・カリファ
『ローリング・ペイパーズ』
Wiz Khalifa / Rolling Papers
2011.04.27 on Sale
WPCR-14109 ¥1,780(税込)
初回限定ファイネスト・プライス
●「ブラック・アンド・イエロー[T-ミックス]」他、日本盤ボーナス・トラック3曲収録
<関連リンク>
■ウィズ・カリファ最新情報(ワーナーミュージック・ジャパン・ホームページ)