孤高のギタリスト、ゲイリー・ムーアが、休暇先のスペインはコスタ・デル・ソルのエステポナにある高級ホテル「Kempinski Resort Hotel」の一室で、現地時間2/6(日)早朝に死亡したとの訃報が飛び込んできました。マネジメントにもすでに確認がとれ、享年58歳でした。同日夜、ゲイリーの遺体はスペイン国内のマラガという都市に移され、検死が行われ、死因の特定を急いでいるそうですが、眠っている間に亡くなっていたとのことです。
アイルランドはベルファストに生まれたゲイリーは、THIN LIZZYという伝説的なロック・バンドにもかつて在籍し、全ロック・ギタリストからリスペクトされるミュージシャンです。THIN LIZZY脱退後はソロでのキャリアを積んでいく中、ブルーズへの傾倒を見せ、昨年2010年には約21年振りの来日公演を行なったばかりでした。
元THIN LIZZYのブライアン・ダウニーは、以下のように追悼の意を述べています。
「本当にショックだ。ゲイリーとは、彼がPLATFORM THREEに在籍していた1967年以来の知り合いで、それからはずっと素晴らしい友人だった。THIN LIZZYを離れてから、2006年にもう一度彼と共演できて、とても嬉しかった。ゲイリーはいつも私やファンの心の中にいるだろう。彼が逝ってしまったなんて信じられないよ」また、THIN LIZZYでゲイリーとギター・コンビを組み、現在もTHIN LIZZYに在籍するスコット・ゴーハムは、このように語っています。「『BLACK ROSE』時代、THIN LIZZYでゲイリーと一緒にプレイできたのは、私にとって素晴らしい経験となった。彼は偉大なプレイヤーであり、偉大な人間だったんだ。彼がいなくなると寂しくなるよ」
R.I.P. Gary Moore.
なお、ゲイリーの遺作(スタジオ・アルバム)は、2008年10月に当社よりリリースされた「BAD FOR YOU BABY」になります。
「バッド・フォー・ユー・ベイビー」
BAD FOR YOU BABY
2008.10.22発売
(VICP-64527)
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A007296/VICP-64527.html