1960年代、まだアンダー・グラウンドで、世の中に反抗する若者たちの武器でしかなかった「フォークソング」が、団塊の世代の社会進出とともに、70 年代にはポピュラリティを獲得。シンガー・ソングライターと呼ばれる人達や、彼らの作り出だした楽曲が、やがて日本の音楽シーンの中心となっていった。その最も象徴的出来事が、1975年6月1日、“ 小室等、吉田拓郎、泉谷しげる、井上陽水”4人のアーティストによる「フォーライフレコード」設立だった。
その、フォーライフレコード設立35周年を記念して、コンピレーションアルバム「FORLIFE CLASSICS」が12月8日に発売された。「フォーク」から「ニュー・ミュージック」へと時代が移り変わる70年代後半、アーリーFORLIFEの「時代を越えたヒット曲」をコンプリート。“時代を越えて愛され続ける18曲”がBluspec CD(高品質CD)・紙ジャケット仕様で登場だ。
「なぜか上海/井上陽水(1979)」、「雨が空から降れば/小室 等(1979)」など設立4アーティストの代表曲を中心にコンパイルされた本作には、「キャンディ/原田真二(1977)」、「オリビアを聴きながら/杏里(1978)」、「カリフォルニア・コネクション/水谷豊(1979)」などの70年代後半を代表する大ヒット曲も収録。
また、ドラマ『ハングマン』主題歌「あ・れ・か・ら/ヒロスケ(1980)」、初代日清カップヌードルCF曲「ボーンフリー・スピリット/ロブバード(1980)」など、同じ空の下で青春時代を過ごした若者達が、思わず涙するレア・トラックも収録されている。(「ダンディー/大野真澄」は初CD化)
本作のラストを飾る18曲目に収録された「流星/吉田拓郎(1979)」が、カヴァーされ現在テレビCMで流れている。これこそがまさに「時代を越えて愛され続ける名曲」の象徴であろう。
フォーライフミュージックでは、なつかしいフォーライフレコード時代の音源を続々CD化している。フォーライフレコード・オフィシャルサイト「FOR LIFE RECORDS 1975」(http://www.forliferecords.jp/)では、このアルバム収録曲の楽曲解説、また、全曲試聴を行っている。この機会に往年の名曲たちをぜひ楽しんでほしい。
<Release Information>
「FORLIFE CLASSICS」
2010年12月8日発売
¥2,000(tax in) FLCF-5029 (Blu-spec CD)
収録曲
1 青空、ひとりきり / 井上陽水
2 明日(あす)に向って走れ / 吉田拓郎
3 寒い国から来た手紙 / 泉谷しげる
4 雨が空から降れば / 小室等
5 風になりたい / 川村ゆうこ
6 キャンディ / 原田真二
7 となりの町のお嬢さん / 吉田拓郎
8 ヴァーボン・ストリート・ブルース / 高田渡&ヒルトップ・ストリングス・バンド
9 ダンディー / 大野真澄
10 ボーンフリー・スピリット / ロブバード
11 ジェラシー / 井上陽水
12 新しい空 / 小出正則
13 あ・れ・か・ら / ヒロスケ
14 タイム・トラベル / 原田真二
15 オリビアを聴きながら / 杏里
16 カリフォルニア・コネクション / 水谷豊
17 なぜか上海 / 井上陽水
18 流星 / 吉田拓郎
<関連リンク>
■FOR LIFE RECORDS 1975