嶋 龍一と上村 裕介によるジャンルレス音楽制作ユニット、atrem(アトレム)が7月7日、デビュー・アルバム「flight」をリリースします。
フィールド・レコーディング素材(日常生活の中にある音や自然音)を活用して音楽を作り上げるスタイルはこれまでにもありましたが、一般の音楽リスナーに受け入れられるわかりやすさを備える作品は少なかったといえるでしょう。
atrem(アトレム)のデビュー・アルバム「flight」に収録される楽曲は、フィールド・レコーディング素材にギター、ベース、シンセサイザーを組み合わせ、さらにビート感を加えることで非常に馴染みやすい作風を実現しました。
収録された楽曲は、まるで目の前に風景が浮かび上がってくるような情景豊かな作品で、それらはリスナーのイマジネーションを喚起し、ある種の”癒し”を感じるようなコンセプチュアルなアルバムとなっています。
オルゴール、指輪、トライアングル、鍵などの澄み切った金属音が美しい「1. Rondo Bell」に始まり、踏み切りの音をベースとして作られた「7.Station」や、フルート、カラスの声、硝子、はさみの音を使った「8.flight」は共にミニマルに展開するユニークなアプローチによって作られています。
そして16曲中4曲は、atrem(アトレム)のもう1つの顔である柔らかな音像を持つボーカル作品が収録されています。
バンド・サウンドにボーカルが溶け込むatrem(アトレム)らしい楽曲「11.人生は夢」(PV参照)。そして、ラストを飾るボーカル嶋の優しくも情緒的な声が印象的な弾き語り感覚の「16.それから」は、思わずグッくる秀逸なバラードです。
アンビエント・ミュージックや北欧系の繊細なポストロックを好むリスナーにお薦めしたいアルバムです。
【アーティスト・プロフィール】
2006年に結成された嶋 龍一と上村 裕介によるジャンルレス音楽制作ユニット。
結成当初はアコースティック編成でのライブ活動をメインとしながら、次第にエレクトロニカへ傾倒していく。
2008年にはサポート・メンバーを加えてバンド編成での楽曲制作、ライブ活動へ。
2009年以降は緻密なプログラミングを施したアート性重視の制作スタイルへシフトし、フィールド・レコーディング素材を積極的に活用したオリジナル・サウンドを完成させた。
バンド・サウンドに於いては、ディレイを駆使した嶋のギターと、太くタイトなラインでリズムに躍動感を与える上村のベースがサウンドの要。
【メンバー】
嶋 龍一 :vocal,guitar,programming
上村 裕介:bass,key,programming
【トラックリスト】
01. Rondo Bell
02. 戦犯
03. Requiescat in Pace
04. 風の歌を聴け
05. Park Scene#2
06. 有人飛行
07. Station
08. Flight
09. Films
10. 港にて
11. 人生は夢
12. Midtown
13. Rain
14. Awake
15. One More Thing
16. それから
形態:CD
規格番号:WHACD-2
価格:税込価格 1,980円(税抜価格 1,886円)
発売日:2010.07.07
バーコード:4582358980020
アーティスト:artem(アトレム)
タイトル:flight
発売元:ウェアラバウツ・レコーズ
全国の大手CDショップにて販売
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