いよいよ4月3日(土)より公開となる、感動の青春恋愛映画『ソラニン』。
主演に宮崎あおい、高良健吾を迎え、浅野いにお原作漫画待望の初映画化作品。
夢と現実に葛藤しながら生きる若者たちをリアルに描く、感動の青春恋愛映画がここに誕生した!!
そしてこの度、映画『ソラニン』が、神奈川県三崎の廃校を舞台にしたロックイベント「ロックの学園」とコラボレーションし、<教室試写会>を開催!
ロックの学園の教頭である箭内道彦さん、『ソラニン』の三木孝浩監督、そして『ソラニン』に出演している近藤洋一さん(サンボマスター)によるロックなトークイベントに!その模様をインタビューしてきました!
(C)2010 浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会
写真:太田好治
MC:
最初に、ごあいさつをお願いいたします。
箭内さん:
「三木さん、初監督作で、これだけの人たちが出演してくれて、しかも素晴らしい映画が出来てしまって、ずるくないですか?(会場笑)」
三木監督:
「でも自分が監督したと言うよりは、スタッフ・キャスト、本当にみんなで作った感じなんですよね」
近藤さん:
「今回、ベースの加藤役で出演させてもらいました近藤です」
箭内さん:
「近ちゃん、別人みたいじゃない?ビジュアルがポスターと違うから、プロモーション効果が薄れちゃうかもよ(会場笑)」
近藤さん:
「撮影時から15キロ痩せました。でも、公開まで2週間あるので、まだ間に合いますよ。マグロ1匹食べて帰ります(笑)」
箭内さん:
「実はサンボマスターの山口君と木内君と3人で一緒に『ソラニン』を観よう、って言ってたんですけど、今日はMCをやるので、観ないでやるわけにいかず、先ほど皆さんと一緒に観たんですが、本当に素晴らしい映画でした」
●ロックの学園に参加されて、お一言づつ。ロックの学園の印象など。
近藤さん:
「さっき校内を見て回ったんですけど、ギター部とかがあって、『ロックの学園』はイイですよね。ギター部に人が沢山集まっていたので嬉しかったです」
三木監督:
「僕はPVの撮影で三崎港に何回か来ているので、懐かしいですね」
箭内さん:
「近ちゃんは、実生活も役柄と近かったんでしょ?」
近藤さん:
「僕も大学に6年通って、軽音部の1年先輩の彼女がいて、しかも名前が『ソラニン』で伊藤さんが演じたアイと同じだったんですよ」
三木監督:
「近藤君は『加藤が自分だったんで出演させてもらいます』って、言ってくれたんですよ」
箭内さん:
「僕は『TOKYO HEART』のCMの仕事で宮崎あおいさんともお仕事をさせていただいているんですが、近ちゃんのこと凄く好きだって言ってたよ。僕は、映画に出ている近ちゃんを見ていて、娘のキスシーンを見る感じでした(笑)
宮崎さんと高良君の空気感もすごく良かったですけど、あれだけすごい俳優さんがたくさんいる中で、プロフェッショナルの役者ではない近ちゃんが空気を支配してたところがあったよね。近ちゃんにチューニングを合わせたのかもしれないけど、近ちゃんの影響力は大きかったんじゃないかな」
三木監督:
「僕は監督でしたけど、僕も近藤君に影響をすごく受けました。近藤君はものすごくポジティブなんですよね。今回、ダメ元で出演のオファーをした時、快く引き受けてくれて、僕が『サンボマスターのツアーの準備やリハーサルもあるだろうから、撮影のスケジュールは調整しますので」って言ったら、『大丈夫です。監督は映画が良くなることだけを考えて下さい』って、言ってくれたんです。あれにはグッと来ました」
箭内さん:
ロッチというバンドはどのように作り上げっていったんですか?
三木監督:
今回、良かったのは、初顔合わせをバンドのリハーサルにしたんですけど、「1回、音を出してみようか」って音合わせをしてみたら、もちろん、細かい部分はまだ完成していなかったんですけど、バンド感が最初からあって、バンドの匂いがしたんですよね」
箭内さん:
「『ソラニン』は映画の中で芽依子の運命を変える1曲だったと思いますが、お2人にも、芽依子のように運命を変えた1曲があれば教えて下さい」
近藤さん:
「僕は自分たちの曲なんですが、『そのぬくもりに用がある』ですね。まだ売れていない頃から、数人のお客さんの前で歌っていた曲なんですが、ある日を境に、J-WAVEなどから自分たちの曲がかかるようになって、劇的に人生が変わったので、よく覚えています」
三木監督:
「僕は、大林宣彦監督の『時をかける少女』で原田知世さんが歌った曲ですね。小学校2年生の時にあの映画を観たんですが、観た瞬間に電気が走って、「これだ!」と思って、映画監督を目指すようになりました」
箭内さん:
「2人にとって、音楽はどんなものですか?」
近藤さん:
「僕にとっては酸素のようなものですね。酸素がなくても音楽があれば大丈夫ですね。 本当は死んじゃうけど(会場笑)」
三木監督:
「僕にとって音楽は、想像力を広げてくれるスイッチですね。車に乗りながら、音楽をかけていると、周りの風景が音とともに変化していくんですよね」
箭内さん:
「でも、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のゴッチ(後藤正文)が作った曲を、サンボマスターの近藤君が演奏しているのが面白いよね」
近藤さん:
「しかも、僕が演技している後ろでかかっているのが、ストレイテナーのホリエ君(ent)が作った曲ですからね」
箭内さん:
「サンボの山口君が映画を観たら、近藤君を取られたみたいで寂しがるんじゃないかな(会場笑)」
近藤さん:
「映画では、ベースの位置から右を見ると宮崎あおいちゃんですからね!右側に宮崎さんがいるのと、山口が立ってるのでは、まったく違いますからね(笑)。世界の全てを見た気分です(会場笑)」
MC:
「では、最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします」
三木監督:
「ぜひ、この映画を観て、何か1つでも感じるものがあったら、ぜひ周囲の人に伝えて下さい。よろしくお願いします」
近藤さん:
「この映画は2009年に撮影した映画です。音楽が好きな人、特に『ロックの学園』に来てくれている人たちにとっては、2009年は辛い年だったのではないかと思います。もう2度と歌声を聴けない人(『ロックの学園』校長の忌野清志郎さん)ですが、『ソラニン』の芽衣子のように、一歩前に踏み出していくことで、乗り越えていけたらいいなと1ファンとして思います」
箭内さん:
「今、近ちゃんの話を聞いていて、僕も出張中の校長のことを思い出していました。清志郎さんが去年の5月にいなくなって、さんざん『寂しい』とか『ありがとう!』という声を聞きましたが、清志郎さんがどんなに凄い人だったかは、僕らが証明していくしかないんですよね。
だから、僕らは清志郎さんに見せても恥ずかしくない生き方をしていけたらいいし、皆さんが『ソラニン』を観て少しでも何かを感じてくれたら嬉しいです。そして、自分の周りの人で、好きな人や素敵な人がいたら、どんどん褒めていった方がいいですよ」
映画「ソラニン」
4月3日(土)新宿ピカデリー、渋谷シネクイント他全国ロードショー!
【ストーリー】
OL2年目で仕事に嫌気がさし、自由を求めて会社を辞めた芽衣子。
音楽の夢をあきらめきれず、フリーターをしながらバンド活動を続ける種田。
不透明な未来に確信が持てず、お互い寄り添いながら、東京の片隅で暮らすふたり。
だが、芽衣子の一言で、種田はあきらめかけた想いを繋ぐ。
夢を追いかけ、ある思いを込めて、仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げる種田。二人はその曲をレコード会社に持ち込むが、反応のないまま日々は過ぎていく。
そんなある日、種田がバイクで事故にあってしまう。遺された芽衣子は…。
※“ソラニン”とは?:ジャガイモの芽などに含まれる「毒」の一種。
<関連リンク>
■ソラニン公式サイト