植田:そうですか?
植田:ダイジョウブ、守れますよ(笑)。
植田:そうですね。基本的には、私は女の子たちがライブに来てくれて、私の歌を聴いて泣いていたりとか、寂しくなったりとか、逆に「真梨恵ちゃんの歌を聴くと、頑張ろうと思うんです」とか、そういうことが常にずっと嬉しかったんです。だからそういう女の子たちが辛い夜とか、寂しい時とかに、聴いて元気が出たり、歌って楽しくなったりする曲を作れたらいいなぁと思っています。それなので、この「彼に守ってほしい10のこと」も、女の子の気持ちを代弁したい気持ちで作った曲です。
植田:最初の頃は男性が多くて、私は凄く遠い存在に向かって歌っている感覚でした。
植田:当時は「大丈夫かな?」って思っていました。もっと正直に言うと「こんな小娘の歌を聴いて、伝わるんだろうか?」という不安はありましたね。でもライブをやるごとにだんだん女の子が増えてきて、それと同時に男性のお客さんもちゃんと私の歌を聴いてファンになってくださっていることが分かってきて、そうこうしているうちに今は男女比が半々位になってきました。
植田:これはその通りで、まさにダラダラしている一曲です(笑)。
植田:はい、そうです。「不思議の国のアリス」は子供の頃から好きでした。たまたま母親が、プリンセス映画が大好きだったので、ディズニーのクラシックなプリンセス映画をいっぱい見て育ったのです。その中でもアリスは当時自分と歳が近い女の子だったこともあって、凄く好きになった映画です。今となっては、アリスという女の子はロリータの象徴だと私は思っているんですけど、そういう真っ直ぐな乙女感みたいなものが私は凄く好きなので、特に、好奇心によってずんずん突き進んでいって、結局失敗して後悔してへこむけど、またすぐに忘れて好奇心で進んでいくというアリスが大好きで、自分と似ているとも思います。それでこの一曲を書きました。
植田:私は面白いと思うとメチャメチャのめり込みますので、特にあの「なんでもない日・ばんざい」にはハマりましたね。アリスについてはいつまでも心のなかに持っていたい存在ですから、その「なんでもない日・ばんざい」の企画ライブの時には、特別に曲まで書いてしまいました。そうやって自分なりにその言葉を飲み込んで、咀嚼して、創作して、曲まで出したという経験があるので、そういう意味でもアリスは私にとって特別なんです。
植田:実はあんまりそう見えたくないんですけどね(笑)。理想を言えば、もっとクールにすましている自分を装いたい(笑)。
植田:最近はノートに、頭のなかでメロディと一緒に出てきた歌詞を書いています。もともとは歌詞先行で、歌詞ばっかり書いていたのですが、今はそうじゃないですね。私は元々、歌詞が凄く好きで、中学校時代から歌詞サイトを見て、曲を知らないのに歌詞だけを読んだりしていました。なので、手書きじゃなくて、無機質に打ち込んである文字で良さが伝わることを大前提としているので、ノートに書いた歌詞を、私の魂がこもっていない感じにするためにスマホに打ち込んで、客観的にそれこそ歌詞サイトに掲載されたらと思って読んでみて、自分で納得してから出す、っていう感じで作っています。
植田:その部分で言うと、わりと自分の中の流行りで作ってしまいますね。例えば今回のシングルに入っている3曲は、それぞれ違う時期に作っているので、流行りもそれぞれ違います。例えば「シングル向きの曲を書こう。より人に伝わりやすくてPOPな曲を書こう」と思って作ったのが「彼に守ってほしい10のこと」です。でも、だからといって凄くフックが多いわけではなくて、仕掛けやあざとさではなく、本当のことだけを歌って、良い曲にしたいという思いで作りました。
植田:全然、コンセプト主導というのはありません。「彼に守ってほしい10のこと」であれば、単純に「秘密をばらさないでください」というフレーズが出た時に、まず、これは女の子が彼に守ってほしいことが沢山あってというふうに展開していって、二番では「すぐに風邪ひかないでください」とか「たまにはよく寝てください」とか、そういう思いやる気持ちもちゃんと伝えられるような一曲にしようと思って作っていきました。
植田:テレビの歌番組が好きな子供だったので。でも、うちのお父さんなんかは、イエモン(THE YELLOW MONKEY)とかダパンプとか歌っているんですけどね(笑)。
植田:そうですね。
植田:それは情景を描写するというというか、思いや感情を何も言わないで、見えているものとか、瞬間、瞬間の美しさだけを描写していって、それで形にしていくっていう感じですね。私がこう思っているということをなるべく言わないで、それでも思っていることが伝わったらいいなと思って作りました。実は私は、そういう作り方の中に歌詞の醍醐味を感じているので。
植田:昭和の歌謡曲は特に凄く好きで、例えば山口百恵さんとか松田聖子さんが歌っている何とも言えないドキドキする感じとか、そういうところが凄く好きですね。
植田:これは、今回は弾き語りで入れているので、いつかフル・アレンジした完全版を出したいという気持ちのもとで「demo」と書きました。
植田:これは17〜18歳の頃に書いている曲なので、とにかく自分の思っているその時の気持ちを歌詞というものにして、それこそ歌詞先行で書いた曲です。今思えば、とても単純に作詞をしたという感じの曲ですね。
植田:完全な形になっているものはそれほどないですね。ちょこちょこ作り続けているという感じです。ただ、いつかこれはこういう形でひとまとめに出したいという構想があって置いてあるデモはありますね。
植田:以前は常にアンテナを張っている状態だったのですが、今はわりと考えながら、言葉を吟味して書くようになりました。例えば「よし!今から作詞をしよう」って思って、ばーって書いていくんです。だから、よっぽどのフレーズが出てきたら別ですけど、日常生活の中で例えばご飯を食べていて、あっと思いついたフレーズを慌てて書き留めておくなんていうことはほとんどなくなりましたね。作詞をする時はやっぱり日本語にこだわりたいし、ブログを書くのもそうですけど、ちゃんと伝えようと思って書いている文章が好きですね。
植田:本は最近あまり読めてないのですが、小説家では嶽本野ばらさんが好きですね。あの結構ヤバい感じが(笑)、真っ直ぐすぎてヤバい感じが好きです。映画はちょこちょこ観ていますが、ミッシェル・ゴンドリーの映像作品が好きです。PVもよく作っている映像作家さんで、映画では「エターナル・サンシャイン」が大好きです。ワンシーンワンシーンの情景描写がすごい良いし、上手くて、感動するなあと思います。でも映画は洋邦かかわらず好きで、映画を観て書いている曲もあります。
植田:ちょっと古いですけどブラッド・ピットが出ていた「ファイト・クラブ」も好きですね。アクション風に見られかちだけど、内容が深くてすごくマインドというか、生き方に語りかけてくるもので、かつ壮大なラブものでもあると私は捉えています(笑)。
植田:たまに友だちと旅行に行ったりしますけど、そういうふうな人間的な、みんなと遊んで楽しいという気持ちになれたのが二十歳過ぎてからなんです。
植田:大阪に来てから二十歳くらいまでは、わかってもらえる人にだけわかってもらえたらいいみたいな意識が凄く強かった。気が強かったんで、本当に好きな人以外、友だちはいらないと思っていましたね。普通にご飯食べて、みんなで騒いだりとかが楽しくなったのは本当に最近です(笑)。
植田:小学生の頃から私はみんなに歌手になるってぎゃあぎゃあ言っていたので(笑)、歌手を目指してることはみんな知っていましたし、大阪に行く話もみんな知っていました。
植田:一応、「頑張っておいで」みたいなのは中学を卒業した時にあったけど、でも、どうかなぁ?応援してくれている友だちもいるけど、その子たちと頻繁に会って遊ぶこともないし、もう、結婚しちゃっている子も沢山いるので…、それぞれの人生ですね(笑)。
植田:今年もたくさんやります。ワンマンが9月7日、23日に東京と大阪であります。これがメジャー・デビュー後、初のワンマンになりますので、私も今までと意識が違うところをみなさんに、やっぱりちゃんと見せたいなって思っています。
植田:インディーズでの活動が長くなって、それはそれでいいと思い始める自分がいました。私の一番の喜びは、曲がCDになって世に出ていくことなので、それさえ出来ればインディーズでもOKみたいなところがあったんです。でも同時に「この先、こうやって生きて行っていいのかなぁ」という疑問もありました。「その現状にOKな自分」がまずいなとも思っていて。実は、メジャー・デビューと同じタイミングで、もともと私が子供の頃から持っていた大きな夢っていうものを思い出したんです。5、6歳当時、家族でテレビを見ていて、歌番組の中で歌っている歌手の人を見て、私の夢はそこから始まったんだと改めて思い出して。メジャー・デビューをして、歌番組に出て、もっと広い場所に音楽を届ける、そういうふうにならない限りは、私の夢は叶っていないことに気づいたんです。そこに意識が戻ってきたところで、これはこれなりにいいという幸せではなく、もともと持っていたはずの大きな夢を追っかけているところをみなさんにちゃんと見せたいなと思ったんです。ですから今回の「彼に守ってほしい10のこと」で歌っている内容もそうですけど、「最後に守れない約束ならくだらない」っていうフレーズとかは、そこに通じているんです。ずっと一緒にいるって約束したとしても、結局最後まで一緒にいられなかったとしたら、それはそれなりに幸せのカタチはあるからって諦めていることが、今現在の世の中に沢山ありすぎると思います。今だからこそ「絶対無理。そんなのキレイ事だよ」っていうものを、ちゃんと本当の自分の夢として持っている、そういう風に生きていきたいなって思っています。
植田:はい。
植田:はい、そのためのメジャー・デビューであり、この曲であると思っています。
植田:そう、そう、本当にそうなんです。本当に紅白に出たい(笑)。よく武道館でやりたいですかとか、何々のフェスに出たいですかとか聞かれますけど、私はそういうのももちろん魅力がありますけど、NHKの紅白歌合戦にめちゃめちゃ出たいですね。
02.ダラダラ -demo-
03.アリス
04.彼に守ってほしい10のこと(-Off vo.-)
シングル
発売日:2014.8.6
GIZA
GZCA-4140
1,200(税抜)
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LIVE INFORMATION
植田真梨恵1st major single『彼に守ってほしい10のこと』 リリース記念インストアイベント
日時:8月6日(水) 19:30〜
会場:タワーレコード渋谷店 1F 店内イベントスペース
※イベント詳細はこちら
http://uedamarie.com/live/20140806.html
●タワーレコード横浜ビブレ店
日時:8月7日(木) 19:00〜
会場:タワーレコード横浜ビブレ店 店内イベントスペース
※イベント詳細はこちら
http://uedamarie.com/live/20140807.html
●タワーレコード名古屋パルコ店
日時:8月9日(土) 16:00〜
会場:タワーレコード名古屋パルコ店 西館1 Fイベントスペース
※イベント詳細はこちら
http://uedamarie.com/live/20140809.html
●あべのハルカス近鉄本店
日時:8月10日(日) 14:00〜 / 16:00〜
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウィング館2階ウェルカムガレリア
※イベント詳細はこちら
http://uedamarie.com/live/20140810.html
●タワーレコード仙台パルコ店
日時:8月11日(月) 19:00〜
会場:タワーレコード仙台パルコ店 店内イベントスペース
※イベント詳細はこちら
http://uedamarie.com/live/20140811.html
●タワーレコードアミュプラザ博多店
日時:8月17日(日) 14:00〜
会場:タワーレコードアミュプラザ博多店 店内イベントスペース
※イベント詳細はこちら
http://uedamarie.com/live/20140817.html
【東京・渋谷】2014.8.20 TSUTAYA O-WEST
日時:8月20日(水)
場所:渋谷TSUTAYA O-WEST
【大阪・北加賀屋】2014.8.22 SOUND SHOCK 2014
日時:8月22日(金)
場所:クリエイティブセンター大阪
植田真梨恵LIVE TOUR 2014 UTAUTAU vol.1(ワンマンツアー)
【大阪】2014年9月7日(日) 梅田Shangri-La
【東京】2014年9月23日(祝日) 原宿ASTRO HALL