1960年7月5日に「潮来笠」でデビューして今年で60年目を迎えるベテラン歌手・橋 幸夫が、7月3日にビクターエンタテインメントから60周年記念アルバム『60周年記念デュエットベスト~星よりひそかに 雨よりやさしく~』を発売したのを記念して同日、東京・台東区の浅草公会堂で「橋 幸夫と歌の仲間たち」と銘打ったジョイントコンサートを開いた。
「橋 幸夫と歌の仲間たち」は、6月3日の東京・江戸川区総合文化センター・大ホールを皮切りに、神奈川、鳥取、島根、千葉と回り、この日が20カ所目。
約1,000人のファンで満席の中、橋 幸夫をはじめ、金沢明子、門倉有希、北原ミレイ、牧村三枝子、伊東ゆかり、三田明の共演アーティスト7人が勢ぞろいし、橋のヒット曲「恋のメキシカン・ロック」でオープニングの幕を開け、橋が「皆さん、ようこそお越しくださいました。今日は、私の歌仲間を呼び集めてみました。たくさんの歌い手がいる中で私が選りすぐって、まぁ、簡単に言えば、私の好みかな…(笑)。(客席の)皆さんが忙しいスケジュールを割いて浅草まで来ていただいた、こんな喜びはありません」とあいさつし、それぞれの出演歌手を紹介。
その後、金沢が「イエローサブマリン音頭」、門倉が「ノラ」、北原が「石狩挽歌」、牧村が「みちづれ」、伊東が「小指の想い出」、三田が「美しい十代」など、代表曲や新曲、そしてメドレーを含めて全28曲を熱唱。
橋のコーナーでは、「潮来笠」「おけさ唄えば」「舞妓はん」「子連れ狼」など数々のヒット曲をメドレーで歌った後、特別出演の林よしことデュエットで「君の手を」、金沢とデュエットで「昭和音頭」、続いて金沢、林と3人で1962年9月20日発売の名曲「いつでも夢を」を息もぴったりに披露した。
金沢と「昭和音頭」(1981年2月21日発売)を歌ったのはレコーディング以来で、金沢は「橋さんとデュエットさせていただくときは、高い声で歌うことに徹しているのですが、今日は『昭和音頭』を久しぶりに歌わせていただいてうれしかったです」。
また、「いつでも夢を」を歌った金沢は「橋さんのステージのエンディングでは、みんなで歌うことはあるんですけれど、デュエットでは、キーが高いものですから滅茶苦茶、真剣に歌いました」、林は「震えがくるぐらい感動しました。皆さんとご一緒に歌わせていただいて、思い出深いステージになりました」。
橋は「両手に花で、新旧でよかったです」とジョークを飛ばしながら「デュエットっていいものですね。今日は、本当に楽しかったです」。
記者からの「デュエット曲の中で一番思い出に残っている作品は?」という質問には「『いつでも夢を』や『今夜は離さない』など何曲かありますが、それぞれの歌で時代を思い出します」。
そして、「世相が変わっていくスピードがあまりにも速いので、われわれも追いついていけないところがありますが、歌というのはそんなに新しいものばかりではないのだなと感じますね。人間にとって感じるメロディー、リズムがあるし、いいものはいいのかなと…。令和というのはとてもいい響きで、私も好きな元号ですので、音頭ものだけではなく、新しい令和バーションの作品も探っていきたい」と話していた。
同アルバムには、初のデュエットシングルとして発売され、大ヒットした「いつでも夢を」(デュエット・吉永小百合/第4回日本レコード大賞受賞)をはじめ、カラオケの定番ソング「今夜は離さない」(デュエット・安倍里葎子)、最新作「君の手を」(デュエット・林よしこ)など、デビューから60年間にわたるデュエット曲全曲と、コンサートで人気のある保科有里との「今夜は離さない~令和バージョン~」新録音を含む全21曲が収録。
<作品情報>
『60周年記念デュエットベスト~星よりひそかに 雨よりやさしく~』 / 橋 幸夫
2019年7月3日発売 / 配信同時スタート
<全21曲収録/VICL-65207/税抜3,000円+税>
M01 いつでも夢を(デュエット:吉永小百合)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M02 若い東京の屋根の下(デュエット:吉永小百合)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M03 若い歌声(デュエット:吉永小百合)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M04 そこは青い空だった(デュエット:吉永小百合)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M05 東京音頭(デュエット:三沢あけみ)
作詞:西条八十/作曲:中山晋平/編曲:寺岡真三
M06 蘭太郎街道(デュエット:山中沙南子)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M07 愛のしあわせ(デュエット:吉永小百合)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M08 夢みる港(デュエット:吉永小百合)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M09 あの娘は街へ(デュエット:吉永小百合)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M10 東西南北音頭(デュエット:三沢あけみ)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:吉田 正
M11 大名古屋音頭(デュエット:三沢あけみ)
作詞:戸枝 弘(補)宮川哲夫/作曲:利根一郎/編曲:寺岡真三
M12 北国の白い花(デュエット:水野洋子)
作詞:有馬三恵子/作曲:鈴木 淳/編曲:湯野カオル
M13 花笠太鼓(デュエット:古都清乃)
作詞:佐伯孝夫/作曲:吉田 正/編曲:近藤 進
M14 お祭り音頭(デュエット:西川峰子)
作詞:吉川静夫/作曲:吉田 正/編曲:寺岡真三
M15 宇宙博音頭(デュエット:三沢あけみ)
作詞:吉川静夫/作曲:渡久地政信/編曲:小山恭弘
M16 昭和音頭(デュエット:金沢明子)
作詞:吉川静夫/作曲:吉田 正/編曲:寺岡真三
M17 今夜は離さない(デュエット:安倍里葎子)
作詞:藤波研介/作曲:幸 耕平/編曲:南郷達也
M18 男と女(デュエット:安倍里葎子)
作詞:池田充男/作曲:伊藤雪彦/編曲:杉村俊博
M19 スターダスト上海(デュエット:ステファニー)
作詞:橋本 淳/作曲:平尾昌晃/編曲:馬飼野俊一
M20 君の手を(デュエット:林よしこ)
作詞:田中花乃/作曲:井上ヨシマサ/編曲:井上ヨシマサ
<新録音>
M21 今夜は離さない~令和バージョン~(デュエット:保科有里)
作詞:藤波研介/作曲:幸 耕平/編曲:矢田部正
<配信リリース>
『60周年記念デュエットベスト~星よりひそかに 雨よりやさしく~』 / 橋 幸夫
音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサイト配信中
※対応ストリーミングサービス:Apple Music、LINE MUSIC、Amazon Music Unlimited、AWA、KKBOX、Rakuten Music、RecMusic、Spotify、YouTube Music
https://jvcmusic.lnk.to/HashiYukio_60th
<YouTube>
橋 幸夫 デュエットダイジェスト
<橋幸夫 プロフィール>
1960年7月5日、シングル「潮来笠」でデビュー、日本レコード大賞新人賞を受賞するなど、国民的スターの道を歩み始める中、初のデュエットシングルとして発売され大ヒットを記録、今なお歌い継がれる名曲「いつでも夢を」(デュエット:吉永小百合/第4回日本レコード大賞受賞)、カラオケの定番ソング「今夜は離さない」(デュエット:安倍里葎子/日本有線大賞特別賞受賞)、2018年7月発売の最新作「君の手を」(デュエット:林よしこ/オリコン週間☆演歌・歌謡シングルランキング☆第1位/週間USEN HIT演歌/歌謡曲ランキング第1位)など、これまでのデュエット全20に加え、コンサートで評判となっている保科有里との「今夜は離さない~令和バージョン~」新録音を含む、全1のデュエットベストアルバム。2020年の周年に向けて、国民的大スター・橋 幸夫のデビュー60がいよいよスタートする。