日本人女性5人からなるヘヴィ・メタル・バンドLOVEBITESの、オランダ、ドイツ、フランス、イギリスの4カ国・全6公演の初の欧州ヘッドライン・ツアー最終公演が、11月21日、英・ロンドンにて行なわれた。
最終日の会場であるO2アカデミー・イスリントンは、イギリス国内にて数多くのコンサート会場を展開するアカデミー・ミュージック・グループ運営のO2アカデミーのうちのひとつで、最大800人を収容。マイ・ケミカル・ロマンスやゼブラヘッドをはじめとする、さまざまな著名なロック・バンドが過去ここのステージに立っており、2013年にはHYDE率いるVAMPSも公演を行なっている。
英国での公演は、今年8月のフェスティヴァル『ブラッドストック・オープン・エア』以来3カ月ぶり、フルセットのショウに限って言えば昨年11月28日以来、実に約1年ぶりとなる。今年、英国の老舗メタル専門誌『メタル・ハマー』主催の式典にてベスト・ニュー・バンドを受賞したこともあり、彼女たちのライヴを待ちわびた地元のメタル・ヘッズが数多く会場に詰め掛け、場内を移動することも容易ではないほど。
夜9時なると、「ジ・アウェイクニング」のSEをバックに、メンバーがステージに登場。歓声をかき消すかのように、バンド最初期のリード曲「ドント・バイト・ザ・ダスト」でショウはスタート。キャッチーでノリの良い楽曲に、オーディエンスの熱気がシンクロしている。曲が終わり、ヴォーカリストのasamiによる「We are LOVEBITES and we play heavy metal!」というお馴染みの口上を挟んでのスラッシュ・メタル・ナンバー「ブレイク・ザ・ウォール」に、会場のヴォルテージはさらに上がる。続いて、跳ねるようなリズムが印象的な「スクリーム・フォー・ミー」へ雪崩れ込む。オーディエンスの掛け声が重要なこの曲において、イギリスのファンもきっちりバンドをサポートした。
直後のMCでは、asamiがベーシストのmihoに対して「What comes to mind when you hear London?(ロンドンと言えば何を思い浮かべる?)」と尋ね、お酒好きのmihoが「Cider!! Cheers!!」と答え、和やかな雰囲気に。そしてプレイされたのは、記念すべきファースト・アルバム『アウェイクニング・フロム・アビス』から、リード・トラック「シャドウメイカー」だ。ギター・ソロの長さとテクニカルな部分が、英国の人気メタル・バンド、ドラゴンフォースを想起させると度々言われるLOVEBITESだが、中間部の1分間を超えるmidoriとmiyakoの高速ギター・ソロに、場内は割れんばかりの歓声だ。
目下の最新作にあたるセカンド・ミニ・アルバム『バトル・アゲンスト・ダムネイション』から「アバヴ・ザ・ブラック・シー」をプレイしたのち、「ニュー・アルバム『クロックワーク・イモータリティ』が、JPUレコードを通して、ここイギリスでもリリースされます。ファースト・シングルはすでに配信が開始されてますが、ライヴでプレイするのはこのツアーが初めてです」というasamiの英語のMCから、「ライジング」が披露された。先週金曜日、同曲のミュージック・ビデオが、ヨーロッパのテリトリーの権利を持つ世界最大メタル・レーベルであるニュークリア・ブラスト/アライジング・エンパイア、そして日本のビクターの両アカウントから全世界同時に公開された、注目の新曲だ。イギリス、そしてヨーロッパでも間もなく発売となるセカンド・アルバム『クロックワーク・イモータリティ』への期待感が高まったことだろう。
●「ライジング」ミュージック・ビデオ
破壊力のあるファスト・ナンバー「ザ・ハマー・オブ・ラス」、イントロでmiyakoがキーボードを弾く「ライアー」、壮大かつ高揚感のある「アンダー・ザ・レッド・スカイ」で本編は終了。鳴り止まないLOVEBITESコールに応え、ステージに戻ってきたメンバーたち。「疲れてるの? 眠いんじゃないの?」というasamiの煽りに全力で「No!」と答えたオーディエンスのために、組曲的な「エッジ・オブ・ザ・ワールド」、そして疾走感あるメロディック・スピード・メタル・チューン「ブレイヴハーテッド」をアンコールに配置。もう一度のハイライトを生み出したバンドは、「We are LOVEBITES and we play heavy metal!」というasamiのシャウトと共に、初の欧州ツアーの最終公演は幕を閉じた。
ステージから去る際asamiが、「イギリスは私たちの第2の故郷。またすぐに会おうね!」と発したが、このツアーが、『クロックワーク・イモータリティ』を携えた来年の海外公演への足掛かりになることは間違いない。そう感じさせてくれるツアーであった。LOVEBITESはこの勢いそのままに、2019年1月からの日本国内ツアーに臨む。
なお、本日11/23(金・祝)には、新作『クロックワーク・イモータリティ』からの2ndシングルの配信が開始する。こちらも注目だ。
フォトクレジット:(c) Saya Camera Lady & Chizzy Kakizawa
●2ndシングル配信リンク:https://lovebites.lnk.to/clockwork
<欧州ツアーを終えての、各メンバーのコメント>
asami (vocals)
LOVEBITES初の欧州ツアー無事完走!控えめに言って.. 最高に楽しかった!!どの国もみんな温かく迎え入れてくれて、且つ、熱く盛り上がってくれました。感無量です。本当に本当にありがとう!!We love u so much!! See you again!! :))
midori (guitars)
初めて行く国々もありましたが、どこの国でも沢山の方が盛り上がってくださって、楽しくライヴできました!移動が多くてタフではありましたが、充実したツアーになったかと思います。ありがとうございました!
miyako (guitars)
公演を重ねるごとにバンド・サウンドがまとまり、良いライヴになっていきました!このままの感じで来年からの日本でのツアーに挑みますので、楽しみにしててくださいね!
miho (bass)
日本から遠く離れた地にもかかわらず、こんなに多くの方が私達を応援してくれているのかと、感動の日々でした。今回行けなかった国も含め、遠くないうちに戻ってきたいです!
haruna (drums)
初めての海外ツアーで、楽しみな反面、ハードなスケジュールに不安もありましたが、予想を遥かに超える盛り上がりと沢山の熱い声援をいただいて、とても楽しく最高なライヴが出来ました!来年の国内ツアーもこの勢いで突っ走っていきたいです!
<LOVEBITES商品詳細>
【2ndアルバム】
タイトル: CLOCKWORK IMMORTALITY / クロックワーク・イモータリティ
CD発売日: 2018年12月5日(水)
配信日:iTunes Store、レコチョク等主要配信ストア及びApple Music、Spotify、LINE MUSIC等主要定額制音楽ストリーミングサービスにて、12月5日より配信予定。
https://itunes.apple.com/jp/album/id1440010546?app=itunes&ls=1
●完全生産限定盤A
商品形態: CD+ライヴBlu-ray『BATTLE IN THE EAST / バトル・イン・ジ・イースト』
価格: ¥5,500+税
備考: 『BATTLE IN THE EAST』の内容はDVD版と同じです。
●完全生産限定盤B
商品形態: CD+ライヴDVD『BATTLE IN THE EAST / バトル・イン・ジ・イースト』
価格: ¥4,500+税
備考: 『BATTLE IN THE EAST』の内容はBlu-ray版と同じです。
●通常盤
商品形態: CD
価格: ¥2,900+税
備考: 初回プレス分にはメンバーのイラストをあしらった特製シール6種のうち1種をランダム封入。
トラックリスト
1. Addicted / アディクテッド
2. Pledge Of The Saviour / プレッジ・オブ・ザ・セイヴィアー
3. Rising / ライジング
4. Empty Daydream / エンプティ・デイドリーム
5. Mastermind 01 / マスターマインド01
6. M.D.O. / M.D.O.
7. Journey To The Otherside / ジャーニー・トゥ・ジ・アザーサイド
8. The Final Collision / ザ・ファイナル・コリジョン
9. We The United / ウィ・ザ・ユナイテッド
10. Epilogue / エピローグ
<今後の公演詳細>
CLOCKWORK IMMORTALITY TOUR IN JAPAN 2019
1月12日(土) 大阪・梅田クラブクアトロ
1月13日(日) 愛知・名古屋E.L.L
1月27日(日) 東京・マイナビBLITZ赤坂
2月10日(日) 福岡DRUM SON
2月15日(金) 宮城・仙台MACANA
2月23日(土) 北海道・札幌DUCE SAPPORO
チケット一般発売: 12月8日(土)正午
<生出演情報>
LINE LIVE特番『音漏れ注意!ビクターメタル専門学校』
2018年12月4日(火)19:00スタート
URL:https://live.line.me/channels/520/upcoming/9980105
<バイオグラフィ>
miho(b)が、かつて同じバンドでリズム隊を組んでいたこともあるドラマーharunaを誘い、新たなメタル・バンド結成へと向けて動き出したのは2015年のこと。シーンで確固たる地位を築き、広く名の知られていたmihoとharunaのこの新たな動きにファンは歓喜した。同年、知人の紹介により運命的な出会いを果たしたasamiがシンガーとして加入。数多くの有名アーティストにコーラスとして参加してきたasamiは、低音から高音までを自在に操るシンガーであり、彼女の加入により、「男勝りの」激しいメタル・サウンドを、「女性らしい」伸びやかなヴォーカルが歌い上げるサウンド・メイキングの方向性が固まる。
2016年、ギタリストとしてmidoriが加入。同じタイミングで、mi-yaをサポート・ギタリストとして迎える。卓越した技術を持つふたりのギタリストによって、強力なツイン・ギター体制が完成した。5つのピースが揃い、バンド名をLOVEBITESとし、本格的に始動。2016年11月18日、東京は渋谷TSUTAYA O-WESTで開催されたイヴェントに出演し、初ライヴを成功させる。
そして2016年の末から、LOVEBITESとして最初の作品の制作を開始。NIGHTWISHやCHILDREN OF BODOM、AMORPHISらとの仕事でも有名なフィンランドの敏腕エンジニア・チーム、ミッコ・カルミラによるミックス、ミカ・ユッシラによるマスタリングにより研ぎ澄まされた楽曲の数々を詰め込んだEP『THE LOVEBITES EP』が、2017年5月に満を持して世に放たれた。
EPの発売を待たずして、同年5月よりフルレングス・アルバムのレコーディングを開始。8月、mi-yaが正式加入。5人編成となる。そして10月25日、待望の1stフル・アルバム『AWAKENING FROM ABYSS』をリリースし、オリコン総合18位にランクイン。そのアルバムを携えて、11月と12月に東名阪、そして英国にてライヴを行なった。2018年2月、東京は渋谷duo MUSIC EXCHANGEでの公演をもソールドアウトにし、6月6日には、2ndミニ・アルバム『BATTLE AGAINST DAMNATION』のリリースを控える。この作品からmi-yaがmiyakoに改名。
4月のVans Warped Tour Japan 2018 Presented by XFLAGでフェスティヴァル初出演、そしてミニ・アルバムを携えての単独公演を6月に行ない、7月にはANTHEM主催「HEADSTRONG FES.18」へ参加。さらに、8月には、ドイツでの世界最大級のメタル・フェスWacken Open Air、イギリスのBloodstock Open Airに出演するなど、その活躍の場を世界へと広げた。
帰国後、欧州フェス参戦前から始めていたアルバムのレコーディングを再開。LOUDNESSも出演したRED BULL主催のイヴェントMetal Mania参加を挟み、完成させた待望の『CLOCKWORK IMMORTALITY』を2018年12月に発売する。その直前の11月には、欧州最大のブッキング・エージェンシーX-ray Touringが組んだ欧州ツアーを行ない、発売後の2019年1月と2月に跨り、6都市の過去最大規模の日本国内ツアーを実施する。
LOVEBITESオフィシャル・サイト:http://lovebites.jp/
ビクターHP内アーティスト・ページ:http://jvcmusic.co.jp/lovebites/