ピアニストのアリス=紗良・オットのメジャー・デビュー10周年記念アルバム『ナイトフォール』の発売に先駆け、5月31日に渋谷にあるタカギクラヴィア松濤サロンでメディア向けの先行試聴会が開催された。
会場にはメディア関係者約60人がつめかけ、イベントは13時に開演。冒頭、アリス=紗良・オットが登場し、アルバムに収録されているドビュッシーの「月の光」を生演奏で披露。アリスは「この曲はロマンティックだが、元になったヴェルレーヌの同名の詩を読むと、人間の二面性や心の葛藤が含まれていると感じた」と語った。その後、アルバム収録曲からサティの「ジムノペディ」、ラヴェルの「スカルボ」をハイレゾ音源で試聴。アリスは「CD録音は、その瞬間の指紋のようなもので、最終的な自分のレコーディング音源はあまり聴かないようにしている」と語った。
最後に、サティの「グノシエンヌ第1番」を再び生演奏し、デビューから10年を経てアーティストとして大きく成長した姿で観客を魅了した。
アルバム『ナイトフォール』は、自身初のフランス楽曲作品となり、今年9月の日本でのリサイタル・ツアーに先駆けて8月24日全世界同時発売される。『ナイトフォール』は、日の入りの直後の、空が薄暗い時間のことで、闇の世界と光の世界がぶつかりあい、やがて差がなくなってまざりあう特別な時間のことを指しているとのこと。
写真クレジット:(C) Yoshifumi Shimizu
オーディオ機材提供:オンキヨー&パイオニア株式会社
■リリース情報
アリス=紗良・オット『ナイトフォール』
発売日:2018年8月24日(金)
[通常盤] SHM-CD
品番:UCCG-1808
価格:\3,024 (tax in)
https://store.universal-music.co.jp/product/uccg1808/
[限定盤] SHM-CD+DVD
品番:UCCG-90807
価格:\3,780 (tax in)
https://store.universal-music.co.jp/product/uccg90807/
CD収録内容
1. 夢想:クロード・ドビュッシー(1862-1918)
2~5. ベルガマスク組曲(前奏曲/メヌエット/月の光/パスピエ):クロード・ドビュッシー(1862-1918)
6. グノシエンヌ第1番:エリック・サティ(1866-1925)
7. ジムノペディ第1番:エリック・サティ(1866-1925)
8. グノシエンヌ第3番:エリック・サティ(1866-1925)
9~11. 夜のガスパール(オンディーヌ/絞首台/スカルボ):モーリス・ラヴェル(1875-1937)
12. 亡き王女のためのパヴァーヌ:モーリス・ラヴェル(1875-1937)
ピアノ:アリス=紗良・オット
録音:2018年3月 ベルリン
ボーナスDVD収録内容:未定
■リンク
ユニバーサル ミュージック アーティスト・ページ
https://www.universal-music.co.jp/alice-sara-ott/
オフィシャル・サイト
https://www.facebook.com/alicesaraott
https://twitter.com/AliceSaraOtt
https://www.instagram.com/alicesaraott_official/
■公演情報
2018年日本リサイタル・ツアー(招聘元:ジャパン・アーツ)
9/15(土) 川口リリア
9/16(日) 前橋市民文化会館
9/18(火) フェスティバルホール
9/20(木) 熊本県立劇場
9/22(土) 東北大学百周年記念会館
9/23(日) 広島国際会議場
9/24(月) 日本特殊陶業市民会館
9/25(火) 東京文化会館
9/27(木) 東京オペラシティ
http://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=674
2018年NHK交響楽団定期公演
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
11/ 9(金)NHKホール
11/10(土)NHKホール
http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=798
■アリス=紗良・オット(ピアノ) Alice Sara Ott(Piano) プロフィール
アリス=紗良・オットは今日最もモダンなアーティストの一人である。毎シーズン異なるエキサイティングなプロジェクトでファンを魅了している。2015年3月、アイスランド人作曲家のオーラヴル・アルナルズとコラボレーションしたアルバム『ショパン・プロジェクト』をリリースし、イギリスの公式クラシック音楽チャート、また他25カ国のiTunesのチャートにおいて第1位となり成功を収めた。2016/2017シーズンでは、ドイツ・グラモフォンから8枚目となるCD『ワンダーランド』を全世界にて2016年9月に発売。エサ=ペッカ・サロネン率いるバイエルン放送交響楽団と録音したグリーグのピアノ協奏曲、そして同じくグリーグのピアノ曲集《抒情小曲集》より抜粋した楽曲を収録している。2018年8月発売予定のCD『ナイトフォール』は初の小品集で、ドビュッシー、サティ、ラヴェルのフランス音楽の最もポピュラーなピアノ作品を収録している。
アリスはこれまでに、ロリン・マゼール、パーヴォ・ヤルヴィ、ネーメ・ヤルヴィ、ジェームズ・ガフィガン、サカリ・オラモ、オスモ・ヴァンスカ、ヴァシリー・ペトレンコ、チョン・ミョンフン、ハンヌ・リントゥ、ロビン・ティチアーティなどの世界の名指揮者たちと、オーケストラでは、ロサンゼルス・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ウィーン交響楽団などの世界の名門オーケストラと共演を重ねている。今シーズンでは、サンクトペテルブルク・フィル(ユーリ・テミルカーノフ指揮)、ワシントン・ナショナル交響楽団(エド・デ・ワールト指揮)、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団などとの共演、またフィルハーモニア管弦楽団(ヴラディーミル・アシュケナージ指揮)とハンブルク北ドイツ放送交響楽団(クシシュトフ・ウルバンスキ指揮)のツアーにも参加。
演奏以外では、アリスは今までに世界の色々なブランドと強力な関係を築いている。アリス自ら、ドイツの有名高級ブランド「JOST Bags」のバッグラインへのデザインを提供。アリスのデザインには、日本の折り紙や伝統的なものの要素を含み、さらにバッグの内側にはアリス本人の描いた絵がそのままモチーフとしてデザインされている。また、2016年の夏には、アリスがスケッチしてデザインしたLINEスタンプ「And Here Comes Alice」がリリースされた。
【主な受賞歴】
1995年 ドイツ連邦青少年音楽コンクール優勝
1997年 スタインウェイ国際コンクール 第1位
1998年 イタリア・リゲッティ国際コンクール 第1位
1999年 ハンブルク音楽ホール・コンクール 第1位
2000年 グロートリアン・シュタインヴェーク国際コンクール第1位
2001年 ミュンヘン・カール・ラング・コンクール 第1位
2002年 ミュンヘン・カール・ラング・コンクール 第1位
2003年 リンダウ・ロータリー・ヤング・ミュージック・コンクール第1位
2003年 ケーテン・バッハ・コンクール 第1位&市長特別賞
2004年 ピエネロ・デルヴァルティドーネ国際コンクール優勝 (史上最高得点)
2005年 欧州ピアノ指導者連盟コンクール 第1位桂冠