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VALSHE、「歌」「言葉」「音楽」それぞれ主役のライブツアー 全国12ステージの最後を迎えるVALSHE「伝える想い」

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9月29日。その日、VALSHE ACOUSTIC LIVE TOUR 2019 [UNplugged DocumeNts.]、全編アコースティックという編成で全国12ステージを回ったツアーの幕が閉じようとしていた。活動10周年という大きな節目を見据えた今回のツアー、3ヶ月を凝縮したVALSHEの新たなエンタテインメントを目の前にして始まりの音を待つ。

高まる熱気、恍惚とした瞳の先にひっそりと佇むマイクスタンド。そしてその音は静寂に波紋を作るように、始まった。

優しく響くピアノの音。そしてまるで音の上澄みを甘く撫でるように奏でるアコースティックギターの音色、その中に現れたのはもちろんVALSHEである。観客はその甘美な音と姿に見惚れ、目を輝かせながら盛大な拍手を送る。

「Myself」。VALSHEが歩んで来た長いようで短かった時間を語り聞かせるかのように歌い上げた。

「TheTA(読み:シータ)」「mu(読み:ミュー)」、2つのステージタイプに分かれている今回のツアー、今回は「TheTA」のそして12公演、全てのラストステージ。それにふさわしい深黒に花を散りばめた甘美な燕尾服に身を包んだVALSHEはこのツアーのどの公演よりも大きく、そして輝いて見えた。

「歌を、言葉を、音楽を届け、音楽に寄りかかってもらえるようなツアーにしたい。」、続く2曲目は2ndアルバム「V.D.」から「RAGE IDENTITY」である。怪しげなアコースティックサウンドから始まったその曲を儚げに歌い上げるVALSHEは1曲目の「Myself」と相反する自分と戦い続ける姿を見せるようであった。曲が終わり、声だけが会場に響き渡る。感覚がディレイを起こしながら湧き上がり、時差を生みながら拍手が巻き上がる。

静まる会場にひっそりとクレッシェンドしながら入るオルガンから始まった「Prey」。訝しげなライティングとアコースティックギターの音色に包まれながら歌うVALSHEに観客は瞳を蕩けさせながら手を叩き、耳を傾ける。

MCでこう語った。「いい感情も、悪い感情も全部吐き出してください。今日ここをそういう場所にしたい。」その言葉に俯き、涙する観客の姿もみえ、まるで感情が塒を巻くように会場を締め付けた。そして最新のアルバム楽曲「Chain Smoke」へと繋がる。真っ赤に染まる会場に鳴り響く詩。swingのリズムに乗りながら思わずステップを踏む人もいれば、目を瞑って聞き入る人も。甘美な余韻に浸っていると、天を衝くようなロングトーンのヴォーカルから始まったのは「Roma」。会場を包み込むようなその歌声と残響は心を縮こませるような悲しさを含んでいた。曲中の物語を切々と歌い上げるVALSHEの歌声は美しく繊細で、まるで感情を操られているような一音一音に心を打ち付けられる。

胸を焼き付けるような歌声と真紅に染まる会場を残し、響き渡る拍手。そんな会場を優しく溶かすようなアコースティックギターから始まったのは「Moon-reveal & sequel-」。

水面に映る月を眺めるような優しい瞳をしたVALSHEの歌声は今までの楽曲とは打って変わって優しく、母が子をあやすような音色で観客を、そして会場を柔らかに包んでゆく。アコースティックギターで歌われる「Moon-reveal-」、ピアノで弾き語られる「Moon-sequel-」。2曲が交わり、同じ瞳で見る「月」も波紋を生み、全く違うものに見える。ライブならではとも言える一続きの構成になっていた。厳粛で格調高い雰囲気で始まったライブだったが「次の曲はみんなの力を借りて成立する曲」というVALSHEの掛け声から始まったのは最新ミニアルバム「今生、絢爛につき。」から「インスタントセレブリティ」だ。会場が一体となってコール&レスポンスを入れるその楽曲は前回のツアー「YAKUMO」の時に歌われた「インスタントセレブリティ」とは違う、程よいルーズさとフレキシブルさを纏ったグルーブ感で会場の雰囲気を瞬く間に色付けた。楽曲が終わり、「グランドファイナル、コール&レスポンス1000点でしたっ!」と声高々に叫ぶほどの一体感であった。

今回のツアーはセットリストの中に「会場限定楽曲」が含まれている。
「TheTA」公演では、神奈川の「Leopardess」、北海道の「破戒の枝」、兵庫の「PANIC ROOM」、京都の「Blissful Jail」、愛知の「君への嘘」を各地で披露。ツアー最終東京公演で満を持して歌われたのは「Butterfly Core」だった。6枚目のシングルにして「名探偵コナン」のオープニングテーマに抜擢されたVALSHEを代表する楽曲の一つである「Butterfly Core」は辛い時も楽しい時もどんな時でもずっと歌っていた楽曲だと声を震わせながら語るVALSHE。VALSHEというアーティストとして蝶が力強く羽ばたくような、大きく壮大な世界観を内包したこの楽曲は、アコースティックという、感情がダイレクトに反映される形式を得たことで、その内に秘められた熱量が肌を焦がすように伝わってくる。

続く曲は毎公演ごとに1曲披露されていたカバー楽曲。
「みなさんにとって、自分自身が誠実な人間であれたらいいとずっとそういう風に思ってきました。誠実であることはすごく難しい。だけど、だからこそあなたにもそれを求めたいんだと、そう歌っている楽曲があります。みなさんにもVALSHEにそれを求めて欲しい、そういう気持ちで今日ここに立っています。」と語り始まったのはBilly Joelの「honesty」。この9年間、ファンやリスナーたちと常にまっすぐに向き合って来たVALSHEらしい素晴らしい選曲となっていた。

実はこのカバー楽曲は事前に「2曲」準備されていた。
VALSHE自身からの提案で、会場の空気、その場の盛り上がり、そしてVALSHE自身の心と相談して選べるようにあえて本番まで決定せずにいたのだという。それがVALSHEというアーティストであり、どこまでもライブ、人、そして出会いを大事にする想いがにじみ出ている。

「一人一人に想いを伝えたい、たとえ上手に伝えられなくても、誠実に向き合えるように」と話したVALSHEの次の楽曲は「AFFLICT」、まるで全てを否定し、自分すらも拒絶するような詩に心を締め上げられるような気持ちにさせられる楽曲だ。曲のイメージカラーの一つでもあるライトブルーの照明に照らされたその姿は前曲とも相まって、「誠実」を求めるが故のアーティストとしての苦悩を体現しているようにも見えた。静寂の中続く楽曲は「PLAY THE JOKER」。ツアー中に「今はこの曲への見方が少し変わっている。」と話していたこの楽曲は、VALSHEの活動の中では初期の代表曲の一つ。発表当初と現在とで向き合い方が変わっている楽曲は決して少なくはないだろう。しかし、あえてこの「言葉」を主とするツアーでそういった楽曲たちに向き合うことで、10年という節目に向けた自分の心構えを正直に吐露し、それを次のステップへと昇華させようとしていたのではないだろうか。

MCの最中、会場から突如笑いの渦がたち上がった。
始まったのは「高島ユータものまねプレミアムステージ’2019!!」
今回のツアーでは毎回ステージ「高島ユータプレミアムステージ’2019!!」と称しツアー12公演をVALSHEと共にするキーボードの高島ユータがご当地ものまねをするコーナーが存在する。すべったり…うけたり…すべったり…すべったり…勝率もとい、笑率低めなものまねをしているこのコーナーだが、東京公演でのものまねは森山直太朗で「夏の終わり」。

会場からは「おーっ!」という歓声ののち笑いが立ち込める。ユーモアを交えつつもクオリティの高いものまねに曲中に拍手や笑いが止まなかった。暖かいVALSHEバンドの空気感に会場がほっこりとした空気に包まれる。「いい感情も、悪い感情も全部吐き出してください。」とライブ冒頭に言った通り、笑うときは全力で笑い、感動するときは全力で涙を流す。これがVALSHEというアーティストのライブであると実感できる時間であった。

雰囲気が落ち着き、始まったのは「夕暮花火」。大人になってしまう子供の微妙な心の変化と哀愁を、夏の終わりの情景とともに描いたこの楽曲は、まるで儚く散るような線香花火の音を囁くように始まった。その歌声はどうしようもないほどに切なく、胸を締め付けられるような寂しさとともにこのライブも終盤にさしかかっていることを感じさせる。

ポエトリーから始まる次曲、「空腹」。どこまでも満たされない“空腹”を真っ暗なステージの中ポツリと佇むVALSHE自身が表現している。どこか心の刺さり抜けない棘を掻き毟り踠き苦しむようなこの楽曲は「言葉」が主役のこのツアーを象徴した楽曲だろう。息を飲むような緊張感に感情全体が支配され、VALSHE以外に視線を向けることが、もはや難しいほどになってしまっていた。

アコースティックギターをかき鳴らしながら続く曲は「a light」。楽曲後半のコーラスを観客と一緒に歌うと、力強い声が客席から響き、会場全体が一体となって音を奏でた。

そしてこのツアー最後の曲となる「Responsive」が始まる。

大切な「君」と寄り添いながら進むことを決めた真っ直ぐな気持ちを歌ったこの楽曲は、このツアーの締めくくりとしてとてもふさわしい楽曲だろう。「あなたが嬉しいととても嬉しくて、あなたが泣いているととても悲しい。そんなシンプルな気持ちを、実感するライブでした。」と涙を流しながらVALSHEは語った。

出会いもあれば別れもある。嬉しいことがあれば悲しいこともある。

だけどVALSHEは信じ続ける。

会場では啜り泣く音が響く中、その曲は始まった。

「Responsive」の最中会場とステージは常に照明が均等に照らされていた。

これはVALSHEとファンが同じ場所で一緒の音楽を奏で、一緒に言葉を紡ぎ、想いを共有する。そんなVALSHEの溢れる想いを汲み取ったかのような演出になっていた。その歌声は誰よりも強く、会場全体に響きわたっていた。これこそがVALSHEの意思でありこの楽曲こそがツアーの集大成と言えるだろう。

深々と頭を下げVALSHEはステージを後にした。

程なくして会場がアンコールに色を染める。

誰もいなくなったステージにスクリーンが降り、この会場が最速の先行公開になる新シングル「紅蓮」のMusic Videoが流れ始めた。事前にこんなサプライズが用意されているとは知る由もなかった観客たちは、悲鳴混じりの歓喜の声でその演出に応える。会場はこれ以上ないほどの色めきをみせていた。

間髪入れずにサンドカーキのライブTシャツに着替えたVALSHEが登場し、また一層会場は沸き立つ。「ツアーを通して一曲一曲を大事にしながら一曲ずつの想いを語って行ければいいと思って始めた」というツアーもついに最後の時が始まった。

今回「アコースティックライブ」を選んだ理由は、「今一度、基礎に戻って一曲一曲に向かい合って、VALSHEの曲である意味と向き合うために」「正しい意味で曲を伝えたい、正しい言葉を伝えたい」と語るVALSHE。「進むためのツアーでした。進むために一つ一つ伝えてきたツアーでした。なので進むために10年目もよろしくお願いします!」と締めくくり、始まったのは「Sincerely」。

ありがとうと伝えたい。と綴ったその歌詞にまるで心が繋がっているように様々な想いが溢れる。10年間という長い時間をアーティストとして、辛かった日も、楽しかった日も、どんな日でも一緒にいてくれていた人たち、そして一緒にいてくれていた楽曲、全てに感謝するようにVALSHEは歌った。

そして一人一人に目を合わせるように会場を見渡し、「これからもよろしくね」と伝えた。

最後までVALSHEは客席から目を離すことはなかった。

楽曲も終わり、バンマスである秋山健介を呼び込むと、新シングルとして発表された「紅蓮」について語る。今回MVで“殺陣”に挑戦し、「足が折れても今回のツアーはできるから!」といかなる時も全力で挑戦を欠かさないVALSHEアーティスト根性を垣間みせた。

そしてもう一つ発表があることを明かすと、会場が再び浮き足立つ。スクリーンいっぱいに「2020年2月2日ファンクラブ限定ライブを開催」という内容が映し出されると同時に会場が喜びの声が響き渡った。

そして本当の意味でのツアー最後の楽曲が始まる。

「このツアーが終わることによって、また新しいことができる。この終わりを最高に楽しみたい!」と語り、最後の楽曲「LUCKY DAY」は始まった。

VALSHEのライブらしい笑顔と笑いが溢れる楽曲にコール&レスポンスが響き渡る。会場がまるで一つの「音楽」になっているような、そんな暖かさに包まれる歌声、そして言葉に包まれた。明日への希望と活力に満ち満ちたこの楽曲と共に、VALSHEの想いを伝えるツアー「VALSHE ACOUSTIC LIVE TOUR 2019 [UNplugged DocumeNts.]」の12公演は、盛大なコール&レスポンスで幕を閉じた。

このツアーを一言で表すなら「感謝」だろう。VALSHEのファンへの感謝、そして楽曲1曲1曲への感謝、それが「言葉」となり、「歌」となり、「音楽」が主役となって伝えるという意味なのであろう。そして“ファン”一人一人、“楽曲”一曲一曲と作り上げられている世界観こそがVALSHEそのものの体現であると思わせられるツアーグランドファイナルだった。だがしかし、VALSHEはまだ進化し続ける。それはVALSHEという“一人”がではなくVALSHEの織りなす“世界”が進化をしていくに違いない。

「ありがとう」というのは簡単かもしれないが、心からファンのみんなを信じ、誰よりも自分の曲を愛したVALSHEの「ありがとう」は胸に刺さる音がした。

(ライター:池涼平)
(撮影:Kyoichi Sugisaki)

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<VALSHE ACOUSTIC LIVE TOUR 2019 [UNplugged DocumeNts.]>
日程:2019年9月29日(日)
会場:神田明神ホール
OPEN 17:00 START 17:30
<SETLIST>
M1 Myself
M2 RAGE IDENTITY
M3 Prey
M4 Chain Smoke
M5 Roma
M6 Moon-reveal & sequel-
M7 インスタントセレブリティ
M8 Butterfly Core
M9 honesty
M10 AFFLICT
M11 PLAY THE JOKER
M12 夕暮花火
M13 空腹
M14 a light
M15 Responsive

<Encore>
Ec1 Sincerely
Ec2 LUCKY DAY

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VALSHE 13th Single
「紅蓮」
発売日:2019年11月20日(水)
◆初回限定盤 [CD+DVD]
品番:JBCZ-6112
価格:1,636円+税
<特典DVD>
紅蓮 Music Clip & Music Clip off Shot

◆通常盤 [CD]
品番:JBCZ-6113
価格:1,000円+税

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◆VALSHEオフィシャルファンクラブ◆
「OVER THE HORIZON」
http://valshe-oth.jp/
お問い合わせ先 : info@valshe-oth.jp

<公式サイト>
http://valshe.jp
https://twitter.com/valshe9
https://twitter.com/OthStaff

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