ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズと並んでイギリスの3大レジェンド・バンドであり、今年発売50周年を迎えたアルバム『トミー』(1969)で“ロック・オペラ”というジャンルを確立し、モッズ・カルチャーの中心的存在としてイギリスのファッションや文化全般を語る上では欠かせない重要なバンド、ザ・フー。
1964年に最初のレコーディングを行ってから55年、世界で1億枚以上のレコードを売り上げ、全米で9枚、全英で10枚のアルバムがTOP 10入り、キャリアを通して常に素晴らしいライヴを展開し、音楽史上にその偉大な足跡を残している彼らが、13年ぶりのニュー・アルバム『WHO』を11月22日にリリースすることを発表し、注目の新曲「ボール・アンド・チェーン」が先行リリースされた。
『WHO』は今年の春~夏に、ロンドンとロサンゼルスでレコーディングが行われた。ピート・タウンゼントとD.サーディ(ノエル・ギャラガー、オアシスなどを手掛ける)が共同プロデュース、デイヴ・エリンガ(ロジャー・ダルトリー2018年のソロ作『アズ・ロング・アズ・アイ・ハヴ・ユー』をプロデュース)がヴォーカル・プロダクションを担当した。
バンド・メンバーはピート・タウンゼント(G)、ロジャー・ダルトリー(Vo)の他はおなじみのザック・スターキー(Ds)、ピノ・パラディーノ(B)、そしてサイモン・タウンゼント(G)、ベンモント・テンチ(Key)、カーラ・アザー(Ds)、ジョーイ・ワロンカー(Ds)、ゴードン・ギルトラップ(G)も参加している。
アルバムのジャケットは、ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットデザインで有名なイギリスのポップ・アーティスト、サー・ピーター・ブレイクが担当した。9月12日にニューヨークのPaceコンテンポラリー・アート・ギャラリーのオープニングとしてこのジャケット画像が発表され、ザ・フーもアコースティック演奏を披露した。
ロジャー・ダルトリーは、『WHO』を彼らの最強作と位置付ける。
「1973年の Quadrophenia以来最高のアルバムを作り上げたと思う。ピートは衰え知らずで今も素晴らしいソングライターであり、相変わらず斬新だ」
ピート・タウンゼントは次のようにコメントしている。
「このアルバムはほぼ全曲が昨年書いた新曲で、例外は2曲だけ。テーマは無し、コンセプトも無し、ストーリーも無し、ただ私(と弟のサイモン)が、歌声を新たに蘇らせたロジャー・ダルトリーに刺激とやりがいと展望を与えようと書いた曲を集めた。ロジャーも私も今となっては老人だ、どう考えても。だから私はロマンスとは、できるなら郷愁とも距離を置くようにした。誰にもきまりの悪い思いはさせたくなかった。思い出なら問題無い。そして中には、現状の一触即発な有様に言及した曲もある。私は2018年の夏に自宅のスタジオで新旧様々な楽器を用いて全曲のデモを改めて作った。ザ・フーとしては2019年3月にレコーディングを始めて今、8月の終わりに完成した。これでなんとかLPの、もしかしたらカセットも・・・11月のリリースに間に合ったよ」
<商品情報>
ザ・フー 『WHO』 2019年11月22日発売
CD: UICP-1197 / ¥2,600(税抜)+税
日本盤のみSHM-CD仕様
https://umj.lnk.to/TheWho_NewAlbum
<アーティスト情報>