昨年11月末日に渋谷WOMBを舞台にTEARS-ティアーズ-が行った「2周年記念単独公演」。その場で告げたのが、2019年6月11日に新宿ReNYで2ndワンマンライブを行う」こと。あれから7ヶ月強、TEARS-ティアーズ-は、新宿ReNYの舞台に立っていた。【TEARS-ティアーズ-2nd ONEMAN LIVE~The Sanctuary Garden~】と題したこの晴れ舞台に、フロアを埋めつくす大勢の人たちが詰めかけていた。
先に、この日発表になったことを伝えておこう。TEARS-ティアーズ-は、8月23日(金)に「クルージング水着ワンマンライブ」を行う。出港地は、横浜・象の鼻桟橋。乗船した人だけがメンバーが水着姿で歌い踊るライブを観れるように、船の上の秘密めいた空間でのライブを存分に味わっていただきたい。そしてもう一つ、TEARS-ティアーズ-は8月14日に2ndシングル『君色♡Melty step』をクラウン徳間ジャパンより2-TYPE発売する。2枚目の作品にして、メジャーへと進出。この発表を聞き、今年後半のTEARS-ティアーズ-の活動が楽しみになってきた。
幕の開いたその先には、小さな傘を手にしたメンバーたちがいた。ライブは、胸をときめかす『君色♡Melty step』からスタート。掲げた傘をくるくるとまわし、軽やかにステップを踏みながら歌うメンバーたち。その様は、ミュージカル劇の一場面を見ているようだ。舞台上で笑みを浮かべ歌う、その姿を見つめているとドキドキした気持ちが脹らみ出す。それは、彼女たちの投げかける微笑みの魔法にかかったから?!
「もう泣かないよ あきらめない 眩しい太陽の下で」、光を集めるように『恋の魔法』が飛び出した。ポップに駈けるダンスビートに乗せ、メンバーたちが甘えた声で「広い世界で きっと君だけだよ」と誘いをかけてきた。歌を通してとはいえ、女の子たちから恋のアプローチを受けドキドキしないわけがない。フロアからは心を燃やした熱い声が飛び交い続けていた。
「きらめく光の先に いくつも夢見れるように」、触れた人たちの未来へ輝きを注ぐようTEARS-ティアーズ-は『君と一緒に』を歌唱。甘えた素振りも見せながら、彼女たちは「前だけ向き歩いていこう 自分信じて」と歌いだす。その言葉は、僕らに向けたメッセージであり、夢をつかむために走り続ける彼女たち自身の心の声。キラキラ弾けた音の上で優しく歌うその声に触れていると、彼女たちと一緒に心の手を繋ぎながら未来へ向かって歩きたくなる。ときめきを降り注ぐように、TEARS-ティアーズ-は『ダイスキ。』をプレゼント。笑みを浮かべ歌うメンバーたちへ向け、次々飛び出すコール。彼女たちの歌に触れていると、何時だって心が輝き出す。それは、11人が汚れなき想いを真っ直ぐに届けてくれるから?!。
好きな気持ちが脹らみすぎて照れてしまう、そんな仕種も交えながら彼女たちは『FIRST KISS』を歌いだした。甘えた声で「君のことが大好き」と歌うたびに、フロアから沸きだす「俺もー」の熱い声。照れた仕種で「君のことが大好き」と歌われるたびに、気持ちが破裂しそうになる。楽曲は、ときめきのボリュームを上げながら弾けだした。「どうして気付いてくれないの、こんな好きなのにー」の声にドキドキする場面も。『マジカル☆ステッキ』が、会場中の人たちの心を嬉しく騒がせる。
軽やかに歌い踊るその姿が、とても眩しすぎて真っ直ぐに見れない!!。「君と描く大きな夢 キラリ光る涙色」と歌う『Re:starT』の登場だ。夢を追う気持ちを高揚した声で歌う彼女たち。「ここで終わりじゃない だから今日を超えてゆくよ」と彼女たちが宣言するたびに、その想いを支えたくて張り裂けんばかりの声をあげてしまう。「嬉しいときはいつも君の近くでいたい」と願うなら、僕らも彼女たちと一緒に輝きの中、笑顔で溺れていたい。「君の笑顔この手で守ることを誓うよ 何も恐れないで さぁ、光をめざそう」、胸の中へ眩しい一筋の光を射すように『シエレトワーレ』が飛び出した。「胸に募る君へのこの熱い想いは もう抑えることは出来ないよ」と、彼女たちは決意を示すように力強く歌声をぶつけてゆく。その真っ直ぐな意思は、触れた人たちの心を熱く沸かせていった。
「今日という日をみなさんと一緒に迎えられて嬉しいです。ここへ来るまでもいろいろありました。すべてがあって今のTEARS-ティアーズ-があります。今日の景色がいつまでも心に残りますように。消えることがありませんように」
TEARS-ティアーズ-は、身体を激しく揺さぶるダンスロックナンバー『efface』を届けてきた。躍動する演奏の上で、彼女たちは「涙はいらない」と凛とした声で歌いかける。苦難や悲しみの涙を乗り越え突き進む今の彼女たちだからこそ、「涙はいらない」と歌う言葉へ込めた強い意思に触れ、胸が嬉しく震えていた。華やかな音色を会場中へ振りまくように、TEARS-ティアーズ-は『チューベローズ』を歌いだした。優しい歌声や可愛い笑みの奥に隠された揺るがない魂の声へ触れるたびに、気持ちが熱く沸き立つ。秘めた情熱をぶつけるように歌う、その姿をずっと追いかけたい。
吹き上がるCo2と飛び交うレーザーの光を受け飛び出したのが、熱情を抱いた『Panther♡』だ。激しく疾走する演奏の上で、彼女たちはもっともっと心を燃えたぎらせろと挑発するように歌いかける。楽曲は、さらに熱を上げて駆けだした。身体中から沸き立つ熱情を、TEARS-ティアーズ-は『Endless road』に乗せぶつけてきた。「敗北は絶対認めない あの光をつかむ日まで」と力強く歌う声に共鳴した心が、どんどん熱を発してゆく。
フロアへ熱狂の光景を描き出す『Diamond Dust』が飛び出した。「君と巡り会えた軌跡忘れない」と彼女たちが歌うたびに、誰もが心の中で「俺もー!!」と叫びを上げていたに違いない。身体を熱く震わせ歌う彼女たちの姿が、胸をたぎらせる。情熱の塊となった姿へ、熱い声をぶつけずにいれない。沸きだす想いをすべて燃やし尽くそうと誘うように、TEARS-ティアーズ-は最後に情熱歌謡ナンバー『secret×secret』を届けてきた。切なさを忍ばせた歌声が、心を滾らせる。11人の躍動した気持ちと歌声が胸の中で膨らみ続けてゆく。情熱にどんどん色と熱を塗り重ねながら、TEARS-ティアーズ-のライブは最後まで突き進んでいった。
アンコールは、メジャー・デビューシングルにも収録になる激しく力強いユーロビートナンバーの 『IGNITE』からスタート。胸踊らせる強烈なダンスビートの上で「ここで終われないさ 歴史を刻め 地の果てまでも」「時代を開け」と挑発するように歌いかけてきた。その凛々しい姿が、とても刺激的だった。
ここでメンバー全員が、この日の感想を述べだした。
「今日TEARS-ティアーズ-のメンバーとして、この大きなステージに立てたことがとても幸せです。毎日少しずつ成長していく姿を、これからもずっと側で観てくれたら嬉しいです」(百瀬律)
「こんなに大きいステージで、こんなにたくさんの方に観ていただけるのも、みなさんがあってだと思うので、これからもどんどん成長してTEARS-ティアーズ-を引っ張っていける存在になっていきたいなと思います」(瀬名いおり)
「先輩たちがずっとTEARS-ティアーズ-を続けてきていただいたから、こうしてわたしもワンマンライブの場に立てています。まだまだ成長していきたいので、これからも見守っていてください。ずっとずっと好きでいてください」(榛那愛美)
「成長した姿を今日見せられていたら嬉しく思います。ついていくだけじゃ駄目だなと学ぶことのできたワンマンになったように、これからもっともっと頑張っていくので、応援よろしくお願いします」(川瀬ひなこ)
「TEARS-ティアーズ-に入る前は一人で歌ったり踊ったりしていたので、ホントにこの10人が一緒にステージに立ってくれないと、この景色は絶対に観れなかったと思います。これからもっともっと、ダンスを活かして頑張っていきたいなと思います」(河島有寿)
「加入してからのこの1年弱で、沢山いろんな経験をさせていただきました。この素敵な景色の全部は、今までTEARS-ティアーズ-を作ってくれた方々のおかげだと思っています。わたしは本当に不器用でポンコツなんですけど、ポンコツのままじゃ駄目だなと思ってて。絶対にみんなの心に残るメンバーになりたいと思っています。みんなのことを引っ張っていけるメンバーになりますので、これからもついてきてください」(月城結々)
「入ったときは何時も後ろで踊ってたけど、最近はみんなが応援してくれて、ちょっとずつ歌割も増えたし、いいところにいるよ。それは、みんなおかげです。何をするかわからないへんちくりんな福堂かも知れませんが、これからもTEARS-ティアーズ-の変な人担当として頑張っていくので、みなさん支えてください」(福堂はる)
「本当にいろんなカラーを持ったメンバーが11人集まって、TEARS-ティアーズ-は今、このような形になっています。変わってきたこと、変わらないこと、いろいろとある思うんですけど。今日のワンマンライブを通じて、これからのTEARS-ティアーズ-のライブを楽しみにしていてくださったら本当に嬉しいです。わたしも、このメンバーの中で埋もれないように頑張っていくので、これからも一緒に歩んでいって欲しいです」(とよたかなみ)
「TEARS-ティアーズ-を結成した頃に比べると、今は何倍ものお客さんに観ていただけて本当に嬉しく思います。この素敵な空間は、みなさんのおかげで実現したと思っています。わたしはTEARS-ティアーズ-がとても好きなので、これからも大切に歌っていきたいです。今日のライブが、みなさんにとって素敵な思い出になることを願っています」(佐々木あやの)
「憧れだった新宿ReNYさんでのワンマンライブの前日に、わたしは腰の強打と足の爪を割る怪我をしてしまって満身創痍で挑みました。正直、とっても悔しくて。でも悔しい気持ちって、これからの活動の糧になると思っています。だからわたしは、これからもTEARS-ティアーズ-として歌っていきます。だって、みんなも完璧なわたしのことを観たいでしょ。これからも完璧そうに見えて、じつはそうでもないわたしのことを支えてください。そして、一緒に夢を叶えてください」(葉山あゆり)
「(涙声で)TEARS-ティアーズ-の頼れるリーダーの天知瑠歌です。(涙で壊れそうな声で)デビューしたときには、新宿ReNYさんでワンマンライブが出来るなんて思ってもいませんでした。ちょうど1年前、「TEARS-ティアーズ-としてワンマンライブをしたい」と言ったときに、「今のTEARS-ティアーズ-ではまだ無理」と言われました。そんなTEARS-ティアーズ-が、今日、新宿ReNYさんでワンマンをさせていただきました。デビューしたばかりの頃は、新宿ReNYさんのイベントでも早い時間にしかライブが出来なかったし、TEARS-ティアーズ-の動員がゼロのときもありました。誰も観てくれないライブを経験した中、今日こんなにたくさんの人が集まってくれるライブが出来て本当に幸せだなと思いました。天知はTEARS-ティアーズ-の曲が大好きです。でも、天知がいなかったら、もっと前に出れるメンバーがいるかも知れないとも考えました。後輩たちが成長していくために自分はいないほうが良いのかなと悩んだこともありました。でも、わたしはTEARS-ティアーズ-で頑張りたいです。まだ頼れるリーダーでTEARS-ティアーズ-に居続けたいので、これからもついてきてください」(天知瑠歌)
一人一人の想いを込めた言葉を受け、TEARS-ティアーズ-がふたたび披露したのは、メジャーデビュー曲となる『君色♡Melty step』。軽快に走り出した楽曲の上で、彼女たちのピュアな歌声が心に美しいハーモニーを描き出す。心置きなく胸をキュンと弾ませるこの瞬間が、とても幸せだ。舞台の上へメンバーがサークルを作るたびに、フロアにも大きなサークルが生まれていた。気持ちと気持ちを一つに繋がりあえる、このひとときが眩しく輝いていた。
「まだまだ未熟なTEARS-ティアーズ-ですが、上を目指して走り続けます。これからも私たちTEARS-ティアーズ-についてきてください」。
最後にTEARS-ティアーズ-は『storia』を届けてくれた。TEARS-ティアーズのライブへ、つねに熱狂と感涙を描き続けてきた楽曲の登場に、フロア中から熱した声が次々沸き続ける。「Dearest あなたに届くように Dearest 認められたいのよ Dearest きっと叶えるから今は止めないで」と何度も歌う彼女たちの歌声に触れながら、「夢をまだ見せて」と誓いを立てるように歌うその声に心を熱くしながら、これからも一緒に夢を追い続けることを互いに熱狂の中で誓い合っていた。
この日の発表にもあったように、彼女たちは、この夏にまた素敵な出会いの場や次の夢の舞台を用意してくれた。その夢に、もちろん一緒に飛び乗ってくれますよね。
TEXT:長澤智典
TEARS-ティアーズ- twitter
https://twitter.com/tears20161129
―セットリスト―
『君色♡Melty step』
『恋の魔法』
『君と一緒に』
『ダイスキ。』
『FIRST KISS』
『マジカル☆ステッキ』
『Re:starT』
『シエレトワーレ』
『efface』
『チューベローズ』
『Panther♡』
『Endless road』
『Diamond Dust』
『secret×secret』
-ENCORE-
『IGNITE』
『君色♡Melty step』
『storia』