現時点で9度グラミー賞を受賞しているシンガー・ソングライター、ノラ・ジョーンズが待望のコンセプト・アルバム『ビギン・アゲイン』をリリースした。今作にはウィルコのフロントマン、ジェフ・トゥイーディーやダヴマンことトーマス・バートレットとのコラボレーションにより、昨年レコーディングを行なった色とりどりの曲が収録されている。同作は、SHM-CD、デジタル配信以外に、アナログも発売。また、アルバム発売に伴いタイトル・トラック「ビギン・アゲイン」のリリック・ビデオが公開された。
◯「BEGIN AGAIN」リリック・ビデオ
2016年にアルバム『デイ・ブレイクス』のリリース後、長期に渡るプロモーション、そしてアルバムを引っさげてワールド・ツアーを行なったノラだったが、昨年、ひっそりとスタジオに入り、“#songofthemoment”(ソング・オブ・ザ・モーメント) というコンセプトの基、何のプレッシャーもジャンルの境界線も持たずに、ただクリエイティヴな道に没頭して音楽を作れるという純粋な喜びを楽しみながら、友人達とほぼ全て即興というセッションを行った。
「新しいことにチャレンジして、新しい音楽をレコーディングしたい、というインスピレーションを感じたの。」とノラは言う。「短期間で、楽しく、プレッシャーもなく作れる作品というのが、もともとのアイディアとしてあったの。こういうやり方は、コラボレーションには最適よね。1日、長くても3日くらいスタジオに入るだけ!」
「ボイス・メモに幾つかアイディアを録音して、スタジオに入ったの。スタートする時にベースとなるものがあったほうが始めやすいでしょ。もちろん、参加してくれたミュージシャンを念頭におきながらアイディアを録音したんだけど、その場で何か新しい音が生まれたらいいと思っていたし、実際にそれぞれのセッションで、元のアイディアにはなかった全く新しい曲が生まれたわ。私はどういう方向に進みたいなんて、全く決めずにオープンな気持ちで臨んでいたんだけど、それぞれのセッションが私の想像を遥かに越えるものだった。とても楽しかったから今はインスピレーションに溢れているの、この作品が色々な方向に広がっていっていることを、嬉しく思っているわ。」とコメントした。
昨年夏からノラが”ソング・オブ・ザ・モーメント”シリーズでデジタル・リリースしてきたシングル楽曲達は、魅惑的なエレクトロニック・サウンド、厳格なアコースティック・フォーク・バラード、オルガンとホーン満載のソウル・ソングまで、様々なジャンルを網羅してきた。更に3曲の未発表曲を追加した今回のコンセプト・アルバム『ビギン・アゲイン』は、多才で、常に好奇心をそそられる世界的に活躍するアーティストであるノラのクリエイティヴィティを撮影した7枚のスナップ写真のような作品となっている。
国内盤SHM-CDブックレットに掲載される歌詞和訳は前作『デイ・ブレイクス』同様、小説『乳と卵』で芥川賞を受賞したほか、数多くの受賞歴を誇る作家の川上未映子が執筆。
<商品情報>
『ビギン・アゲイン』
UCCQ-1097 ¥2,100(税抜価格+税) SHM-CD
<収録曲>
1. マイ・ハート・イズ・フル
My Heart is Full (Written by Norah Jones and Thomas Bartlett)
2. ビギン・アゲイン
Begin Again (Written by Norah Jones and Emily Fiskio)
3. イット・ワズ・ユー
It Was You (Written by Norah Jones)
4. ア・ソング・ウィズ・ノー・ネーム
A Song with No Name (Written by Norah Jones and Jeff Tweedy)
5. アッ・オゥ
Uh Oh (Written by Norah Jones and Thomas Bartlett)
6. ウインタータイム
Wintertime (Written by Norah Jones and Jeff Tweedy)
7. ジャスト・ア・リトル・ビット
Just a Little Bit (Written by Norah Jones, Sarah Oda, Brian Blade, and Christopher Thomas)
■ライヴスケジュール
詳細はこちらからnorahjones.com/tour
■バイオグラフィー
ノラ・ジョーンズが初めて世界に名を知られることになったのは、2002 年にリリースされたデビュー・アルバム『ノラ・ジョーンズ』だった。
ノラ本人が“気まぐれ で可愛らしいレコード”だという同作で、彼女の声が世の中に届き、瞬く間に世界的社会現象となった。
そして、2003 年グラミー賞を総なめにし、当時 のメイン・ストリームだったポップ・ミュージックから、音楽シーンを大きく動かす作品となったのだ。それ以来、ノラは 5,000 万枚に迫るアルバム・セールスを 記録し、グラミー賞にも 9 度輝いた。『フィールズ・ライク・ホーム』(2004)、『ノット・トゥ・レイト』(2007)、『ザ・フォール』(2009)、『リトル・ブロークン・ハー ツ』(2012)、『デイ・ブレイクス』(2016)という、評価も高く、セールスとしても大成功を収めた数々のソロ・アルバムをリリース。そして彼女のバンドである ザ・リトル・ウィリーズやプスンブーツ名義でもアルバムを発表してきた。2010 年にリリースされた『ノラ・ジョーンズの自由時間』は、ウィリー・ネルソン、アウ トキャスト、ハービー・ハンコック、フー・ファイターズなど、幅広い一流ミュージシャンとのコラボレーション楽曲を集めたアルバムとなっており、彼女の多才さ が伝わる一枚となっている。デンジャー・マウスがプロデュースを手掛けた『リトル・ブロークン・ハーツ』は、世界を魅了し続けるノラにとって、アーティストと して大きく進化を遂げた作品だった。そして、『デイ・ブレイクス』では、ジャズというルーツに立ち返りつつも、アメリカ音楽の基盤となってきたカントリー、フ ォーク、ロック、ソウル、ジャズというスタイルで、豊かなタペストリーを織り上げ、ノラが、その独自のサウンドで、この時代に活躍するアメリカのアーティスト として欠かせない存在であるという事を世界に示した。
Photo_ClayPatrickMcBride
■リンク
・Universal Music: https://www.universal-music.co.jp/norah-jones/
・Official HP: http://www.norahjones.com/
・Twitter: https://twitter.com/NorahJones
・Instagram: https://www.instagram.com/norahjones/
・Facebook: https://www.facebook.com/norahjones