ラウドという言葉もなく、ポスト・ハードコアやスクリーモというジャンルが認知される前からシーンを牽引してきた「waterweed」。2013年に、当時「FACT」を擁する「maximum10」に移籍し、これまでに、2枚のフル・アルバムをリリースして来た。
彼らを取り巻く環境は、2017年に急変化。EP「Landscapes」とAL「Brightest」に、まずはアジアのハードコア・シーンが反応。韓国、台湾、インドネシアを含めツアーを展開すると、その化学反応はユーラシアを飛び越え、イギリスのハードコア・レーベル「Lockjaw Records」との契約を獲得。UK盤のリリースに伴い、昨年は「Manchester Punk Festival (英)」と「Burning Ramp Festival (独)」を含む、5カ国 (イギリス・フランス・オランダ・チェコスロバキア・ドイツ)に及ぶヨーロッパ・ツアーを成功させた。
国内でも徐々にフェスへの出演機会も増え、ここに来て、逆輸入的に知名度が急上昇。今年1月には、bacho、FIVE NO RISK、PALMと共に大阪で主催する「MAN POWER 2019」を開催し、BRAHMAN、HAWAIIAN 6 などが出演。大盛況の内に幕を閉じた。そこでの熱狂のフロアライヴの模様は、今回のニュー・アルバム発売のニュースと同時に発表されたトレーラー映像に使用され、数多くのバンドから「waterweed」が敬愛される理由である、唯一無二のスタイルが見て取れる。
Trailer Video
さらに、そのライヴでは、新メンバーを迎え、3ピースからかつてのツインギターを擁した4人編成に戻ることも発表された。
まさに「満を持して」という言葉が最もふさわしい “今の彼ら” にとって、集大成となる今作は、排他的でアングラなポスト志向でもなく、変に気負ったハードコアでもなく、自然に激情し、とてつもないグッド・メロディーを生み出している。彼らの愚直なまでにストレート過ぎる想いを乗せた音の波、その応酬が強く大きく心揺さぶる、必聴必涙の一枚。
New Album「Diffuse」
2019年4月24日リリース
CTCM-65123
- Reflection
- Music is Music
- Endless trip
- Dreaming dead
- The last goodbye
- Day after day
- 07.For you, For me, and For us
- Counterfeit
- In my vein
- Your story is end
- Too late
- Face the reality
- Grateful song