2018年11月に行った中国は広州市での公演に続き、愛夢GLTOKYOは年末年始、ふたたび広州市を訪れていた。目的は、中国に於けるアニメ/ゲーム/コスプレイを軸に据えたフェスティバルの草分けであり、中国国内でも最大級と称される広州市で12月30日-1月1日の3日間行われた祭典「蛍火虫」へ出演するためだ。今回は、メンバー6人中、NEOアリカーベル/リオルジャネイヨ/進撃のバッハ・ムート/ベリザベス15世の4人が参加。
12月28日に国内でのライブを終え、そのまま移動。広州市へ着いたのが29日の21時頃という強行をスケジュールで動くところは、さすが体育会系な愛夢GLTOKYOらしさ。彼女たちはチェックインする前に主催者たちが催した歓迎会の会場へ出向き、現地のスタッフたちと熱い交流を交わしていた。そこでも、体力とコミュニケーション能力においては何処のグループにも負けない愛夢GLTOKYOらしさを発揮。たちまち、現地に愛夢GLTOKYOクルー(仲間)たちを増やしていた。
「蛍火虫」初日となった12月30日、大勢の観客たちの前に愛夢GLTOKYOは勢いよく飛び出した。パワフルなステージに圧倒されるように見ている現地の人たちと、彼女たちにエールを送るように声を上げる現地の愛夢GLTOKYOファン(愛夢GLTOKYOファンの総称グラディエーターchina)たち。11月の遠征でつかんだ成果が、 グラディエーターchinaとして形になっていたところが、さすが巻き込み型グループ愛夢GLTOKYOらしさだ。 中でも、『流星のワルキューレ』でのヘドバン混じりのステージングに中国の人たちは未体験の衝撃を覚えたようで、その様を食い入るように見つめていた。対してグラディエーターchinは、少しでも4人にエールを送ろうと声を張り上げていた。その熱が伝わったのか、リオルジャネイヨの衣装が張り切りすぎてベリベリ壊れるというハプニングも。
夜は舞台を移動し、広州市内にあるライブハウス超急番へ出演。SEが途中で途切れ、改めてやり直すというハプニングもありつつ、勢いよく駆けだした4人のパワーに、そんなトラブルも一瞬で忘れ去っていた。冒頭を飾ったのが、和装ダンスナンバーの『君想千夜』。愛夢GLTOKYOのライブの熱狂をリードしたのは、現地の愛夢GLTOKYOのファンたちこと、グラディエーターchinaの面々。この日が愛夢GLTOKYOのライブが初見となった地元の人たちも一緒にノリへ加わり、ステージに向かって手を伸ばしてと、フロアーに生まれた熱を楽しんでいた。
『流星のワルキューレ』で飛び出したヘドバンに圧倒され地元の人たちもいれば、そのノリにくらいついてゆく人たちの姿も。サビの『走れ』や『踊れ』と歌うパートでは、グラディエーターchinaが声を上げることで、地元の人たちも一緒に『走れ』や『踊れ』と声を上げれば、手拍子のパートでは誰もが熱く手を打ち鳴らし、弾けたノリを共に楽しんでいた。
愛夢GLTOKYOのライブに振れるのは初めてという人たちも多いとはいえ、彼女たちは、つねに観客たちのノリをリード。振りなどわからないなりに、誰もがその熱を楽しんでいた。ここで愛夢GLTOKYOは「-NARUTO-」のカバー曲『GO!!!』を披露。楽曲自体が中国にも浸透しているようで、フロアー中の人たちが熱く手拍子をしながら声を上げはしゃぎだした。そのノリをつかんだ彼女たちは、ここぞとばかりに煽り出す。その熱に触発され、会場中の人たちが熱い視線を向けながら、サビでは大きく手を振り上げ大騒ぎ。初見も常連も関係ない、気がついたら皆夢中ではしゃいでゆく。そう仕向けてゆく様こそ百戦錬磨な愛夢GLTOKYOらしさだ。
最後に愛夢GLTOKYOは、フロアーに熱狂を描き出す『Red Magic』をプレゼント。楽曲に合わせ、誰もが楽しく手拍子を起こせば、大きな声を上げはしゃぐ姿も。グラディエーターchinaが巧みにノリをリード。地元のファンたちも、その楽しさを一緒に味わおうと、メンバーの振りまねをしながら満面の笑顔で、熱いノリを味わっていた。
「蛍火虫」2日目となる12月31日、高熱を出したベリザベス15世がライブを欠席し、病院へ。愛夢GLTOKYOは、急遽3人でのステージへ。この日は、1曲だけとはいえメインステージで、しかも30万もの人たちへの前での生中継ライブ行う大きなチャンスを獲得。彼女たちが選んだのが、和装ダンスナンバーの『君想千夜』。短い時間とはいえ、日本から来たグループという存在感をしっかりとアピール。その成果が、今後どう花開くか楽しみだ。
その後、レギュラーステージへ。『君想千夜』や『流星のワルキューレ』など、あえて連日歌い続けている楽曲や、中国でも有名な「-NARUTO-」ナンバーの『GO!!!』を披露。一度観て愛夢GLTOKYOのことを気になった人たちが連日足を運んでいたことから、一緒に振り真似をしながら、彼女たちの描き出す熱を持ったライブを身体でしっかり味わっていた。
本日3回目のライブは、ホールの中でも2番目に大きなステージで実施。『君想千夜』を通し、和な魅力と熱を加えたあとに『Red Magic』をぶつけ、現地の人たちを騒がせてゆく様は、さすがだ。フロアーから無数に伸びる手、その手に振れながら、地元の人たちへ想いを届けるメンバーたち。愛夢GLTOKYOが広州に持ち込んだ「伝えたい想い」は、ライブ回数を重ねるごと着実に浸透していった。
余談だが、メンバーたちは新年の幕開けをメンバーやスタッフたちと迎えた。これも、リーダーNEOアリカーベルたっての願いからとのこと。
最終日となる3日目最初のライブは、レギューステージで実施。前日に風邪で寝込んでいたベリザベス15世も、復帰。この日は4人でライブを実施。この3日間で愛夢GLTOKYOの認知も着実に上がったようで、初日にライブを観て全通した地元のファンもいれば、グラディエーターchinaの見せるノリをつかみ、共に声を上げはしゃぐ地元のファンたちも確実に増えていた。彼女たちも『はじまりのウタ』や『エール』などを次々と歌い、熱を持ったステージングを披露。『流星のワルキューレ』を歌うたびに「走れ」「踊れ」と声を上げ、一緒にポーズを行う地元ファンたちが日を追う毎に増加。パワフルなステージングを観てあっけにとられるファンもいれば、ノリへ必死に食らいつく人たちもと、ライブをやり続けたことで愛夢GLTOKYOの支持も着実に上がったようだ。
ライブ後は、メンバーたちがアニメのキャラクター衣装に着替え、撮影会を実施。いろんな形で広州市の人たちに…中国のヲタク文化を愛している人たちへ、愛夢GLTOKYOは強烈な爪痕を残していったのは間違いない。
余談だが、帰国日に愛夢GLTOKYOのメンバーたちは早起きをし、短い時間とはいえ香港のディズニーランドを堪能。日付けを越す前に帰国の途に着く…はずだったが、飛行機の出発が2時間押してしまい、電車のない時間帯に帰国するという最後の最後にハプニングも。それも含めての愛夢GLTOKYOらしさか。
愛夢GLTOKYOにとっては2回目となる広州遠征。今回は「蛍火虫」という大きなイベントを通して自分たちをアピールしたことで、彼女たちの中国進出の大きな足がかりになったようだ。
TEXT:長澤智典
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