“海外に通用するガールズグループ” を合言葉に活動を展開。その言葉通り日本のみならず、全米・全英の「Spotify Viral Top 50」でも異例のチャートインを果たし、今年に入ってからは、三代目 J Soul Brothers / ELLYのソロプロジェクト「CRAZYBOY」にフィーチャリング・アーティストとして参加、登坂広臣のツアーではオープニングアクトとして抜擢されるなど、注目度急上昇中のガールズグループ「FAKY」のワンマンライブが、12月20日 恵比寿LIQUIDROOMにて行われた。
本公演は、かねてより志していた女優業に専念するため、グループを卒業するリーダー「Anna」のラストライブ。 “4”と “〜ために”というWミーニングで、『fo(u)r』と題された本公演は4つのセクションに分けられ、各セクションごとに、テーマが設けられたコンセプチュアルなライブとなった。
会場に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、巨大なLEDに三方を囲まれたステージ。この日のためだけに特別に設計されたもので、白い額縁が投影されている。冒頭、Akinaの声と共に「for (u)」というタイポグラフィが流れ、セクション1のコンセプトである “応援してくれ会場に集まったファンへ感謝の気持ち” が、語られる。
そのまま、ライブの定番曲「Better Without You」がスタート。曲中でAnnaが「What’s Up, Liquidroom!!」とシャウトするとファンも大きな声をあげて応酬。そして「Pretty」「Candy」と立て続けにダンス曲を披露し、歌とダンスで会場を一気に盛り上げていく。
セクション2のコンセプトは「for the team」。
これまでの活動でコラボレーションをしてきた仲間たちが一堂に会した。先陣を切ったのは「BACK-ON」。 Lil’ Fangと『Wimp』を披露。セクション1で繰り広げられたダンス一色の会場が、一気にロック色溢れるステージへと変化する。そのままの勢いで「CRAZY BOY」の「Japanicano」を披露。続いて、昨今のリバイバル・ムーヴメントに先駆けて、この夏に話題をさらった『90S REVIVAL』企画から、自身はDA PUMPの『FEELIN’ GOOD-IT’S PARADISE-』を、その後、「加治ひとみ」と「FEMM」がhitomiの『CANDY GIRL』を、「Yup’in」が相川七瀬の『恋心』を演奏し、Annaの卒業を彩る。最後は「lol」の女子メンバーも加わり、全員で『今夜はブギー・バック』をパフォーマンス、一夜限りの特別な演出に会場は大盛り上がりを見せた。
続くセクション3のコンセプトは「for the haters」。
このセクションでは、現在放送中のテレビ朝日ドラマ「あなたには渡さない」のオープニングテーマでもある新曲「Last Petal」を初披露。巨大LEDには、世界的に高い評価を受けるクリエイター集団「BRDG」から「kana」がリアルタイムに映像を繰り出し、楽曲の世界観をより際立たせる。
これまた日本を代表するレーザー・アーティストである「YAMACHANG」によるレーザーが、ステージを飛び出し、会場全体を演出。天井に描かれる軌跡が、オーディエンスに深い同一感を与えていく。最後は、映像も照明も全てが一体となって、会場全体を真っ赤な世界と真っ青に染め上げた世界で、行き詰まった自分たちの気持ちを歌う「Surrender」で、このパートを締めくくった。
本編最後となったセクション4のコンセプトは「for Anna」。
デビュー前から一番Annaと時間を共にしたLil’ FangがAnnaに対する深い感謝を伝えて、スタート。各々がソロ・パフォーマンスを披露した。MikakoとAkinaは、LEDの映像と連動したダンス・パフォーマンスを見せると、Lil’ Fangは、クリスティーナ・アギレラの名曲をカバー。高い歌唱力に会場は息を飲む。
Lil’ Fangの呼び込みで、このセクションの主役であるAnnaがステージに登場すると、さらに特別ゲストとして、なんとAnnaの母親が登場。ファンからも大きな歓声が上がる。
Annaが、「アニーのオーディションを受けた時、母に歌を習っていて、歌手として最後の日は、その母と一緒にステージに立ちたい」と、溢れる想いを語った。Annaの母親が弾くピアノにあわせて、スティーヴィー・ワンダーの名曲「Don’t You Worry ‘Bout A Thing」を披露し、会場は温かい拍手に包まれる。
最後は、「この曲は今回のライブのテーマソングで、4人の絆を歌った曲です。聞いてください」とAnnaが紹介し「four」を歌唱。途中、感極まったLil’ Fangだったが、歌唱後には「AnnaのいるFAKYはこれで最後かもしれないけど、それぞれの未来に向かって進んでいきます。有難うございました」と今日集まったファンにお礼を述べ、本編は終了となった。
アンコールは「for FAKY Mania (FAKYのファンの呼び名)」というコンセプトで行われ、「The One」や「P.O.V.」
「Get Up」といった初期の楽曲を披露。
その後のMCでは、各メンバーが初めて自分の口からAnnaの卒業への気持ちを語り、Mikakoは「初めは怒りと悔しさでいっぱいでした」と本音を話つつも「私にも目指す場所があるので、これからは違う道だけどAnnaと一緒に夢を叶えていきたい」と、集まったファンに想いを伝えた。
Annaは「発表した時は怒られると思ったけど、私とFAKY両方応援するよと温かく行っていただき嬉しかったです。お客さんが2、3人の時もあったけど、今日はたくさんの方が集まってくれました。本当に有難うございました」と感謝を述べた。
ここで終わるかと思ったが、Lil’ FangがAnnaと目を合わせ、「私たちも止まってはいられないので、ここで発表があります」と切り出すと、新メンバーが加入することが、突如発表される。会場には戸惑いとともに、驚きと喜びが広がっていく。さらに、新メンバーの「Taki」と「Hina」がステージに現れると、Annaが二人を紹介。
「今日までのAnna」と「今日からの新メンバー」を交え、その夜限りの唯一の接点となるこのショーで、最初で最後の6人の「Candy」を披露。会場は、悲しみよりも、むしろ、未曾有の多幸感で包まれていく。
最後は、4人で「SUGA SWEET」をパフォーマンスし、Annaが最後に「私にFAKYという宝物をくださって本当に有難うございました」と伝えステージを後にし、ラストライブは終了。
ライブ終了後、FAKYのオフィシャルHPには、新生FAKYのビジュアルが公開。来年春には5人で新しい楽曲を発表し、夏にはアルバム発売とワンマンライブ開催が予定されているとのこと。
新たなチームとなった「FAKY」の今後に注目だ。
<オフィシャルHP全文>
いつもFAKYを応援していただきありがとうございます。
12/20(木)開催「FAKY LIVE 2018 “fo(u)r”」におけるAnnaの卒業とともに、新メンバーとして「Taki (タキ)」と「Hina (ヒナ)」の2人を迎え、FAKYはこれまでのメンバーであるLil’ Fang、Mikako、Akinaにこの2人を加えた5人組グループとして活動してまいります。
なお、来年春には5人で新しい楽曲を発表し、夏にはアルバム発売とワンマンライブ開催を予定しております。
今後ともFAKYへの変わらぬ応援を何卒よろしくお願い致します。
<セットリスト>
SECTION1:for (u)[Dance Section]
MESSAGE 0:Akina
Better Without You
Pretty
Candy
Bad Things
Chase Me
Are You OK?
SECTION2:for the team[Guest Section]
MESSAGE 1:Mikako
Wimp with Lil’ Fang(Back On & Lil’ Fang)
Japanicano
Revival Medley
– Feeling Good(FAKY)
– Candy Girl(加治ひとみ / FEMM)
– 恋心(Yup’in)
今夜はブギー・バック(All Member)
Section3:for the haters[Emotional Section]
MESSAGE 2:Anna
Last Petal
Girl Digger
Why’d You Make Me Cry
Surrender
Section4:for Anna[Solo Section]
MESSAGE 3:Lil’ Fang
Afterglow【Miako Dance】
On Me【Akina Dance】
Bount to you/Christina Aguilera 【Lil’Fang Song】
Don’t You Worry ‘Bout A Thing/スティーヴィー・ワンダー【Anna Piano Solo】
Who We Are
Someday We’ll Know
four
Section5:for FAKY Mania[Encore Section]
The One
Old Song Medley
– P.O.V.
– What R You Wating For
– Get Up
Candy (6 Members)
SUGA SWEET