今回新たに配信がスタートされた曲「6 8」は、ドレイクが2015年に発売した『If You’re Reading This It’s Too Late』に収録された「Jungle」や、同じくドレイクが2017年に発売した『More Life』収録の「Glow」でもサンプリングして使用したガブリエル・ガルソン・モンターノのゴージャスなバラードのカヴァー。キャンディスのヴォーカルとピアノはエレナ・ピンダーヒューズのエレガントなフルートと絡み合い、バーニス・トラヴィス2世のベースとプロデュースも務めるカリーム・リギンスのドラムの上に浮遊するような官能的な楽曲となっている。
〔収録曲〕
1. ドント・ニード・ザ・リアル・シング / Don’t Need The Real Thing
2. ブレイクダウン / Breakdown
3. フィックス・ミー / Fix Me
4. インディゴ Pt.1 / Indigo Pt.1
5. ピース・オブ・ミー / Piece Of Me
6. 68 / 68
7. インディゴ Pt.2 / Indigo Pt.2
8. ピープル・メイク・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド / People Make The World Go ‘Round
9. アンソフィスティケイテッド フィーチャリング・ロイ・ハーグローヴ / Unsophisticated feat. Roy Hargrove
10. ブラック・オーキッド / Black Orchid
11. ラヴ・サックス / Love Sucks
12. ザ・ファースト・タイム・エヴァー・アイ・ソー・ユア・フェイス / The First Time Ever I Saw Your Face
13. シンプル・シングス フィーチャリング・スキャット・スプリングス / Simple Things feat. Scat Springs
14. コールド・サマー / Cold Summer *
*日本盤ボーナス・トラック
そんな彼女の中で、2002年にブルーノートから発売されたノラ・ジョーンズのデビュー・アルバム『ノラ・ジョーンズ(原題:Come Away With Me)』を聴いたときに、何かが動いた。「アルバムの最後に収録されている「ザ・ニアネス・オヴ・ユー」という曲にインスパイアされて、ピアノと歌を勉強したいって思ったの。とてもソウルフルで、無駄がなくて、心を動かされたわ。その時に、私がやりたいことはこれだ!ってわかったの。」
デビュー後、レターマン、キンメル・アンド・ファロンなどの人気テレビ番組やアフロパンクやボナルーなど大きなフェスティバルにも出演した。
また、キャンディスが歌ったサム・スミス「ステイ・ウィズ・ミー」のカヴァーを聴いたプリンスは、『パープル・レイン』発売30周年を記念して2014年に開催されたペイズリー・パークでのライヴに彼女を招待し、ステージで共演、その後彼女の音楽の師となった。また、ダリル・ホールも早くからキャンディスの才能を見出し、彼のテレビ番組Live from Daryl’s House(ライヴ・フロム・ダリルズ・ハウス)にゲストとして招くなどヴェテラン・ミュージシャンからも多くの熱い支持を得られていった。