1978年の結成以来、80年代の日本のロック&パンクシーンの中心として君臨。未だ絶大な支持を集めるパンクバンド『亜無亜危異(アナーキー)』が、結成40年となる節目で奇蹟の“不完全復活”。18年振り(メジャーでのリリースは実に33年振り)となるアルバムをリリースする事を発表した。
「パンクロックの奴隷」と題されたミニアルバムは、スタジオレコーディングによる新曲6曲を収めたCDと、今年1月に行われた新宿LOFTのライブを収めたDVDとの2枚組で、還暦を目前に控えたベテランバンドとは思えないほどの“熱量”が込められた筋金入りのパンクロックを奏でている。
亜無亜危異は昨年7月に新木場コーストでのイベントで再復活ライブを行う予定だったが、6月にギターの逸見泰成(通称・マリ)が急逝し、急遽4人でのライブを敢行。そのライブをきっかけにオリジナル・メンバー4人による“不完全復活”を決意。今年1月に新宿ロフトでワンマンライブを開催したのに続き、4月にはARABAKI ROCK FESTに出演。6月からは名古屋・大阪・京都でワンマン・ツアーを行っていたが、新作のリリースという嬉しい話は世代を超えたロックファンに注目のニュースだろう。また、9月に恵比寿リキッドルームでレコ発記念のワンマンライブを行うことも発表されている。
今回の復活に際し、ボーカルの仲野は「意外に当時と変わんない。18年という時間は俺たちにとって必要な時間だった。聴くヤツへ言いたいことは特にないけど、新曲作んないとバンドに未来は無い。」とコメントしている。
怒髪天、eastern youth、BRAHMAN、KEMURI、J (LUNA SEA)ほか、数多くのバンドがリスペクトしているレジェンドが、再びシーンに巻き起こす旋風に期待したい。
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【商品情報】
■アーティスト:亜無亜危異
■タイトル:パンクロックの奴隷
■発売日:2018年9月5日リリース
■品番:CRCP-40560
■価格:3,241円+税
■商品形態:CD+DVD(2枚組)
■収録内容
<CD / 全6曲>
01.パンクロックの奴隷
02.偽善者ワロタ
03.くるくるパトリオット
04.イカサマ伝道師
05.タブーの正体
06.弱者の行進
<DVD / 全20曲>
パンクロックの奴隷 / 心の銃 / もうアウト / シティ・サーファー / 逃げろ / バラッド / 平和の裏側 / Harder They Come / 団地のオバサン / Ready Steady Go / 改革子供 / 旗をかかげて / デラシネ / 530 / くるくるパトリオット / 屋根の下の犬 / タレント・ロボット / ヒーロー / 叫んでやるぜ / ノット・サティスファイド ※2018年1月8日 東京・新宿LOFTワンマンライブを収録
【ライブ情報】
6月30日(土)大阪 心斎橋Live House Pangea
7月1日(日)京都 磔磔
8月25日(土)名古屋 池下CLUB UP SET
9月16日(日)東京 恵比寿LIQUIDROOM
【亜無亜危異 PROFILE】
MEMBER:仲野茂(Vo)、藤沼伸一(Gt)、逸見泰成(Gt)、寺岡信芳(Ba)、小林高夫(Dr)。
1978年、埼玉県にて同級生5人で結成。1980年、シングル「ノット・サティスファイド」アルバム「アナーキー」でデビュー。1986年、マリ(逸見)が事件を起こし逮捕され、バンド名を「THE ROCK BAND」に改名するも2枚のアルバムを残し活動休止。1994年、一夜限りの再結成ライブを敢行。1997年、茂、伸一、寺岡、そして元WRENCHの名越藤丸をドラムに迎え4人で再始動。デジロックの要素を取り入れたバンドに生まれ変わり活動を続けるも、2001年に活動休止。2013年、オリジナル・メンバー5人でイベント出演。2017年、再び5人でのイベント出演がアナウンスされるが、ライブを前にマリが急逝。4人での出演となった。そして2018年1月、新宿LOFTにてオリジナル・メンバー4人で「不完全復活」を果たし、9月にはミニアルバム「パンクロックの奴隷」をリリースする。